少女の持つ愛らしさと艶っぽさが両立！ファット・カンパニーによる童話がテーマのドールシリーズ「パルドル」第1弾の赤ずきんちゃんと一足先に遊んでみました！

公開日：2019年11月16日 12:15更新日：2019年11月19日 11:40

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撮影・文●白虎かなめ／編集●電撃ホビー編集部

「PARDOLL（パルドル）」は、原型担当の遠那かんし氏とファット・カンパニー共同開発による人気可動フィギュアブランド「Parfom（パルフォム）」から生まれた新しいドールシリーズです。「パルフォム」といえばデフォルメされた可愛らしさときれいなボディラインで、他の可動フィギュアにない魅力が味わえるシリーズ。パルドルはその良さを引継いだ素体に、布の服を組み合わせることでドールとしての楽しさも持たせています。

今回ありがたくも開発中の彩色見本をお借りできたので、赤ずきんを撮り下ろしで紹介。特に購入を考えている人向けに、ディスプレイのヒントになるような写真を多めに撮ってみましたよ（記事中の写真の小物は商品に付属しません）。また、記事の最後には原型を担当した遠那かんし氏によるコンセプト紹介や開発裏話、こだわりのポイントなどのコメントも掲載しています！

ぷにっとしたほっぺたに強めのアイシャドーが印象的な顔立ちは、少女の持つ愛らしさと艶っぽさが同居した個性的な雰囲気。ただ可愛いだけではない表情は、原型担当の遠那かんし氏の造形が活かされたタッチです。デフォルト表情が「困り顔」というのもキャラが立ってて良い！

なお商品は洋書をモチーフとした豪華なパッケージになる予定で、そのまま持ち歩いたりディスプレイに活用できる仕様になるそうです。

※写真は開発中のパッケージデザインです。実際の商品とは異なる場合があります。

なんといっても赤いフードが可愛すぎる！　裾の長さが絶妙で、手の先が見えるバランスがとっても可愛いのです。しかもフードは後ろに自然にたため、それだけで雰囲気がガラッと変わります。

切り株で一休み。下半身のボリュームがある素体ですが、座りポーズもできますよ。

2つ目の表情「にっこり目顔」。付属のバスケットは開閉でき、中にパンとワインが入れられます。

「にっこり目顔」は視線の影響がないので、どんなポーズでも使いやすい表情。強めのアイシャドーが可愛いですね。

3つ目の表情「横目顔」。寂しそうにも悲しそうにも、いろんなニュアンスが感じ取れる表情で、個人的にお気に入りです☆

というわけで「横目顔」でもう1枚。すっかり暗くなってしまった森、不安そうに家路につく赤ずきんです。

コルセットとスカートを取り外せば真っ白いワンピース姿に。表情は4つ目「ペロ顔」です。

他の表情と違い、かなりのお茶目さんなのがポイント♪　この状態にフードを組み合わせることも可能です。

可動素体の開発中レジン原型もお借りできたので紹介します。パルフォムのフォルムを継承したプロポーション。上半身がコンパクトでボリューミィな腰～太ももが特徴ですね。

関節はあまり複雑にせず、服の上からでも動かしやすくなっています。それでも膝は二重関節で、こんな座り方も可能です。腰と太ももは斜めに軸接続されていて、脚を捻ることで脚線が変化するのが面白いです。

デフォルメフィギュアとドールの要素を併せ持ったような不思議なキャラクターで、スタンドで棚に飾ったりジオラマ仕立てにしても良いし、ペンスタンドや身の回りの小物と組み合わせて、貴方の日常に同居させても凄く似合うでしょう。ポーズによってはドキッとするような色気に気づいたり、いろんな表情を見せてくれる不思議な存在感のドールです。シリーズ第1弾ということで、今後どんな広がりを魅せてくれるのか楽しみなシリーズになりそうです！

なお、2019年11月17日（日）にTRC東京流通センターで開催される「AK-GARDEN【17】」ファット・カンパニーブースで、赤ずきんが展示されるそうです。ぜひ、実物の可愛らしさを体感しに行きましょう！

また、原型を担当した遠那かんし氏からのこだわりポイントも届いたので、気になっている方はこちらも参考にしてぜひゲットしてくださいね！

【商品コンセプト＆アピール】

パルフォムの特徴的なフォルムを活かしてドールにすることにより、綺麗なドールや可愛いドールではなく、「可愛いさのなかにも艶っぽさも感じれるフィギュアドール」をコンセプトにしています。
基本的にパルフォムはフィギュアな商品なので、その延長でドール化することでドール沼の第一歩として踏み込みやすい、踏み込まざるを得ない（笑）魅力を持っている商品を目指しています。

※参考写真

パルフォムの等身バランスにより、PVCヘッドの情報量と縫製服の情報量の良い塩梅をめざしています。瞳もアイシャドウを重視して、アニメフィギュアの瞳では表現さることが少ない領域に挑戦しています。ドールアイも素晴らしいのですが、あえてフィギュア的な塗装でドール映えする瞳を模索しました。瞳のデザインも私の方で行いシャドウ濃いめにしたつもりだったのですが、そこからファットさんの方でシャドウ増々でより特徴的なものに仕上げていただきました。好みが分かれるか……と思ったのですが、後発のパルドルとしてのインパクトのある特徴づけができたと思っています。とても気に入ってます。

衣装はRico*（vanilatte）さんに依頼させていただきました。ドールとして展開するにあたってストーリーや世界観を模索していたのですが、Rico*（vanilatte）さんよりスタンダードな童話シリーズのご提案をいただきました。重ね着や着回しが楽しめることが、ドールが持つ魅力のひとつである中、単純に「赤ずきん」というだけでなく、とても繊細な可愛い衣装デザインに仕立ててくださいました。ぜひみなさまにはこのドールならではの楽しみである重ね着、着回しも楽しんでいただければと思います。このような仕様もドール沼への第一歩となる仕掛けとなっております。

さらにアゾンインターナショナルさんをはじめ他社様から様々な衣装が発売されているので、それらを組み合わせることで容易に自分だけの赤ずきんにすることができます。

そのような仕様が実現できたのも、アゾンインターナショナルさんに協力いただけたことが大きいです。以前から『アサルトリリィ』でお仕事させていただいていたのですが、今回、パルドルでご一緒できたことはとてもありがたかったです。みなさまに安定のクオリティをお約束します。

パッケージもにこだわっており、開封後も「仕舞う箱」として持ち運びに使えたり、本棚に置いても楽しめるデザインとされております。また、撮影の際、パルドルの背景としてもピッタリです。開封して即、撮影。ばえます。こちらもご期待ください。

【開発経緯】

パルフォムはファット・カンパニーさんと私とで2011年から開発をスタートさせたデフォルメ可動フィギュアです。ファットさんが可動機構を。私がフォルムデザインを担当しました。そのパルフォムから派生したドールを「パルドル」として展開していきます。

当初、パルフォムは「フォルム重視であえて可動しない」というコンセプトだったのですが、世間の流れとして「可動フィギュアである以上、可動してなんぼ」という風潮だったので、ファットの原型師・齋藤満さんが改良に改良を加え、十分可動する素体にバージョンアップしてくださいました。

可動素体としても自信を持てるものになり、フォルムはもともと定評をいただいていたので、パルフォムを素体的に展開しようという話になりました。それ以前から、パルフォムにドール服を着せる遊びは見られており、私もドール服を着せて遊んでおりましたので、ドール服との親和性は高いというのはありました。さらにファットさんの中で新素体とドール服の検証を行って、ドール展開の正式なGoとなりました。

【今後の展開への意気込み】

「赤ずきん」はパルドル第1弾として考えうる全てを注ぎ込んだ結果、自信を持って発表できる内容になりました。今後はもっと気軽に購入できるような価格帯の展開も考えています。髪のカラバリやアイシャドウをナチュラルにしたものも検討しています。童話シリーズとしても、第2弾、第3弾も検討中です。

昔からフィギュア発のオリジナルコンテンツが好物なので、今後も盛り上がるようたいです。そのためにも少しでもみなさまに気にしていただけるようにみんなで努力していきたいです。

【購入を考えているユーザーにメッセージ】

様々なプロフェッショナルな方の得意分野が合わさって生まれた商品となっております。すでにドールの愛好家である方にはもちろん、ドールを買ったことない方に特に！お勧めしたいです。フィギュアとしての魅力と扱いやすさに加えて、ドールがもつ魅力と楽しみの第一歩である衣装の重ね着、着回し。そして小物。それらがワンパッケージで体感できるパルドルはお買い得ですよ！　ぜひ、多くの方にお迎えいただきたいと思います。よろしくおねがいします。