ガンプラ作例【HG 1/144 MS-04 ブグ(ランバ・ラル機)】をサエキコウイチが魅せる!!~その2・工作編~
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の最新作で登場し、ランバ・ラルの機体であるということからも注目されるMS-04 ブグ。はやくも発売された「HG 1/144 MS-04 ブグ(ランバ・ラル機)」は、HGオリジンシリーズに共通するハイディテールな外装にくわえ、マッシブで密度感あるスタイリングを実現した超好キットです。
今回は、そんな「HG 1/144 MS-04 ブグ(ランバ・ラル機)」を、重厚感あるウェザリング仕上げを得意とするサエキコウイチが製作します。普段の作例に比べ、汚しはおさえられていますが、その代わりに全身にほどこされたカラーモジュレーションによる立体感あふれる美しい塗装にもご注目ください!
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HG 1/144 MS-04 ブグ(ランバ・ラル機)
キットについて
「ジ・オリジン」のザク系シリーズはがっしりしたフォルムをよく再現しており、このブグも同様です。フレームは既存キットからの流用と思いきや、ヒザや足首の関節ユニットは新規となっており、気合いの入れようがうかがえますね。今回は力強いイメージをさらに強調すべく、各部をいじってみました。
腕部
下半身のドッシリさに比べると腕部がやや頼りなく感じられたので、頭部がギュッとめりこんで見えるくらいのいかり肩にすべく、肩のボールジョイント軸を切断して下方向へ1mmずらして再接着。腕の取り付け位置を上げます。そのぶん上腕を1ミリ延長、同時に1ミリ幅増し。
袖まわりには0.5mmプラ板を巻きつけて太らせました。これで若干大きめの手首とのバランスがとれます。袖口には市販パーツを貼り、関節隠しとしました。ヒジブロックは1mmプラ板でかさ上げしています。
肩のラッタル風モールドは、やや大きすぎの気もありますが、これを削り取って自作するのは無粋&不毛というものです(笑)。合わせ目を消すのは少々やっかいですが、折り曲げたサンドペーパーをピンセットでつまんで、地道にヤスっていきましょう。
肩ブロックとの接続パーツは、削って(途中写真の赤く塗った部分)後ハメできるようにしました。 手首は握り手・平手ともに親指の表情を自然なものに修正しています。
頭部
キットはモノアイがギア稼動するのがユニークですね。モノアイシールドに穴を開けてクリアーピンクのランナーを挿しこみツライチに成型、裏にラピーテープを貼って、奥まった輝きを。支柱は薄く削るのが定番ですが、今回はスジ彫りと塗りわけによってフレーム風に処理してみました。ブレードアンテナはシャープに削り、やや起こし気味に接着しました。
胴体
両胸は腕を動かしているとバラけてしまいやすいので、パチ組み派の人もここだけはガッチリ接着しておきましょう。インテークを開口して裏からモールド入りプラ板を貼りました。フィンは削り取り、プラ板で薄く作り直し。
フンドシの周囲を1mmプラ板で囲ってひとまわり大きくたくましく。そうするとフロントスカートが当たるので削って調整します。動力パイプは2コマぶん短くし、ウエストが締まって見えるようにしました。
脚部
ヒザの肉抜きは全部埋めるのではなく、一部はディテールとして活かしました。関節ブロックが新規になり、後ろから見たときに合わせ目が気にならなくなったのが嬉しいですね。せっかくなので少々モールドを追加。干渉するダボを削り(途中写真の赤く塗った部分)、S字立ちが決まるようにしています。ヒザアーマーは1mm厚みを増しています。
その他
設定画を参考に、全身のモールドを彫り直し&一部追加。丸いところはくり抜き、大きいところには市販パーツを、小さいところには手芸店で購入したブリオン(1ミリのアクリル粒)を仕込みました。武器類はキットのままです。
工作編はこれにて終了です。次回は、塗装について解説していきます。
DATA
HG 1/144 MS-04 ブグ(ランバ・ラル機)
- 1/144スケールプラスチックキット
- 発売中
- 価格:1,836円(税込)
- 発売元:バンダイホビー事業部
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