【大ヒット中のガシャポン!!!】「アルティメットルミナス ウルトラマン」シリーズ開発者インタビュー!次にラインナップされるのは?

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全高約122ミリ、リアルなプロポーションと発光ギミックを備えたガシャポン「アルティメットルミナス ウルトラマンシリーズ」が大ヒット中! シリーズのヒミツと今後の展開を、開発を担当したバンダイ ベンダー事業部の森内さんにお聞きしました。

 

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▲バンダイ ベンダー事業部でアルティメットルミナス ウルトラマンシリーズを担当する森内さん。

 

――まずは、ガシャポン「アルティメットルミナス ウルトラマンシリーズ」について教えてください。

森内さん:はい。一番の特徴は、ガシャポンの、500円(税込)という価格でリアルなプロポーションと発光を実現した初のフィギュアシリーズという点です。

 

――ウルトラマンの発光フィギュア自体は、昔からあるんですよね?

森内さん:そうですね。ただ、たとえば高価だったり、造形がトイ寄りの製品だったりしました。リアルな発光フィギュアがリーズナブルに手に入るのが「アルティメットルミナス」というシリーズになります。

 


「アルティメットルミナス」シリーズとは…

アルティメットルミナス ウルトラマンシリーズは、ウルトラマン2体と、団地+ルミナスユニットの全3種。この団地がシリーズの特長ともいえるスグレモノで、窓を光らせる「ルミナスユニット」が同梱されています。そしてこのルミナスユニットをウルトラマン側にセットすれば、ウルトラマンも発光するというワケ。現在、プレミアムバンダイ製品も含め、以下の3シリーズがリリースされています。

 

ウルトラマン01

ガシャポンにて2016年9月発売。ウルトラマン(Bタイプ)、ウルトラマンティガ(マルチタイプ)、団地+ルミナスユニットの全3種。

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▲ウルトラマン(Bタイプ)。

 

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▲ルミナスユニットをセットした発光状態。

 

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▲ウルトラマンティガ(マルチタイプ)。

 

▲発光状態。

▲発光状態。

 

▲団地とルミナスユニット。

▲団地とルミナスユニット。

 

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▲団地の発光状態。

 

 

ウルトラマン02

ガシャポンにて2016年12月発売。ウルトラセブン、ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)、団地+ルミナスユニットの全3種。

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▲ウルトラセブン。

 

▲ウルトラセブン発光状態。

▲ウルトラセブン発光状態。

 

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▲ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)。

 

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▲ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)発光状態。

 

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▲こちらも、全3種の中の1つは団地+ルミナスユニット。

 

ウルトラマン壱

プレミアムバンダイにて1月31日まで受注。ウルトラマンガイア(V2)、ウルトラマンオーブ オーブオリジン、ルミナスユニット、ルミナスユニットプレミアム(豪華白色LED搭載)のセット製品。

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また、5月中旬にはガシャポンで第3弾が登場!!

 

ウルトラマン03

ガシャポンにて2017年5月中旬発売予定。ウルトラマンジャック、ウルトラマンゼロ、団地+ルミナスユニットの全3種。ここでは、開発中の原型写真をお届けします!

※写真は開発中のものです。製品とは異なる場合があります。

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▲ウルトラマンジャック。

 

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▲ウルトラマンゼロ。

 


 

――ウルトラマンだと、年齢層も幅広いでしょう?

森内さんウルトラマンのガシャポンは、HGというシリーズが20年くらい続いています。こちらはだいたい40代の方が中心ですが、アルティメットルミナスは20代・30代の方も含めてご購入いただいていますね。

 

――ラインナップも、オールドファンから新規ファンまで楽しめると思います。購入した人からの声などはありますか?

森内さん:私はエゴサーチをけっこうするので(笑)、ユーザーの皆様のツイートもリツイートさせていただいたりもします(笑)。会社の公式アカウントに「ガシャポン特撮部」というものがあって、部署で運用しているんです。

 

▲Twitterのガシャポン特撮部アカウント。

▲Twitterのガシャポン特撮部アカウント。

 

ありがたいことに、撮影映えする製品なので、ライティングにこだわって写真を撮ってくださっている方が多いんですよね。商品用の写真を自分で撮影することも多いのですが、私より上手くかっこよく写真を撮ってくださるので感動しています。それをリツイートすると、また盛り上がってくださったり。M内というのが私です。イニシャルにする意味ないのですが、慣例ですね(笑)。

 

――たしかに(笑)。開発の経緯についても、お聞きしたいと思います。

森内さん:ウルトラマンのフィギュアを光らせるという企画は、ウルトラマン担当になれば誰しもが思いつくものですが、実現するとなるとハードルが高いんです。

 

さらに、ガシャポンという制約の多い発売形態なのでサイズが限られますし、LEDや電池はコストとしてかさみます。これを500円という価格の中で解決するのには、大変苦労しました。

 

発光に関しては、敬愛する先輩が以前開発された「ウルトラマン超闘士激伝」というフィギュア商品がきっかけです。超闘士激伝が新章としてやり直された際、200円という枠の中で、メッキのパーツが付くなどさまざまなアイデアが詰め込まれたのですが、その中で、本体にクリアーパーツが組み込まれるという工夫もされました。このクリアーパーツは背中まで突き抜けていて、裏から光を当てると光って見えるんです。

 

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▲ウルトラマン超闘士激伝。

 

▲背中にはクリアーパーツが見えています。この背中のクリアーパーツに光りを当てると……

▲背中にはクリアーパーツが見えています。この背中のクリアーパーツに光りを当てると……

 

▲目とカラータイマーが光ります。1光源で2箇所発光しています。▲目とカラータイマーが光ります。1光源で2箇所発光しています。この写真ではルミナスユニットを当てていますが、光るものならなんでもOK!

 

これを見た時に、ユニットが1つだけでも、カラータイマーと目の2カ所を光らせることができるんだなと気付き、それをきっかけにして、リアルフィギュアとしてやってみようというのが経緯です。

 

従来のフィギュアでは、顔と胸に2つのLEDが必要だけれども、この方法ならばLEDを1つにすることが可能性として見えてきました。LEDと電池が減らせれば、部材も減るのでサイズも小さくなります。

 

ここがスタート地点でした。

 

▲ルミナスユニットをセット。カラータイマーは直接光が当たり、目は導光素材によって光りが伝わっていき、光ります。▲ルミナスユニットをセット。カラータイマーは直接光りが当たり、目は導光素材によって光が伝わっていき、発光します。

 

ただ、もうひとつ。500円で販売しようとした場合、コスト的に電池とLEDをフィギュアと一緒に入れられません。そこで“建物”と組み合わせることを思いつきました。

 

以前から、ガシャポンと一緒に飾れる建物を発売したいと思っていたんです。建物の模型は売ってはいますが、値段もそこそこしますし、組み立てねばならない。でも、この団地であればすぐに飾れますし、また団地ならばダブっても大丈夫だろうと。さらに積み重ねれば都心の高層マンションのようにもなる。これに発光ユニットを入れればコスト的には合わせられるという考え方です。

 

実は、団地は当初、「人気が出ないのでは?」と、不安要素でもありました。しかし発売してみると、アンケートでは団地も勢いがあって。もちろんルミナスユニットを入手できるという理由はあると思うのですが、ジオラマ・撮影需要もありまして、それがウケた理由だと思います。ガレージキットは組まなければいけない、高価なフィギュアなら、電飾が最初から備わっていますが、アルティメットルミナスであればフィギュアも団地も最初から光らせることができるわけです。

 

――団地も精巧にできていますね。

森内さん:団地は一見、コストがかかっていないように見えるかもしれませんが、これも構造にこだわっています。普通なら、透明の建物のパーツ1個に、窓だけマスキングして塗装する方法を採ると思いますが、この団地はきちんと建物パーツと窓のクリアーパーツを別にするため、金型が「3方向スライド」と呼ばれる特別なものになっています。通常上下のみ金型が開けばよいところを、上下プラス3方向に金型が開くコストのかかる金型を使って、不透明なパーツの窓部分をきれいに抜いています。

 

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▲団地を分解したところ。団地は窓の穴がきちんと空いた造形になっています。

 

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▲上記でも紹介しましたが、こちらが団地の発光状態。

 

――団地、別パーツになっているから窓の光り方がリアルですね! ウルトラマンも光り方を調整したのですか?

森内さん:ウルトラマンのほうも、目が別パーツになっており、本物のマスクに近い構造になっています。

 

色味についても、倉方茂雄さんという方がウルトラマンの電飾をやられていて、お話をお伺いしました(⇒アルティメットルミナスの公式ページにインタビュー記事掲載中)。実物は白色電球が入っていて、僕のイメージでは少しくすんでいる色味が出せたらなと。どうやら目の樹脂の変色であのような色に見えるようです。ウルトラセブンは黄色の目なので、できる限り近い雰囲気を出せるようにしています。

 

――カラータイマーはLEDの真横にきていて、目は導光素材で光っていると。ちょうど光具合もいいですね。ルミナスユニットはそれにしても小さい。

森内さん:弊社のLED発光ユニットとしては、これが最小クラスかなと思います。非常にお買い得です(笑)。バンダイの基準として、電池を分けて捨てられないといけないので、電池を差し替えることも可能です。電池は、LR41というタイプですね。

 

――団地はもちろんですが、ウルトラマンもこだわっていますよね?

森内さん:もちろんです。第3弾としてウルトラマンジャックとウルトラマンゼロがラインナップされていますが、たとえばウルトラマンジャックはブレスレットがない初期型のスーツです。また、ウルトラマンジャックのスーツは特徴として横皺がけっこう入っているのですが、それも再現しています。ウルトラマンゼロについては、映画で使われたスーツを再現しています。ウルトラマンジャックとウルトラマンゼロは、たまたま『ウルトラマンオーブ』でフュージョンする(ハリケーンスラッシュ)組み合わせになっていますね。

 

――今後の展開について、待ち望んでいる人も多いと思います。

森内さん:私の目標として、動画をアップしたくなるフィギュアを作りたいなと考えています。可動フィギュアですら、アップロードするときは画像ですよね? それに勝つ無可動のフィギュアになったらいいなと思っています。ご期待ください。

 

――次回につづく!!!!!

 

今後の展開についての突っ込んだ内容は次回の記事にてお届けします。乞うご期待!!

 

DATA

アルティメットルミナス ウルトラマン02

  • カプセルトイ
  • PVC、ABS製彩色済みフィギュア
  • 全3種
  • 価格:1回500円(税込)
  • 2016年12月中旬発売
  • 発売元:バンダイベンダー事業部

※写真は開発中のサンプルです。実際の商品とは一部異なる場合があります。
※画像の光り方は明るさやカメラによって色味が変わって見えます。

 

 

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(C) 円谷プロ (C) ウルトラマンオーブ製作委員会・テレビ東京

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