書籍「マジンガーZ大百科図録」誕生秘話① 色褪せない魅力を放つ機械獣などTVアニメ版にこだわる!
こんにちは。「マジンガーZ大百科図録」の構成を担当している、五十嵐です。「誕生秘話」の第1回目は、この本の企画コンセプトについてお話したいと思います。
●ありそうでなかったコンセプト
まず、本書の企画をK編集長からいただいたとき、思い浮かんだことは1つ。TVアニメ『マジンガーZ』のみで1冊を作りたい、ということでした。
『マジンガーZ』は稀代の人気作品ですから、過去に多くの本が出ています。大人向けの研究書も存在しますが、その多くは「永井豪先生の原作マンガ」の要素や「マジンガーシリーズ全般」で構成されていました。つまり、TVアニメ版『マジンガーZ』のみで作られた本は案外少なかったのです。
私はTVアニメ(および「東映まんがまつり」で上映された劇場用新作映画)の『マジンガーZ』が好きでした。もちろん原作マンガは傑作だと思っていますし、『グレートマジンガー』も『UFOロボ グレンダイザー』を何時間も語れるくらい好きです。しかし、毎週放送されていたTVアニメ版が、私にとっての『マジンガーZ』のイメージ・シンボルなのです。
▲上の画像は、TVアニメ版『マジンガーZ』の基本設定。これまでカラーリング設定が掲載される機会は極めて少なかった。そういった意味でも貴重な資料といえる。
●TVアニメ版の魅力は機械獣
では、「TVアニメ版の魅力は何か?」と、言われれば即座に機械獣と答えます。毎週登場する、バラエティに富んだ機能とデザインを持った機械獣は、今見ても色褪せないものです。本書はダイナミック企画さん、東映アニメーションさんに残っていた資料を駆使して、機械獣を紹介。一部、一切資料が見つからない機械獣もいますが、映像キャプチャーを使用してすべての機械獣(および第92話登場の戦闘獣)を掲載しています。
●劇場用映画の設定資料も掲載
劇場用映画『マジンガーZ対デビルマン』、『マジンガーZ対暗黒大将軍』の設定資料も収録。『マジンガーZ対デビルマン』に関しては、TVアニメ版『デビルマン』から流用された設定も入れてあります。
また、意外と知られていませんが、『マジンガーZ対暗黒大将軍』については、TVシリーズ『グレートマジンガー』で描き直された設定も多いため、明確に区別されるべきと考えました。そのため、本書は『マジンガーZ対暗黒大将軍』のために描かれた設定のみを掲載しています。
▲劇場用映画の設定ページ。グレートマジンガーのアップや、ミサイル発射装置のないブレーンコンドルは、この劇場用のみに使用されている。
●さて次回の誕生秘話は?
次回の誕生秘話その2は、本書の個人的な大きなこだわりポイントの『マジンガーZ対暗黒大将軍』の絵コンテ再録の話を中心に語っていこうと思います。お楽しみに!
DATA
マジンガーZ大百科図録
- A4判
- 2018年3月発売予定
- 定価:4,800円(税別)
<目次>
- 巻頭言 永井豪先生
- カラー資料で見る 『マジンガーZ』の世界
- 『マジンガーZ』設定資料集
- 劇場版設定資料集
- 劇場映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』絵コンテ集
関連情報
- ダイナミック企画株式会社 オフィシャルサイト
- マジンガーZ Blu-ray BOX VOL.1(初回生産限定)
- マジンガーZ Blu-ray BOX VOL.2(初回生産限定)
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- マジンガーZ Blu-ray BOX VOL.3<完>(初回生産限定)
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(C)ダイナミック企画・東映アニメーション
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