【ガンダムビルドファイターズ連載】神鳥ハンブラビスバンを塗装する!~発色のコントロールについて~
月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。
本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。今月は、店頭にガンプラが登場したばかりの「ガンダムシュバルツリッター」。ドイツ語で黒騎士の名を冠したガンダムは、謎のファイター マスク・ド・セカンドGとともに、バトルフィールドに姿を現します。
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さらに、解説を行った機体は作例も製作! 今回は、プレミアムバンダイでも予約が開始されたたハンブラビスバン。前回はパーツ先端を尖らせるワザをご紹介しましたが、今回は塗装について。発色のコントロールをどうするか? 下地の色から考察します。
発色をコントロールする
HGBF 1/144 ハンブラビスバン
さて前回は工作の解説をしたのですが、今回は塗装に入っていきたいと思います。エアブラシに限らずですが、下地のサーフェイサーを吹かれる方は多いかと思います。下地を吹く理由も様々あります。
- 塗料の食いつきを良くする
- 成形色の違いによる色ムラを少なくする
- 塗料の発色をコントロールする
今回はこの「発色のコントロール」に重点を置き塗装してみました。
『HHイメージングビルダーズ』で公開されている設定画をご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、本体色は青みがかかった明るめの紫です。
普通のグレーサーフェイサーが下地の場合、そこそこ厚めにしっかり塗らないと発色しにくいと感じたので、今回ピンクとライトブルーの2パターン下地を用意しました。
ピンクの下地は青の発色を良くする効果があります。ライトブルーは同系色なので青が上に乗りやすいです。
これらを踏まえた下地のチョイスなのですが、実際そこまで差は出るの? という疑問が残るかと思います。もちろん黒地や白地とは違い、正直パッと見や写真に写した時の差異はそこまで感じられません。しかしながらしっかり見ると、下地の色味がちゃんと効果的に反映されているのが分かります。
ピンク下地(左)のほうが彩度が高く、ライトブルー下地(右)のほうが彩度が低い。繊細な違いなので、実物を見ないとわかりにくいが、赤丸で囲んだ部分などは、若干わかりやすい部分。
特に自然光の下で見るとそれが顕著に現われます。
逆にこの「ちょっとした色味の差」を塗膜のみで表現しようと思うと難しいので、下地でコントロールする方法もあります。上からフィルタリングをかける方法もあるのですが、それはまたいずれ別の機会に。
どうする? ビームサーベルの表現
そしてもう1点、普段あまり気にかけていない「ビームサーベル」の塗装表現を再考してみることに。
よくあるパターンとして根元もしくは先端に白を吹きグラデーションをかける表現方法がありますが、『スター・ウォーズ』シリーズに出てくる「ライトセイバー」のように全体が光っているように見えるにはどうすれば良いかを考えた結果、今回は以下のような塗装方法をとってみました。
ちなみに無塗装状態がこちら!
ランナーを使って、蛍光イエローをそのまま吹くとこんな感じです。
差が分かっていただけましたでしょうか? 塗装ひとつとっても奥が深いので、皆さんも色々試してみてください!
COLORING DATA
薄紫…67番・パープル:45%+65番・インディブルー:25%+1番・ホワイト:30%
濃紫…67番・パープル:40%+65番・インディブルー:25%+80番・コバルトブルー:5%+(G)16番・ブリリアントピンク:5%+2番・ブラック:10%+3番・レッド:5%+(G)47番・クリアパープル:10%
パイプ…65番・インディブルー:90%+67番・パープル:10%
センサー…50番・クリアーブルー:80%+(G)104番・蛍光グリーン:20%
グレー…333番・エクストラダークシーグレー
※(G)はガイアノーツのガイアカラー。表記なしは、GSIクレオスのMr.カラーシリーズ。
完成!
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