ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第5回>~完成~【電撃スパロボNo.108】
今週の「電撃スパロボ!」は第91、94、96、104回と4回にわたり、改造してきたビルトファルケンの最終回です! プロポーションの修正からテスラ・ドライブのフルスクラッチと手間をこれでもか!とかけた渾身の本作例を最後までお見逃しなく!
※これまでの製作過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。
第1回:ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第1回>~プロポーション変更~【電撃スパロボNo.91】
第2回:ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第2回>~腕部/脚部形状修正~【電撃スパロボNo.094】
第3回:ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第3回>~テスラ・ドライブ製作~【電撃スパロボNo.096】
第4回:ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第4回>~テスラ・ドライブ完成~【電撃スパロボNo.104】
1/144 ビルトファルケン 完成
これまで4回にわたって連載してきたビルトファルケン、ついに完成です。
ビルトファルケンは前回作例のビルトビルガー同様、2003年に発売された『第2次スーパーロボット大戦α』で登場した機体で、以来『スーパーロボット大戦OG』シリーズおいてこの2機はバディとして活躍しています。長大なオクスタン・ライフルとこれまた大きな背部のテスラ・ドライブを展開しての迫力あるスタイルに加え、作中での人気キャラクター”ゼオラ・シュバイツァー”の乗機としても注目度の高い機体といえるでしょう。
ビルトビルガーを徹底改修したので、やはりそれに見合ったビルトファルケンを組ませてあげたい、というわけでプロポーション改修はもとより目玉ギミックであるテスラ・ドライブの展開を再現しよう、というのが本作例の趣旨です。
1/144ビルトファルケンは2005年発売のキットで、ビルトビルガーのベースに使用した高機動型(2007年発売)と比べるとスタイルバランスの取り方や全長などにも違いがあります。そこで設定画の持つスタイリッシュなモデル体型プロポーションの再現を目指しつつ、2機を並べて違和感がないように調整しました(第1回~第2回)。さらにキットパーツを参考に新規で背部のテスラ・ドライブを製作(第3回~第4回)しています。
頭部
頭部は後頭部のボリュームを増やしつつ頭頂の高さを下げ、顔は削り込みで小顔に整形。マスクは三角形の2重のフェイスマスク+アゴの白いガード、といったイメージになるようデザインナイフで削り込みました。また、少しホホを細くしたかったので裏側から中央を彫り込んで、真ん中から軽く折り曲げています。なお『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』の顔つきが格好良かったので造形の参考にしました。
胴体
胴体は胸の部分が上下に厚く見えたので、胸中央上部の丸い部分、左右の白い部分を加工して小ぶりに、上下に薄く見えるよう調整。またそれに合わせてエリごと頭部の高さを1ミリ下げています。
腕
肩付け根は若干後ろにずらして胸を張っている感じを強調。腕はパテを使って少し丸みをつけて設定画のイメージを取り入れつつ柔らかく抑揚のある形状に修正。肩のバンパー部分も設定画に合わせて削り込み、面構成を変更しました。
腰
股間中央や左右の装甲は小型化してスッキリと。取り付け位置も上げ、さらに股関節の位置を下げて、腰高かつ脚長に修正しています。
脚
ビルトビルガーと身長を合わせつつ設定画の持つ長くスラッとした脚のラインを再現するため、モモで1.5ミリ延長、スネも1ミリ程度延長しています。ヒザパッドは脚のラインになじむように角度を変更、くるぶしのブロックを小型化、足首も小型化しつつハイヒール形状を強調するよう修正しました。
テスラ・ドライブ
背部にある5枚の翼状のテスラ・ドライブを展開すると、機体サイズが倍以上になったような錯覚を起こすほどの迫力。ここは薄いパーツながらスライド変形をこなすため精度と多数のプラバン積層が必要です。そこで、キットパーツを参考に全パーツの図面を引き、それを元にカッティングプロッタ「クラフトロボ」でプラ板を切り出し、貼り合わせて加工しました。変形には厚さ0.5ミリという薄いネオジム磁石を使用して擬似的なスライド変形ができるようにしたので、薄い仕上がりにも関わらずスムーズに変形します。
武装(オクスタン・ライフル)
巨大なオクスタン・ライフルはキットパーツを活かして軽いディテールアップだけですが、塗り分けるだけで十分なメリハリが出せます。銃口には手芸用のメタルビーズを使い、中から先端がでているような表現にしました。
オクスタン・ライフルW
ビルトビルガーと並べて!
ついにツーマンセルで並びました! まずはビルトビルガーを重装型、ビルトファルケンもテスラ・ドライブを閉じた通常状態です。設定全高だとビルトビルガーが20.6m、ビルトファルケンが21.7mとのことで、これでも全高をいじっていないビルトビルガーに対してまだ少し低いですが、背部のボリュームのおかげか見劣りしませんね。
そしてツイン・バード・ストライクへ……。ビルトビルガーはジャケット・アーマーをパージ、ビルトファルケンも展開したテスラ・ドライブが緑色に発光しています。テスラ・ドライブの発光は、磁石変形のおかげで黒/発光部分が容易に差し替えられることからクリアパーツを使って表現しました。
ツイン・バード・ストライク
以上、ビルトファルケン作例、完成編でした。これまでご覧いただきありがとうございました。それなりに改修箇所が多い作例でしたが、第1回のプロポーション修正からいくつかピックアップするだけでも印象がだいぶ変わるので、製作する機会があれば参考にしてみてください。
カラーリングデータ
- 薄いブルー:ガイアノーツ・アイスコバルトブルー
- 濃いブルー:ガイアノーツ・ウルトラマリンブルー90%+クレオス・クールホワイト7%+ガイアノーツ・蛍光ピンク3%
- ホワイト:クレオス・FS17875
- メカグレー:クレオス・FS36081
DATA
ビルトファルケン
- 1/144スケールプラスチックモデル
- 全高:約16.5センチ
- 価格:2,400円(税抜)
- 発売中 ※現在店頭在庫のみ
- 発売元:コトブキヤ
編集部からお知らせ
2015年6月1日より週刊連載しております「週刊電撃スパロボ!」ですが、今回から週刊から月刊ペースへと変更させていただきます。新情報が届きしだい随時更新していきますので、これからも「電撃スパロボ!」をよろしくお願いいたします。
関連情報
- スーパーロボット大戦公式サイト
- FRAMEOUT MODELS blog
- コトブキヤ公式サイト
- ビルトファルケン 製品ページ
- コトブキヤ スーパーロボット大戦 PTX-016R ビルトファルケン 1/144 組立プラスチックキット再販
- コトブキヤ スパロボOG ビルトビルガー高機動型 & ビルトファルケン ツインバーストストライクセット ホビーショー限定 1/144スケールプラスティックキット
(C) SRWOG PROJECT
2,980円
8,180円