S.H.Figuartsと並べるために「Figure-rise Standard 仮面ライダーファイズ」を改造!~胴を詰めてサイズ感をあわせる~
「フィギュアーツ好きから見て、フィギュアライズスタンダードってぶっちゃけどうなの?」って思ったこと、ありませんか? 仮面ライダーの可動フィギュアとして不動の人気を誇る「S.H.Figuarts」と、かたやガンプラをはじめ、高い技術力が詰め込まれたプラモデルで知られるホビー事業部がそのノウハウを投入し、2018年から展開している「Figure-rise Standard」。塗装済みの完成品と、自分で組み立てるプラモデルという分かりやすい違いはありますが、昨今はS.H.Figuartsにプロ顔負けの改造やリペイントを施している猛者もおり、一部ではその境界線が崩れつつあるようにも思います。Figure-rise Standardにおける近ごろの仮面ライダーのラインナップもW・響鬼・ディケイドと、市場で需要の高いライダーたちが揃ってきていますよね。
以上の状況を整理してみた時に、「S.H.Figuartsにこだわらず、買い逃してしまったりリニューアル発売が期待されるライダーのFigure-rise Standardを、一緒にディスプレイするのはどうだろう」と思い立ってこの記事を書いています。本当は欲しいライダーがいるのに自分のコレクション棚に飾れない、という事態が一番悲しいですから……。そんなわけで、今回選んだのは「仮面ライダーファイズ」。S.H.Figuartsのファイズは2010年発売と古く、最近のアイテムと並べた時にプロポーションの違いが気になるのが正直なところでした。本稿では、S.H.Figuartsを愛してやまない筆者が“「Figure-rise Standard 仮面ライダーファイズ」を違和感なく並べられるのか?”という観点からレビュー・改造を行っていきます。
※本記事では、製品を分解しての改造を行っているため、メーカー保証外となります。ご注意ください。
まずはサイズ感を見るために、キットを仮組みしていきます。過去にも仮面ライダーのプラモデル商品は発売されてきましたが、普段S.H.Figuartsばかり買っている筆者にとってはやはり、プラモデルの箱絵として描かれているライダーを見るのは新鮮です。箱を開け、目につくのはクリムゾンスマッシュのエフェクトパーツ。こういった遊びの幅が広がるパーツをつけてくれるのは嬉しいですね。
プラモデルはたまに作る程度なので、ゲート処理といった作業はお世辞にも上手いとは言えない筆者ですが、バリ跡などが目立たないよう構造的な工夫がされている点はすぐに分かりました。マスクの複眼部分もクリアパーツを被せる方式で、完成品フィギュアと比べても見劣りしない出来栄えです。
ひとまずの仮組みをした状態がこちら。真骨彫のクウガ・アギトと並べてみると、頭半分くらい背が高いですね。このままだとちょっと目立つので、どうにかして削れる部分を探したいところです。
仮組みしたパーツを一度分解し、自身のスキルとも相談した上で吟味したところ、腹部にあたるこのパーツに手を加えて胴体を短くすることにしました。まずは、上のボールジョイントを切り離すために周りに切り込みを入れていきます。ニッパーでおおまかに切り込みをいれた後は、ボールジョイントを写真奥側へと倒してボールジョイントを支えていた部分のプラを折り、完全に取ってしまいます。
ボールジョイントを切断した後は、ニッパーやデザインナイフを使って形を整えておきます。
このパーツ内部を、ボールジョイントを改めて固定するためにパテなどで埋めていきます。模型工作用の本格的なパテでなくても、100円均一ショップで買える「お湯で柔らかくなる粘土(おゆプラ)」や、壁の補修用パテなんかでも代用可能。今回はチューブ型で扱いやすい補修用パテを使用しました。
パーツ内部をパテで埋め、切り取ったボールジョイントを配置します。ボールジョイントの位置を下げすぎると、胸部と腹部パーツが干渉してしまうので注意。腹部背中側にあたるパーツの出っ張っている部分も切除しておきます。
改造を施し、胴を詰めた状態がこちら。先ほどのクウガ・アギトと並べた時に比べると、マス約1個分背が低くなりました。おおよそ自分の思い描いていた状態まで持ってこられたので、改造はこれにて終了。あとは完成まで組み上げます!
そうして完成した「Figure-rise Standard 仮面ライダーファイズ」がこちら。胴の長さを詰めましたが、パッと見でプロポーションが崩れているような印象もありません。サイズ感をS.H.Figuartsに近づけたことで、持ち前の造形の優秀さがさらに際立ったようにさえ感じられます。
本アイテムには胸部アーマー展開ギミックも盛り込まれており、カラーリングを変更すればファイズアクセル状態も再現可能です。
完成したファイズを平成1期のライダーたちと並べて撮影。真骨彫製法の主役ライダーと並べましたが、見た目では本当に区別がつかないほどです。全高も、それほど違和感のない範囲へ収めることができたのではないでしょうか。
スタイリッシュなプロポーションのファイズが手に入り、ブンドドも捗るというものです! まだ「Figure-rise Standard」を触ったことがないという方は、この機会にお手にとってみてはいかがでしょうか?
(C)石森プロ・東映
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