待望の大型モデル「デススティンガー」を作る<その2>
HMMシリーズ最新作となる「デススティンガー」。そのコトブキヤショップ限定版である「ヒルツ仕様」の製作記事第2回となる今回は本体の工作と塗装を紹介します。成形色を活かしつつ、要所に塗装やウェザリングを施して、ディテールアップを行っています。
※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。
EZ-036 デススティンガー ヒルツ仕様(2)
製作・文:一瀬大地
今回の作例は前回記事でも書きましたが、「デススティンガー」本体に関しては基本的にストレート組み、成形色を活かした簡単仕上げです。とはいえ、必要な箇所には塗装をすることで、さらなるクオリティのアップをはかります。
●本体
「ヒルツ仕様」の外装の成型色の発色が良いので、今回はつや消しのトップコートを吹いて軽めのウェザリングを行いました。ウェザリングはタミヤエナメルッ塗料の茶系とグレー系を混合したものをペトロールで希釈し、下地の色をくすませるイメージで塗っていきます。表面張力で塗料が溜まってしまったところは綿棒にペトロールを染み込ませてトントンたたくようにぼかしてあげると馴染みます。パーツのエッジ部分はフラットブラックを使ってドライブラシをかけてあげると簡易的なチッピング効果が得られ、メリハリが出ます。
爪や武器類などのメタリックカラーに関しては、どうしても顔料の沈殿(ウェルド)が出てしまっていますから、ここに関しては塗装をするのが良いでしょう。
まず下地としてツヤありのブラックで全体を塗装し、上からメタリックカラーをしっかりシンナーで薄めて吹いていきます。
使用したのはガイアカラーの「スターブライトシルバー」「スターブライトゴールド」「スターブライトアイアン」の3色。鈍めの反射がスケール感に見合った金属感を演出してくれます。各関節のリングは成型色の赤からゴールドに変更することで高級感が上がるのでオススメです。
基本塗装が完了したら各部に金属色を差していきます。使用するのはタミヤエナメルの「チタンシルバー」と「チタンゴールド」。面相筆を使って各パーツのリベット型のモールドにのせていきます。
●ブレードライガー
「ヒルツ仕様」に付属するブレードライガーは、「デススティンガー」の大きさに合わせた全長50ミリほどのかわいいサイズですが、造形などはキチンとしています。作例では未塗装のテストショットを使用しているため全塗装となっていますが、商品では基本塗装済み。キャップやシリンダーなど塗り分けて情報量を増やしてあげると吉です!
につや消しのトップコートを吹いて、タミヤウェザリングマスターで全体をこすってあげるとフレームなど細かいモールドが際立ってオススメです。
……というわけで、今回はデススティンガーとブレードライガーの塗装を中心に紹介しました。次回はジオラマベースの工作と塗装について解説していきます!
DATA
EZ-036 デススティンガー ヒルツ仕様
- 1/72スケールプラスチックキット
- 発売中
- 価格:17,800(税抜)
- 発売元:コトブキヤ
※コトブキヤショップ限定アイテム
関連情報
コトブキヤ EZ-036 デススティンガー ヒルツ仕様【コトブキヤショップ限定品】商品ページ/通販ページ
(C)TOMY ZOIDS is a trademark of TOMY Company,Ltd.and used under license.