『仮面ライダー電王』10周年に中村優一さんが涙 佐藤健さんのサプライズ電話出演もあったトークショーレポ

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2017年2月23日(木)、東京の新宿バルト9にて「『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』トークショー付き特別上映会」が開催されました。本イベントは、2017年で放送10周年を迎える『仮面ライダー電王』と、同じく今年で開業10周年となる新宿バルト9、2つの10周年を記念したもの。トークショーは2部構成で行われ、1部には中村優一さん(桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス役)、秋山莉奈さん(ナオミ役)、松本若菜さん(野上愛理役)が登壇。2部では脚本家の小林靖子さん、プロデューサーの白倉伸一郎さんも合流し、ファンとの楽しい時間を過ごしました。

 

 

トークショーの第1部は公開オーディオコメンタリーとなることがMCから明かされると、客席からは歓声が上がりました。視聴するのはテレビシリーズ19話「その男、ゼロのスタート」。中村さんたちの見るモニターと、劇場のスクリーンで同時に映像を見ながら撮影当時の思い出を振り返りました。

 

▲オープニングを見ながら「懐かしくて涙が出そう」と秋山さん。松本さんは「侑斗ってチョッキみたいなのよく着てたよね」と漏らし笑いを誘っていました。

 

『電王』という物語の中でも中核と言える存在の侑斗を演じたことについて、当時はどの程度知らされていたのかと問われた中村さんは「あまり聞いていなかったと思います。台本を読みながら知っていった」とコメント。同じく松本さんも、野上愛理という役の秘密についてはそれほど多くを知らされていなかったとのこと。「最初に頂いたプロットでは、“謎が多い女性”と書かれていました。ある意味やりやすかったですね」と話しました。

 

▲「最初に言っておく!俺はかーなーり、強い!」と名セリフを披露する中村さん。

 

大塚芳忠さんが声を演じる侑斗の相棒・デネブが登場すると、「この声落ち着くなぁ。(デネブとのかけ合いは)お母さんと話しているみたい」と中村さん。大塚さんについては「アフレコの現場で色々なことを教えてくれました。すごく優しい方で、今でも連絡をくれます」と10年前から交流が続いていることを明かしました。その流れで話題が撮影現場の様子へと移ると「(デネブが)砂の状態だとひとり芝居になるじゃないですか。監督と話し合いながら演技しましたね。侑斗はプロレス技でデネブとイチャイチャすることも多いので、現場ではスーツアクターさんとイチャイチャしてました(笑)」とトーク。初登場の回からひとり芝居が多かった点についても「とまどいはあったけど楽しかったです」と話しました。

 

 

『仮面ライダーアギト』に続き、平成仮面ライダー作品のレギュラーとなった心境を聞かれた秋山さんは「とても嬉しかったです。お話を頂いたのは『ボウケンジャー』の収録をしていた頃で、その時は『変身できるかな?』と期待していました」と笑顔。「スタッフさんたちと再会して、親戚のお兄ちゃんと久しぶりに会ったような気持ちでした。撮影では『セットを壊さないように後ろで遊んでいて』と指示を受けましたね」と振り返りつつ、「(イマジンの)スーツアクターさんの動きを見ながら、(アフレコで声が入りそうなタイミングと)ずらして演技しました。私も後から声を別録りしたり、少し変わった撮影をしていたと思います」と苦労話も。

 

 

役柄上、オーナー役の石丸謙二郎さんとの接点も多かった秋山さん。その印象を質問されると「オーラがあり、会うたびに手品の新ネタを披露してくれました」とニッコリ。そのほか撮影の思い出として、「(デンライナーのセットが)閉じきっていたし、スーツアクターさんも多かったので湿気と熱気で暑かったです」と話し笑いを誘う一幕も。10年前の自分を見た松本さんは「ミルクディッパーのセットで、どこに何が配置されていたかよく覚えてる。望遠鏡のちょっとした錆なんかも覚えています」としみじみした様子でした。

 

▲第19話のクライマックス、愛理が侑斗にお釣りを渡すために追いかけてくるシーンを見ながら「この時、侑斗はどういう気持ちだったんだろう。気付いて欲しかったんだよね」と松本さん。

 

そしてここからは、主役・野上良太郎を演じた佐藤健さんがトークの主題に。「元々の性格が(お互いの役と)逆なんですよね。僕の素は結構良太郎に近くて、健くんは落ち着いている。僕が健くんについていくような感じでした」と中村さん。秋山さんが「仲が良くて、ペアルックとかもしてなかった?」と突っ込むと「同じダウンジャケットやパーカーを持っていて、現場で『被っちゃったね』と話すこともありました」とその真相を明かしました。

 

 

『電王』といえば、イマジンが憑依する演技も見どころのひとつ。中村さんは「芳忠さんや(デネブの)スーツアクターである押川さんの演技を真似したり、指導してもらっていました。どちらかというとデネブの方が素の性格に近いので、演じていて楽しかったですね。後にデネブが良太郎に憑依する場面もあるんですけど、健くんの方が(演技が)上手くてどうしようかと思いました(笑)」と裏話を披露。なかでも「健くんは憑依した瞬間や、イマジンが分離する時の動きが上手だった。体の使い方とか、参考にして勉強しました」と思い出も語ってくれました。

 

 

佐藤さんに対する印象を聞かれた秋山さんは「仮面ライダーが年下で、しかも本人は最弱ってところにショックを受けました。私にとってヒーローは強くて、年上でって印象があって……年をとったなと思いました」と告白。松本さんは「私は『電王』がデビュー作で、それまでお芝居なんてやったことがなかった。佐藤くんは本当に最初から落ち着いていて、設定では弟だけどたくさん引っ張ってもらいましたね。座長みたいな感じで」と話しました。

 

▲「大物感あったよね」と話す秋山さんに、松本さんが「お芝居がとても上手で、あれだけ演じ分けられていたってすごいですよね」と同意する場面も。

 

▲ラストのシーンを見て「今思えば、意味深なセリフが多いよね」と松本さん。秋山さんも「ちゃんと伏線があったんですね」と楽しそうでした。

 

19話を見終え、コメンタリーをやってみた感想を聞かれると「このような形で皆さんと一緒に見たのは初めて。楽しくて、幸せでした」と中村さん。秋山さんが「ひとりで見たらくすぐったい部分も、みんなとなら楽しかった」と続けると、松本さんが「ライブのように皆さんからの反応が逐一あって、嬉しかったです」とトークショーの第1部を締めくくりました。その流れで第2部へと突入し、脚本家の小林靖子さん、プロデューサーの白倉伸一郎さんも合流。座談会形式で、『電王』の制作についてより深いトークを展開しました。

 

 

第2部最初のテーマは「『電王』人気の要因」。MCから話題を振られた小林さんは「これは本当に私が知りたいし、分かれば他の作品もどんどん人気が出るので、ぜひ教えて頂きたいです(笑)」とジョークで場を和ませました。中村さんが「そうですね……(人気の要因は)僕ですね」と冗談で続けると、観客は爆笑。中村さんはすぐに嘘だとフォローを入れつつ、「プロデューサー、監督が素晴らしい!脚本、健くん、キャストの皆さん、声優の皆さんが素晴らしい!そして応援してくれた皆さんのおかげです!」と模範解答(?)を披露しました。

 

 

秋山さんは「出演者が皆さん魅力的ですし、電王やゼロノスもカッコいいですし、イマジンがたくさんいて色んな色があって、小さい子が見ても楽しいし、お父さんお母さんが見ても楽しいしっていうのが私から見た魅力ですね」と視聴者の目線から回答。松本さんが「隣に靖子さんがいらっしゃるから言う訳ではなく、本当に脚本がとにかく面白いというのがひとつだと思います。さっき流した物語もそうですけど、切なくなるいいお話を書かれていて。他の『仮面ライダー』を見ていても、靖子さんが書かれている回は分かります」と思いの丈を述べると、小林さんは「えっ本当ですか?弟からも言われたことあるんですよ。『お前だろ』って(笑)」と応じ、和やかなムードで進行していきました。

 

 

続いては小林さんと白倉さんに対し、「10年経った今、改めて自分でも『このアイデアはすごかった』と思えること」という質問が。小林さんは「モモタロスという名前。私のアイデアではなく、白倉さんが確か考えたんですけど。聞いた時は『本当にこれで大丈夫かなぁ』と思って」と明かしました。「“タロス”って……とすごく不安だったけど、始まってみると(視聴者に)愛着を持ってもらえてて、覚えやすいし。後から聞いたら、ミノタウロスとかから取ったんでしたっけ?」と白倉さんにパス。「そうかも知れない……」と悩ましい表情を浮かべる白倉さんを横目に、「(由来を)聞けばそうかなって思うんですけど、どう見てもちょっとふざけた名前なので……それまでのライダーとも違うから、大丈夫かなと。結局はこれが良かったですよね」と振り返りました。

 

 

対する白倉さんは「小林靖子っていう脚本家に初めて会った時、『変身するのは体だけなんですか?』と言われて、すごいことを言うなぁと。これは未だに一番大きいアイデアだと思ってますね。そこから“地獄の3日間”と言われるような恐ろしい企画会議をしましたが、そこだけは忘れないようにしようというのが我々の合言葉でした」とトーク。小林さんは過去に『タイムレンジャー』など、他にも時間をテーマにした作品を手がけていることにMCが触れると「実は時間モノって苦手で、(『電王』のテーマは)私が決めたんじゃないんですよ。“『電王』はどこを走りますか?”っていう、先ほど仰ったようなすごい会議をして、もう時間しかないよねって決まったので。私の責任ではない……」と笑いを誘いました。

 

 

白倉さんの「“時間を走る列車にしましょう”と決めてからの3日間が地獄だったんですよ」という補足に合わせ、「『龍騎』みたいに、鏡の世界への単なる移動ツールとして(電車を)使うこともできて。デンライナーが出さえすれば、中に乗る必要はなかったんですよ」と小林さん。「せっかく電車っていう飛び道具があるんだから、ずっとこの電車に乗ってる話ができないかっていう風に色々ね」と明かす白倉さんに対し、小林さんは「(プロデューサーの)武部さんが『電車に住んだら?』って言ったような気がします」と回想。 田﨑監督がそのアイデアを取り入れ、あの“揺れるセット”が完成したそうです。

 

 

白倉さんが過去のインタビューで「『電王』ほど理詰めで作った作品はない」という発言をしていたことにMCが触れると、白倉さんは「『電王』はバカみたいに見える。そこを狙って作っている部分もあるんですよ。すごく設定が難しく、そこを前面に出してしまうと訳分からなくなるので、“分からなくてもいいですよ”ってフリをするために“何も考えずに作った”っていうような体を装いましょうねと示し合わせていました。でも、理詰め一辺倒でもありません」と制作秘話を披露。

 

最後の「10年経った今、自分にとって『電王』とはどんな作品か」という質問には「もう10年も前の作品で、私の手から離れて独り歩きしている感じがします。好きでしたって言って頂ける回数も多くて、うらやましい作品」と小林さん。松本さんは「私のデビュー作で、いまだに『愛理さん、お姉ちゃん』って声をかけて頂けることが多い。今でもたくさんの人に愛されていて、出会ってなかったら女優を続けられているか分からないくらい、私にとっては大切な作品になっています。それは20年後、30年後もきっと変わらないと思うので、皆さんにもずっと愛され続けてもらいたい」とコメント。

 

秋山さんは「『電王』は『アギト』に続く代表作。10年経っても、こうしてファンの方々が集ってくれるドラマシリーズはなかなかないので、そんな作品に携われて幸せだなって今でも感じています。恥ずかしいんですけど、息子が大きくなったら『仮面ライダー電王』見せたいなって思っています」とはにかみました。

 

締めを任された中村さんは「僕は『クウガ』からずっと平成ライダーを見ていて、まだ俳優をやっていない時からすごく『仮面ライダー』が好きでした。『響鬼』の京介でも変身させて頂きましたけど、『電王』に出演できたおかげで子どもの頃からの夢が叶いました。僕の宝物で、人生においてかけがえのない作品です。この作品を通してたくさんの人やデネブに会えたし、僕には“またゼロノスに変身したい”という野望があります」とメッセージを送ると、客席からは大きな拍手が起こりました。

 

 

その後は2月25日(土)が誕生日だという松本さんへ、中村さんから花束が渡されるサプライズもありました。観客も巻き込み、会場にいる全員で声を揃えて「若菜さん、誕生日おめでとう!」とお祝いの言葉を届けると「泣かされるところでした。危なかった。本当に嬉しいです、ありがとうございます」と松本さん。中村さんが「いつまでも素敵な愛理さんでいてください」と声をかけると松本さんは「頑張る!」と応え、そのやりとりを見たファンからは黄色い歓声があがりました。

 

 

サプライズはさらに続きます。おもむろにポケットから電話を取り出した中村さんが「今日、来たかったのにどうしても来れない僕の大切な大切な相方に、ちょっと電話をしたいなと……」と切り出すと、会場は軽いパニック状態に。観客全員に見守られながら電話をかけ、つながったところで「お名前をお願いします」と中村さん。電話の向こうにいた声の主が「佐藤健です」と応えると、客席からはこの日一番の歓声が沸き起こりました。その興奮はしばらく冷める様子がなく、「良太郎ー!」と呼びかけるファンも多数。「良ちゃん、今10周年のイベントをやっております」と中村さんが説明すると、佐藤さんは「もちろん知っております」と話して笑いを誘いました。

 

 

佐藤さんが「僕が声を大にして言いたいのは、呼んで?」と続けると、会場は笑いの渦に巻き込まれました。佐藤さんには本イベントの存在が知らされていなかったようで、「1週間くらい前にニュースで知りましたから」と打ち明けると、ファンからは驚きの声が。「イベント盛り上がりました?」と佐藤さんが尋ねると、大きな拍手が起こりました。「ゆうちゃん全然変わらないね!」という佐藤さんの言葉を受け、感極まり涙ぐむ中村さんは「うん、変わらない。ちょっと待って、泣きそうだから誰かに変わる」と返答。客席からの頑張れコールを受けて、「泣いちゃってるから(代わりに)話してくれ!」と何とか佐藤さんへバトンを渡しました。

 

 

佐藤さんは「10年も前の作品なんですけど、イベントに皆さん集まってくれてありがとうございます。嬉しいです。今後も『電王』のことを好きでいてくれたら、僕は幸せです。あと、次は呼んでください!」とメッセージを送りました。ファンが声をそろえて「良太郎ー!!」と呼びかけ、佐藤さんが「はーい」と返事をする一幕もありつつ、電話は終了。中村さんは「出演できなくて残念だけど、皆さんに声を届けたい」という電話を佐藤さんから受けていたことを明かしました。中村さんは涙ながらに「やっぱり健くんは皆の良太郎ですし、仮面ライダー電王で、そして永遠に皆のヒーローだと思います。記念すべき10周年を、最後に健くんからの言葉で終われたことをすごく嬉しく思います。今日は『電王』10周年を皆さんとお祝いできて本当に幸せでした。最後はこの言葉で締めくくらせてください。“いつか未来で”」とメッセージを送り、大きな拍手のなかイベントの幕を引きました。なお、本イベントの様子は2017年7月12日(水)に発売予定の「仮面ライダー電王 Blu-ray BOX2」に収録されますので、ぜひチェックしてください!

 

 

 

DATA

仮面ライダー電王 Blu-ray BOX 1

  • 発売日:2017年5月10日(水)発売
  • 価格:19,800円(税抜)
  • 発売元:東映ビデオ
  • 販売元:東映

 

 

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