『スター・ウォーズ』人気ドロイドのプラモデルを製作!~BB-8編

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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開から約1週間後に発売となった、バンダイのプラモデル「1/12 BB-8&R2-D2」。

 

最新作で登場した、新型アストロメク・ドロイド「BB-8」。雪だるまのような愛らしさを持つBB-8の人気は子供から大人まで幅広く、ハードボイルドなモデラーから、女性、子供などプラモデル初心者まで購入しているようだ。

 

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そこでここでは、できる限り成形色を活かしたフィニッシュでBB-8を製作。劇中通りのウェザリングに必要な材料・道具も「1,000円以内で収める!」をテーマに、初心者や若年層にもチャレンジしやすい方法を紹介したいと思う。

 

※関連記事も併せてご覧ください。

『スター・ウォーズ』人気ドロイドのプラモデルを製作!〜C-3PO編

 

 

 

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BB-8は、多色成形のランナーとシルバーランナーの2枚で構成されている。ホワイト・オレンジ・シルバーと色ごとにパーツ分割されており、シンプルな構成なので初心者でも簡単に作れる。

 

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ボディは、小さなパーツを複数組み合わせて球体に組み上げる。パーツは表面に光沢があり、無塗装で組み立てても愛らしく清潔感のあるBB-8を完成させられる。パーツにこのような光沢があるのは、金型が丁寧に磨きあげられているためだ。

 

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BB-8はコロコロと転がって移動するため、球体表面には“塗装ハゲ”や“土汚れ”が付着している。しかし戦闘用兵器のようにハードに汚れているのではなく、パーツとパーツの合わせ目付近に汚れが集中。今回はこの汚れを再現するため、ウェーブ社の「ヤスリスティック(フィニッシュ)」(540円)を使って光沢感を弱める。青い面を使用して全体を磨き、しっとりとした“半光沢”の状態にしていく。

 

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まずは“塗装ハゲ”を施してみる。使用するのはタミヤエナメルのXF-63「ハルレッド」とXF-6「ジャーマングレー」。“チッピング”に用いられるおなじみの2色だ。

この2色を1:1で混ぜ、小さくカットしたキッチン用のスポンジに塗料を付ける。本体色に合わせて混合比を変えることが大切なのだが、シンプルなホワイトに“チッピング”を施す場合、1:1の混合比で問題ないだろう。茶色みの付いた“甘ったるいグレー”が適した色だ。

 

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スポンジをパーツの外周部にポンポンと軽く叩くように押しつけると、スポンジ表面の細かなテクスチャーがスタンプされ、細かな“塗装ハゲ”を簡単に再現できる。

スポンジに塗料を含ませた後、紙などで余分な塗料を落とし、スポンジに残ったわずかな塗料を押しつけていくのがコツだ。塗料を多量に含んだ状態でスタンピングすると真っ黒になってしまうので注意しよう。塗料が半分乾いた状態の方が良い雰囲気に仕上げられる。

 

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“チッピング”が終わったら、もう一種類のウェザリングを施す。使用するのはタミヤの「ウエザリングマスター」。粉末塗料を半練り状態で固形化したもので、アイシャドウの質感に似たウェザリング用品だ。パレットに3色セットされており、付属のバフやブラシで模型に塗布していく。

 

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パレット右の“マッド”を付属のバフで取り、先ほど“チッピング”を施したパーツの外周部に塗っていく。力の入れ方次第で付着する塗料の量に差が出るので、強弱を付けながら塗っていくと良い。全体にぼんやり“土汚れ”が付着したようになれば成功だ。「ウエザリングマスター」は水で落せるので失敗してもやり直しできる。

 

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“チッピング”と“土汚れ”、2種類のウェザリングが完了した状態。同様のパーツが大小6つあるので、全て同じ方法でウェザリングを施しておく。

 

“塗装ハゲ”や“土汚れ”を表現する塗装方法について動画でも紹介!

 

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これはオレンジの丸いパーツと、幾何学模様の穴が開いたホワイトのパーツだ。それぞれ6つあり、先ほどのパーツと組み合わせることで球形のボディパーツを形作る。

これらも同様にパーツ外周部にウェザリングを施しておこう。

 

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シルバーのパーツは映画のスチールで確認すると、それほどメタリックではない。そこでシルバーにニュートラルグレーを混ぜ、メタリック感を軽くさせたものを塗装した。

このパーツは細かいディテールが狭い面積に集中しているため、他パーツのようにウェザリングを施すと汚しが集中し過ぎてしまうので、ウェザリングは施していない。

 

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全てのパーツにウェザリングを施したら、待望の組み立て作業に進む。

まずは先ほどのホワイトとシルバーパーツを組み合わせる。幾何学的なモールドがきちんと重なることで色分けを再現している。同じモールドは存在しないので、確認しながら組み合わせれば間違えることはほとんどない。

 

 

次に先ほど組み合わせたパーツとオレンジパーツを組み合わせる。同じような形状のパーツが6組になり、間違った組み合わせではハメ込むことができない設計になっているので安心だ。それでも自信がない人は、裏側にパーツナンバーをマジックで書いておくと迷わず組み合わせられるだろう。

 

間違った組み合わせでは絶対に奥までハメ込めないが、途中までは入ってしまう。パーツ同士のクリアランスはほとんどなく、外すには手間がかかるので、オレンジパーツにピンバイスで2ミリほどの穴を開けておくと、万が一間違ってハメ込んだ時でも裏から爪楊枝などでパーツを押せば簡単に外すことができる。

 

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いよいよ最終組み上げに突入。シルバーの基部パーツに、先ほど組み上げたパーツ6個を6面それぞれに組み付けていく。ここも取り付けピンの形状が6種類それぞれ異なった形状をしているので、間違った面に組み付けてしまうことはない。

 

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最後に丸いパーツの隙間部分にホワイトのパーツを取り付けて完成だ。

ここも組み立てピンの形状がそれぞれ異なっているので、間違って取り付けてしまうことはない。1ブロック単位のパーツ3個と2ブロックが連結したパーツを3個取り付ければ完成となる。各形状と色分け部が見事に組み合わさるので、完成した時の感動はひとしおだ。

 

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BB-8は球形のボディユニットの上に、頭部ユニットが乗るようになっている。そのため、頭部パーツを固定するためのパーツが選択式で付属。接着しなければ完成後も組み換えが可能なのでシチュエーションに合わせて使い分けると良いだろう。

 

>>完成写真は次ページにて紹介!!

https://hobby.dengeki.com/reviews/150592/2/

 

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