「秋山優花里」フイギュア(コトブキヤ)をレビュー!
■造形のプロから見た『ガルパンの魅力』
編集部: 1/35で『ガルパン』模型を作り続けてきた白髭さん。今回の商品化の感想を教えてください。
白髭 創(以下:白髭): 模型を作りながら『ガルパン』愛を内外にアピールし続けてきた甲斐あって、といいますか、感無量といいますか。一言でいえば「ヒャッホゥ! 最高だぜぇ! 」という感じですね(笑)。作ったものを、電ホビさんで掲載していただいたのもアピールとして大きかったです。
編集部: 白髭さんを夢中にさせた『ガルパン』の魅力ってどんなところでしょう?
白髭: たくさんキャラクターがいるんですけど、どのキャラもイキイキとして、埋もれている子が全くいないのがいいですね。観返すたびに新たな魅力を発見できます。
僕は本作を観るまでは、戦車について全然知らなかったんです。で、戦車模型を製作するようになると、資料を集めたりするじゃないですか。そうすると戦車のリアルさに凄くこだわって製作されていることが判るんですけど、アニメ演出上のフィクション部分とそれらが上手く融合しているところも良いと思います。
西山幸雄(以下:西山): 戦車戦の描写、良かったよね。正面から戦って勝てない相手にはちゃんと工夫して戦うという。僕は戦争映画を結構観る方なんですけど、共通する熱さがありますよね。本当に好きな方が作っているんだな、と感心しました。
編集部: 特にお気に入りのキャラは誰でしょう?
白髭: 秋山殿と僅差なんですが、ケイが一番好きです。でも、歴女チームの皆も好きだし、ナカジマも……(笑)。フィギュアを作るためにアニメを観返すと、皆可愛くて好きになるので、全員作ったら全員お気に入りになるかもしれません。
西山: 僕は蝶野亜美教官がいいなぁ。もっとフィギュアとか出てくれればいいのに(笑)。
編集部: 今回製作された「秋山優花里」のポイントを教えてください。
白髭: 座りポーズは当初からのコンセプトで、座るのはキューポラか、クッションか……という感じだったのですが、キューポラになりました。砲弾もつけて秋山殿の戦車愛も表現できましたので結果として良かったですね。また、最初は水平に見たときに視線がくる感じだったのですが、作っているうちに上から見たほうが可愛いんじゃないか? と、今のポーズになっていきました。
西山: 目線に関しては机の上に置いたときに、ちょうど目が合う感じにしています。塗装だと、パンツァージャケットの色は苦労しました。ああいう深い色は難しいですね。あとは、キューポラと砲弾はこだわりました。あのサイズで中々塗る機会があるものじゃないので、楽しかったです(笑)。
白髭: そんな感じなので、上から見るのがオススメですね。あとは、秋山殿の髪の“もじゃもじゃ感”って絶妙なバランスで成り立っているんだなぁ、というのを、作っていて初めて気がついたりしました。ここは彼女の魅力を語る上で重要なポイントですので、かなり試行錯誤しましたね。
編集部: 今後、作ってみたいキャラクターは誰でしょう?
白髭: 1/35では今、P40とアンチョビを作っているところなのですが、大きなサイズだと、やっぱりケイですね。もうポージングなんかも頭の中でだいたい決まってはいるんですけど……。あとは大きなアンチョビも作りたいです(笑)。
西山: もう作っちゃいなよ!(笑)
編集部: それでは最後に「秋山優花里」について、購入を検討されている方にひとことお願いします。
白髭:これまで1/35スケールで培った『ガルパン』愛を1/8に濃縮していますので、よろしくお願いします。応援いただければケイや他のキャラも作れるかも知れませんし(笑)。
西山: 机の上に置いてもらって、疲れたときに眺めてニヤニヤしてもらえると嬉しいですね。
編集部: なるほど。それでは本日はどうもありがとうございました!
※本インタビューは電撃ホビーマガジン2015年5月号に掲載されたものを再録したものです。
<DATA>
秋山優花里
■1/8スケールPVC塗装済み完成品フィギュア
■発売中
■価格:7,800円(税抜)
■原型製作:白髭 創
■発売元:コトブキヤ
■コトブキヤオンラインショップでのご購入はこちらから!
<関連情報>
ガールズ&パンツァー公式サイト
http://girls-und-panzer.jp/
コトブキヤ公式サイト
http://www.kotobukiya.co.jp/
「秋山優花里」商品情報ページ(コトブキヤ公式サイト内)
http://www.kotobukiya.co.jp/product/product-0000001601/
(C)GIRLS und PANZER Projekt