「金剛型 宇宙戦艦キリシマ」1/500スクラッチ作例をさらにブラッシュアップ!【宇宙戦艦ヤマト2199】

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

電撃ホビーマガジン2012年8月号『宇宙戦艦ヤマト2199』特集内にて作例を掲載したスクラッチビルドの1/500 キリシマ。今回は、電撃ホビーウェブでの『宇宙戦艦ヤマト2199』作例記事第1本目として、そのキリシマをよりブラッシュアップした作例をご紹介いたします!

 

金剛型 宇宙戦艦キリシマ BBS-555

1/500スケール スクラッチビルド

製作・文:SOY-YA!!

 

■モデラー:SOY-YA!!……主に艦艇モデルを得意とする、『ヤマト』大好きモデラー。

 

電撃ホビーマガジン2012年8月号並びに「宇宙戦艦ヤマト2199 モデリングガイド[発進編]」に掲載していただいた1/500 キリシマを、たくさんの皆さまのご要望によりガレージキットとして蘇らせ、その発表の機会の場をこうして頂戴いたしました。

 

yamato1_p001_055.pdf

▲宇宙戦艦ヤマト2199 モデリングガイド[発進編]

 

ご好評をいただいた重厚なラインはそのままに、アピールするべき部分は先日発売された「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇精密機械画集」を基に、作例製作当時よりさらにブラッシュアップ。また今回の作例には電飾加工は施しておりませんが、電飾にも対応できるよう本体内部を中空式に、艦橋パーツは窓が透けて光るよう透明レジンによる成型にしています。

 

N20150817_001

1/500スケールで全長約41センチ。最大幅約8センチと迫力のあるボディです。毎回、宇宙戦艦の造形はマッスルなボディになるよう意識していますが、今回は旧日本海軍の戦艦 三笠をイメージしています。

 

N20150817_002

キット化にあたり、当時の作例ではデカールなどで対応していたディテールを全て立体で表現し直しました。

 

N20150817_003

本体内部に電飾のためのスペースを設けるため、作例では一体化されていた甲板部分を別パーツ化しました。

 

N20150817_004

本体が大きいので1カ所に集中して作り込んでいると、他の部分を気付かないうちに壊してしまいます。特にラッタルや後ろ羽根先端を製作中に何度も欠損させました。大きなスケールのキットを作る際は、周囲に気を配らないといけません。

 

N20150817_005

▲今回作例

 

N20150817_098

▲モデリングガイド掲載時

 

今回もっとも力を入れた艦橋です。「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇精密機械画集」にも掲載されているカットを参考に、ほとんど新しく作り直しています。窓枠は最初カッティングマシンを使用したのですが、1辺が1ミリ程度の窓は全く精度が出ず、最終的に市販の極細プラ棒を並べて製作しました。

 

N20150817_006

特徴的な後部の蛇腹スリットです。作例製作当時、プラ板から蛇腹状に削り出して、半円の丸プラ棒を貼り足して製作しました。そう何度も同じ物を作る元気はありませんので、今回はそのまま使用しています(苦笑)。

 

N20150817_007

キット化に際して砲口は生産の都合で穴が開いていませんでしたので、別途開口しています。また、連続した楕円形の凹型ディテールなどは、カッティングマシンを使用しています。

 

N20150817_008

艦底部の大型インテーク内側とその周辺は、構造上取り付けた後に塗装することはほぼ不可能ですので、先にインテーク内部と周辺の塗装を済ませて取り付けています。

 

N20150817_009

▲今回作例

 

N20150817_097

▲モデリングガイド掲載時

 

改めてキリシマに手を加えるに辺り、気になったスジ彫りは全て彫り直しました。ミサイル発射口などのディテールはカッティングマシンでテンプレートを作ってスジ彫りしています。

 

N20150817_011

砲塔や艦橋は取り付け後に回転させるために、シンチュウ線(プラ棒も可)を通しています。製作に手間のかかる艦体中央下部のインテークのフィンは、1枚1枚新たに作り直して本体との整合性を高めました。また設定通りインテーク奥のディテールも追加しています。

 

N20150817_010

 

キリシマの作例を箱にしまって3年。こうして再び日の目を見ることとなりました。ガレージキット化を勧めてくれてた全ての皆さま。そして今回モデラーとして復活のチャンスを与えてくださった電撃ホビーウェブ編集部の皆さま。さらに、色々とお知恵を貸してくださったサクライ総統に厚く御礼申し上げます。

『宇宙戦艦ヤマト2199』の模型はまだまだ終わりません。これからも作り続けます。この記事をご覧の皆さんも、いつか必ずやってくるであろう『宇宙戦艦ヤマト2199』の続きの物語……その日まで盛り上げ続けてくださいませ。皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

N20150817_012

 

N20150817_013

 

 

今回ご紹介したこのキリシマは、ガレージキットとして「キャラホビ2015」内、8月23日(日)に開催される「キャラホビマーケット」で販売予定。

ご興味のある方は、「H-16卓 SOY-YA!!」を覗いてみてくださいね!

※ガレージキットは、組み立て・彩色が必要です。

 

SOY-YA!!氏は現在別のアイテムも鋭意製作中ですので、乞うご期待!

 

 

<SPEC>

宇宙戦艦キリシマ

■全長:205メートル

■武装:36サンチ陽電子衝撃砲×1、36サンチ三連装高圧増幅光線砲×4、魚雷発射管×8、ミサイル発射管×16、対宙機銃多数

■国連宇宙海軍/極東方面空間戦闘群/連合宇宙艦隊/第一艦隊に所属し、メ号作戦(冥王星沖海戦)では旗艦を務める宇宙戦艦。進宙は2171年となる歴戦の艦であり、ガミラスとの激戦を生き残った、現存する唯一の金剛型宇宙戦艦である。

 

<関連情報>

宇宙戦艦ヤマト2199 公式サイト

 

 

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会

上に戻る