ガンプラ作例【1/100 フルメカニクス ガンダムバエル】をフクダカズヤが作る!(その3)
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』より、ギャラルホルンの象徴的モビルスーツが「1/100 フルメカニクス ガンダムバエル」としてリリース! フクダカズヤが随所にディテールアップを施しました。今回は、一番手のかかった脚部の工作やバックパックとスラスターウイング、そしてバエルの特徴ともいえるバエルソードについてお届けします。
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1/100 フルメカニクス ガンダムバエル
脚部
- フトモモパーツの下端末にプラ板を貼り足し
- ヒザの青いパーツ(A1-6、A2-6)の端末を薄く加工
- スネの両脇のパーツ(E1-6/7、E2-6/7)を加工して細いスリットを入れている
- フクラハギにスラスターの形状追加
- 足首の改修
本作例で一番多く手を加えた箇所になります。
まず「フトモモの下」と「足首のツマ先部分の後ろ」は、スパッと形状が切り落とされたようにスッキリしすぎている印象があったので適度にプラ板を貼り足して情報量を増やしています。
▲太モモ付近は情報量を増加。ガンダム・フレームやこちらもディテールアップしたサイドアーマーとの相乗効果で、緻密な仕上がり具合を見せている。
スネの横のパーツは分割化されている事を使用してスリットを追加してみました。他のガンダムにもヒザ下周辺に推力系のディテールがありますので、バエルの場合はスマートな見た目でまとめている、という解釈にしました。
フクラハギ内側にはスラスター風の形状がありますが、より明確にするためにプラ板で形状を新造して接着しています。
足首は上記のプラ板による加工以外に、ツマ先からカカトまでの長さを短く加工、プラ板で形状を変更、アンクルガード(E1-8、E2-8)にはあえて隙間を作る加工、カカトパーツの内側にプラ板でフタ形状を製作、といった工作を行なっています。
バックパック
- G1-2、G2-2パーツの形状修正
- 補強材のようなモールド追加
- メインスラスターの新造
脚部の次に手を加えた箇所になります。
G1-2、G2-2のパーツは取付け座面に対して小さく、隙間も気になりました。末広がりになるようプラ板で面を調整し、多面体だった形状もシンプルに変更しました。またこのパーツからはスラスターのような描写はありませんがエバーグリーン社のラップサイディングという断面が直角三角形の連続になっているプラ板(プラシート)を切って貼り付けて補助推進機のように見立てています。
▲バックパックはパーツの分割ラインをそのまま活かし、一部のC面を切り抜いて隙間を作ってディテールを増やしている。
▲形状の変更を行ったバックパック。スラスターウイング基部には、スリット状のモールドが追加されている。
メインスラスターと思われる3連ノズル、おそらく複雑なベクターノズルの類いなのだろうと解釈していますが、そもそも三角お山がノズルなのか、その谷間がノズルなのか、様々な資料を見ても答えがわかりませんでした。が、模型としては見た目で理解しやすい方がよいのだろうと考え写真のように作り直しをしています。エバーグリーン社の4.8ミリ幅1.5ミリ厚の平プラ棒を使用しています。
▲改造箇所の比較。青いパーツにもプラ板(灰色)による造形の追加がされているのがわかる。その下に新設された縦溝の中にチラリと見えているのが補強材風に取付けらてたプラ棒。フクダいわく「筋交いやタワーバーのようなもの」。
武器
- 剣は切っ先を鋭利化し、外周を薄く削る
- ホルダー部は一部にディテールを追加し、あとはキットのまま
剣は剣身を長くしようとも思いましたが、『月刊ガンダムエース4月号』掲載のデザイナー鷲尾氏のインタビューの中で「材料が希少で加工も困難。作れても比較的小型の剣」とありましたのでエッジを立てる処理を行ったのみにしています。
剣を収納する可動式のホルダーは一部にプラ材で簡単なディテールアップを行った程度でキットのままです。
次回は、塗装についてお届けします。
DATA
1/100 フルメカニクス ガンダムバエル
- 発売中
- 価格:3,456円(税込)
- 発売元:バンダイホビー事業部
関連情報
(C)創通・サンライズ・MBS
2,450円