『私の傷は死んでも消さない』プロ漫画家の制作過程。ネームと本番原稿は、こんなに違う!(協力:緋鍵龍彦先生)
フェチズムを刺激するストーリーで多くのファンを魅了し、2013年にはアニメ化もされた人気漫画『断裁分離のクライムエッジ』。その作者である緋鍵龍彦さんの最新作『私の傷は死んでも消さない』が、2019年8月より月刊コミックアライブにて好評連載中です。
この記事では、緋鍵龍彦さんのご協力のもと、最新作『私の傷は死んでも消さない』の第1話と、最新4話のネームを大公開します。漫画制作の裏側が明らかになりますよ!
『私の傷は死んでも消さない』のネームと原稿を大公開
●第1話のカラーページ
ネームから野鼠がメガネをかけるタイミングが変更になりました。少しずつ変わっていく顔にリアルさがありますね。そして何よりも作品タイトルが今の『私の傷は死んでも消さない』ではなく、『あんたに傷をつけたのは俺』だったようです。
〈原稿〉
●第1話より野鼠の傷跡が初めて出るシーン
ネームから構図は変わりませんが、髪の線の数、唇の描き込みなど、印象的になるように作られています。
〈ネーム〉
〈原稿〉
●第1話より豆柴の髪の犬耳について
ネームではそこまで書かれていなかった豆柴の髪の犬耳が、よりはっきり可愛く!
〈原稿〉
●第1話より豆柴の傷跡が露わになるシーン
ネームから豆柴の表情を暗くしつつ、傷周りを明るくすることで、傷跡が強調されています。
〈ネーム〉
●第4話冒頭の豆柴の女バスシーン
豆柴の体も心も動きを増やすため、セリフもコマ割りも変更されました。
〈ネーム〉
●第4話より豆柴が怪我をし、山猫が背負って保健室につれていくシーン
原稿で書き込まれたことで、より二人の表情が印象的になりました。
●第4話後半の豆柴と山猫が接近するシーン
コマやセリフの変更はないのですが、絵になると印象がまた変わります。
〈原稿〉
『私の傷は死んでも消さない』連載情報
月刊コミックアライブ(毎月27日発売)での連載を基軸にしつつ、ComicWalker、ニコニコ静画でも月2回配信中です。
(C)Tatsuhiko Hikagi