【ガンダムビルドファイターズ連載】ジンクスのバリエーションを解説!NAOKIによるシュヴァルツリッターのデザインコンセプトも公開!
月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。
月刊ガンダムエース8月号発売中! 16周年号記念付録も付いてます!(シャア専用ディジェもスゴいですね)
本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。今月は、パトリック・マネキン(!)という名前のファイターが駆る「アクセルレイトジンクス」。デザイン自体海老川兼武氏が手がけているので、ジンクスのバリエーションともいえる機体ではないでしょうか?
また、作例では「HGBF 1/144 ガンダムシュバルツリッター」の製作を開始! 最近恒例となってきた、NAOKIによるデザインの工程もレポート! 店頭でも大人気のガンダムシュバルツリッターですが、プレイバリューも高い機体なのでぜひ手にとってNAOKIのレポートをお読みください!
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それでは、千葉智宏先生による機体解説をご覧いただきましょう!
パトリック・マネキンが加速する! GNスキーを装備した特別機!
アクセルレイトジンクス
アニメで描かれた第7回世界大会のトーナメント表の中に、名前は出ているものの画面には出てこなかったファイターたちがいます。その一人が、パトリック・マネキン。名前からある程度はどんな人物なのか想像ができてしまいますし、想像通りのあの人なら、その活躍を観たいと想う人も多いはずです。
そんな彼が漫画で展開されている第8回世界大会にオリジナルガンプラを駆って登場です。実は漫画で描かれた第6回世界大会にも少しだけ登場していましたが、活躍は描かれていませんでした。この段階ではキャラの顔も出ておらず、ただ「大佐ー!」と叫ぶシーンはあって、「やはりアイツか?」という想像だけを刺激する状態でした。
アイツか!? あいつなのかー! と想像をかき立てる一コマ。第6回世界大会にて。ライナー・チョマーに勝利。
第8回世界大会を描くA-Rでは14話に登場。予選種目バイアスロンで活躍を見せました。バイアスロンとは、スキーをしながら射撃の技能を競うものです。ガンプラバトルでも定番である、レース競技と射撃競技を合わせた一粒で二度おいしい競技ですね。
パトリックがこの競技で使用したのがアクセルレイトジンクスと名付けられたオリジナルのガンプラです。名前は「加速」を意味します。本機はジンクスIVをベースに大胆な改造を加えています。脚に装備されたGNスキーは、バイアスロン用の装備に思えますが、実はその他のステージでも有効に機能するアイテム。
今後、これを使ったバトルアクションに注目です。武装は左右の腕に装備した大型シールド。左はロングライフルを、右はサーベルをそれぞれ内蔵しています。物語ではパトリックは本機を駆って予選を勝ち抜き、ベスト16へ進出しています。ますますの活躍が注目されます。
本機のデザインを担当したのは、海老川兼武氏。ベース機となったジンクスIVのデザインも氏によるもの。まさにジンクスを知り尽くした氏による正統なバリエーション機と言えるでしょう。四肢に大型の装備を装着したことで量産機ベースでありながら外連味も充分。立体でも見ごたえあるものになると想像できます。
黒騎士の名を冠した謎のガンダム
HGBF 1/144 ガンダムシュバルツリッターをNAOKIが製作!
さて今回もデザイン担当させていただいた、ガンダムシュバルツリッターの作例を製作いたしました。まずは恒例となったデザインと開発経緯についてお話したいと思います。
連載中の「ガンダムビルドファイターズA-R」に於いて謎のマスクマン「マスク・ド・セカンドG」というキャラが登場し、正体は謎であるものの容姿や思想等、明らかに二代目メイジンを彷彿させるキャラクターであることから、ベース機体はディナイアルガンダム、そしてそのオリジナル機体であるカテドラルガンダムにすることが決定していました。
そしてそれ以前からディナイアルガンダム、カテドラルガンダムの人気が高く、徒手空拳(ディナイアル)、射撃仕様(カテドラル)ときたのでいずれ機会があれば剣装備のバリエーションをやりたいねとビルド外伝スタッフの間でも話していたことから、自然な流れで「ディナイアルベースの剣装備機体」というコンセプトが固まりました。
シルエットラフ案。「カテドラル2」となっているのがシュバルツリッター案。前身であるカテドラル、後継機であるディナイアルと異なるシルエットを目指しているのがわかる。シルエットを確認するための極初期のラフ案だが、決定稿と比べてもアウトラインはこの時点でほぼ完成されている。
時系列的にはカテドラルとディナイアルの間に存在する機体なので、改修部分などで齟齬がないよう留意しつつ、どちらとも異なるシルエットを目指してデザインしています。さらにマスク・ド・セカンドG自身が強烈なビジュアルを持つキャラクターなので、どこかにキャラクターを反映させたいと思い、アイコンであるマスクを投影させたゴーグルを付けてみました。どちらも正体を隠しているけど素性がバレバレ(?)というダブルミーニングです(笑)。
●二次元と平行して三次元でもデザイン作業が進行
デザイン自体はNAOKIのいつものスタイルで二次元と平行して立体(三次元)でも行われています。これを元にバンダイ側で設計/出力、今度はそれを元にさらに修正が加えられていきます。
カラーリングに関してはカテドラルともディナイアルとも異なるイメージということで数パターン作成し、スタッフで揉んでみた末現在のカラーリングに決定しました。謎のライバルキャラはやはり黒でしょう!
カラーリング案。様々なパターンが提案された上で現在の黒/金に決定されている。青系を主体としたヒロイックなパターンも興味深いです。
そんなわけで次週からは作例を紹介していきたいと思います。次回もよろしくお願いします!
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