パーツをシャープに加工!【冬休み特別企画】マイスター関田の実験プラモLABO Vol.003

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文・構成●マイスター関田/ロゴデザイン●くまくま団/編集●電撃ホビー編集部

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電撃ホビーマガジンに連載された「マイスター関田の実験プラモLABO」は、プロモデラーであり、新宿の模型ファクトリー店長でもあるマイスター関田が、見習い店員ホセとの掛け合い形式で、プラモデル作りのハウトゥを紹介する記事でした。電撃ホビーウェブでは、冬休み特別企画として連載の中から選りすぐりの記事を掲載! プラモデル作りのレベルアップに、お役立てください!

 


 

パーツをシャープに加工

角やスパイク、パーツの輪郭等は、安全上の配慮からあえて丸く設計されているものが多い。しかし、設定や実物がシャープになっていると(場合によってはそうでなくても)、見栄えの観点から、やはり尖らせたくなるもの。今回は作品の印象を引き締めるパーツのシャープ化について、代表的な方法と注意点を紹介していく。

 

 

シャープ化加工3つのポイント!

  • パーツの形状に応じて、「そのまま削り込む」方法と「付け足して削り込む」を使い分ける。
  • 面をひとつずつ処理する。
  • 尖らせたあとの表面処理まで気を抜かない。

 

 


登場人物

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%e3%83%9b%e3%82%bb%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%b301-%e6%9b%b4%e6%96%b0%e6%b8%88%e3%81%bfホセ……マイスター関田の元で修業を積む模型店員見習い。モデラーとしても初心者だが様々な課題にぶつかりつつ成長中。

 

 


 

%e3%83%9b%e3%82%bb%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%b301-%e6%9b%b4%e6%96%b0%e6%b8%88%e3%81%bfマイスターちょっと質問が……。

 

 

 

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%e3%83%9b%e3%82%bb%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%82%b3%e3%83%b301-%e6%9b%b4%e6%96%b0%e6%b8%88%e3%81%bfこのパーツの先端を尖らせたいんですけど、ヤスリで削れば大丈夫ですか?

 

001

 

 

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▲紫色が基のパーツ。赤いラインが輪郭になるようにパーツを削り込む。

 

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▲削った結果。先端がシャープになっている。

 

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▲基のパーツの輪郭に沿って、付け足した部分を削り込む。

 

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▲作業結果。

 

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▲ポキッ!

 

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 実践解説

平面パーツをシャープに

 

 

★付け足して削る

1.エッジとなる部分の先端を削り落とし平坦にする。

 

2.適当な大きさに切り出したプラ板を接着。接着力の強い接着剤を使おう。

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3.ニッパー等で大まかに形状を出す。あくまで尖らせるのはヤスリがけで行うので切り過ぎに注意。

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4.元々のパーツの輪郭の延長になるように、延長した部分の面を一つ一つヤスリがけしていく。

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 ★そのまま削り込む

1.エッジがシャープになるラインを決めカッターナイフなどで軽くアタリを入れておく。

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2.金属ヤスリや板を当てた紙ヤスリでアタリのラインがパーツの輪郭になるようにパーツを削る。

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スパイクをシャープに

 

★付け足して削る

1.スパイクの先端を削り落とし平坦にする。

2.適当な大きさに切り出したプラ棒を接着。ここでも接着力の強い接着剤で。今回はアロンアルファ木工用を使用。

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3.ニッパー等で大まかに形状を出す。あくまで形状を出すのはヤスリがけになるので切り過ぎに注意。

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4.元々のパーツの輪郭の延長になるように、延長した部分をヤスリがけしていく。

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★そのまま削り込む

1.先端が尖るようにスパイクの側面をひたすら削り込む。
2.削り込む際に曲線的に尖らせるには紙ヤスリで、直線的に尖らせるには鉄ヤスリや板を当てた紙ヤスリで削る。

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エッジを刃物のように

上記の手順を応用し、様々な形状のパーツをシャープに仕上げることが可能だ。

 

▲面と面との設置面が鋭く繋がるように削り込んでいく。

▲面と面との設置面が鋭く繋がるように削り込んでいく。

 

▲作業結果。

▲作業結果。

 

▲付け足しプラ材を基のパーツの輪郭の延長線上で削っていく。

▲付け足しプラ材を基のパーツの輪郭の延長線上で削っていく。

 

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▲作業結果。白い部分が、付け足されたプラ材。ワザとサフェーサーを削っているが、サフが削られていない部分を見れば、表面処理がきちんとできて境目が分からなくなっているのが確認できる。

 

 

注意!

改造の跡が見えるとせっかくのシャープさも魅力半減。最後まできっちりと処理しよう。

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▲明らかに、見えてしまっている改造の跡。写真左は、形状出しのために使った粗いヤスリの跡が出ている。写真右は、付け足した素材とパーツの間に隙間が出てしまっている。

 

 

■形状を出すために使った粗いヤスリの傷が残ってしまった……。

→表面処理をやり直し粗い番手のヤスリ機ヤスリ傷をしっかり消し直せばOK!

 

 

■付け足した素材とパーツの間に隙間が……。

→パテや、瞬間接着剤などで隙間を埋めて再度表面処理で解決!

 

 

 

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