『エヴォロイド』発売間近!「M.S.G プログレスボディ」を主人公系のトリコロールカラーイメージで仕上げる!

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製作・撮影・文●ちいたわからし/編集●電撃ホビー編集部

コトブキヤのプラモデルシリーズ『M.S.G』(モデリングサポートグッズ)から、2021年9月に発売された「プログレスボディ」。“使いやすい基本ブロックを持つデフォルメ素体”をテーマに開発され、同社の各種オリジナルシリーズと同様、共通化されている3ミリジョイント規格が採用されており、他シリーズと組み合わせてまたアイデア次第で新たなスタイルのメカを作りあげることができます。

 

2021年12月に発売が迫った『エヴォロイド』シリーズとも共通点の多いこの「プログレスボディ」を「エヴォロイドに登場するならこんな感じ?」というイメージで模型作例的にキッチリと製作してみました。ということで、8月に公開した簡単フィニッシュ的な記事の続きになります。

 

キットは発売から少し経っているので、まずは完成状態を見てただきましょう。左からパチ組み、今回作例、イージーフィニッシュになりますが、M.S.Gカラーから大きく外し、エヴォロイドシリーズのようなヒーロー的なカラーで仕上げました。

 

同じく戦闘機形態。明るい色にすると輪郭がボケやすいので色々加工してシャープにしています。ここからは各部の加工説明をしていきます。

 

まずは足。足裏の肉抜き穴をエポキシパテで埋め、ディティールを掘り込みました。

 

スネ部分の分割は前回と同様です。腿の肉抜き穴を埋めたり、今回使わない3ミリ穴をプラ棒で埋めるなどしています。

 

正面からの状態。スネの合わせ目は消しても消さなくても目立ちませんが、スネ下にあるインテーク(?)っぽい部分の合わせ目は飛行形態時に目立つので、この加工をするとシャープに仕上がり、太腿周辺の塗分けが楽になります。

 

胸部は立体感を出すために中央のブロックに1ミリプラ板を貼り付けて強調。

 

胸部裏面の肉抜き穴もエポパテで埋めています。完成時に仕上がりUPするような効果はあまりないのですが、肉抜き穴があると塗装時にエアブラシの空気の流れが複雑になり、マスキング漏れ等の原因になるので私は埋めるようにしています。

 

ロボ形態時のライフルは1パーツ成型ですが肉抜き穴ディティール多めです。レーザー系の武器だと思うのですが、ちょっと多すぎるので好みの量になる程度に埋めています。

 

腕部こちらも後ハメ方法は前回と同じくネオジム磁石化。肉抜き穴を埋めています。

 

細かいところですが、肩のフィン部分はディティールが集中しており、そのまま塗装するとディティールの境目が曖昧になって綺麗に仕上げにくいのでしっかりと彫りこんで各ユニットを明確化しています。

 

頭部。キャノピーの後ハメ方法は前回と同様。コックピット内部の肉抜き穴を埋め、若干ディティールを足しています。

 

頭部アンテナは戦闘機形態時の銃口になるので、彫りこんで銃口であることを強調しています。

 

背中部分。インテークっぽいディティールがあるのですが、金型の都合で省略された形跡があるので、「本当はこうしたかったんだろうなー」という形状にプラ板で修正しました

 

続いて腰部背面。メインスラスターは複雑な形状をしており、「ただ肉抜き穴を埋めただけ」の加工するにはハードルの高い形状に思えたのでM.S.G メカサプライ14 ベクタードスラスターAに置き換え、視覚的に「ジェットエンジンだぞ!」ということを分かりやすくしています。

 

戦闘機に変形するメカなので、ウィングの翼断面加工など飛行機を意識してディティールアップ加工を行っていたので、飛行機モチーフのパーツがしっかりハマります。

 

スラスターの形状はスゴく良くできているのですが、細かいディティールが若干甘いので「ここぞ!」とばかりに彫りこんでいます。こういう「模型力」が試されるところは挑戦すると楽しいです。

 

続いて腰部です。フロントスカートは変形時にウィングになるので翼断面に加工して「飛びそう」な形状にしました。

 

背面はディティールが無いので、正面の動翼を思わせるディティールを参考にスジボリを追加。基部の部分もエポパテで埋めています。

 

背面のウィング部もプラ板で延長してシャープ化。このキットの肉抜き穴は「ただの肉抜き穴」に見えないよう、内部にディティールが成型されており「意味ありげなパーツ」に見えるように工夫されてます。…が、塗装すること考えると色々面倒なのでエポパテで埋めています。

 

コアパーツ部分です。簡単フィニッシュ時も説明しましたが、塗装を行っているため穴の径の調整や組み付け時のグリスアップなど塗装禿げや破損しないような処置は入念にしています。コトブキヤ系に限らず、ブロック組み替え系のキットは増えてきたので、こういった調整はとても大事だと思います。

 

一通りの工作を終え、サフ、塗装、スミ入れ等を終えた状態です。塗分けの参考にしていただければ。フェイスパーツにミラーフィニッシュシートを貼ったりしていますが、気になる方は動画でご確認いただければ幸いです。

 

ということで、全て組み立てた完成状態を見ていただきましょう。いわゆる主人公系のトリコロールカラーです。『エヴォロイド』ジェットンがモノトーン系のカラーでまとめられているので、よりヒーロー感の強いカラーで仕上げました。

 

ライフルは1パーツ成型ですが、構成を意識して加工、塗分けをしたことで意味ありげな構成にできたと思います。

 

続いて飛行形態です。基本的にはキットのままですが、組み換えたエンジンノズル部分がイイ味出してると思います。

 

デフォルメ体型ということもあり、卵型の丸い戦闘機ではあるのですが、スジボリ工作などにより各部の構成がしっかりしたことでシャープに仕上がったのではないかと思います。

 

左からパチ組み、作例、簡単フィニッシュ。それぞれの印象の違いが分かりやすいのではないかと。

 

ということで、今回のプログレスボディの作例は以上です。他社さんにはなりますが、『オモロイド』の復活や往年のデフォルメ体型のメカが盛り上がりを見せている中、『エヴォロイド』シリーズ第0弾にも思える本キットを主人公感あふれる雰囲気で仕上げてみました。

 

『エヴォロイド』は第1弾であるジェットン、E-レックスが2021年12月、第2弾のガンクロン、ファンガオ(皇吼)が2022年4月発売予定とシリーズ展開が決まっており、しかもキットに付属する取り扱い説明書やSNS上を主として、ときた洸一先生による漫画展開も進んでいるというコトブキヤさんの力の入れよう! まだ先の話にはなりますが、キットが増えれば様々な作例も出てくると思いますので今後の展開が楽しみです!

 

(C) KOTOBUKIYA

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