第21回「電撃大賞」贈呈式が行われました!

更新日:2014年11月17日 20:59

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次代を創造するエンターテイナーの発掘、育成を目的に、株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス ブランドカンパニーが主催する「第21回 電撃大賞」の贈呈式が、都内で行われました。

 

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「第21回 電撃大賞」では応募作品総数6,231作品の中から、「電撃小説大賞」8作品、「電撃イラスト大賞」7作品、新設の「電撃コミック大賞」8作品が、厳正な審査の結果、入賞しました。

 

 

<電撃小説大賞>

応募総数5,055作品(長編3,524作品、短編1,531作品)

 

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【大賞】
『陸なき惑星のパラスアテナ ~二少女漂流記~』/鳩島すた(38歳)
『φの方石』/新田周右(24歳)
【金賞】
『運命に愛されてごめんなさい。』/うわみくるま(26歳)
【銀賞】
『レトリカ・クロニクル ~狼少女と嘘つき話術士~』/日向夏(28歳)
『マンガの神様』/蘇之一行(27歳)
『イデオローグ』/六郷橋港(25歳)
【メディアワークス文庫賞】
『ちょっと今から仕事やめてくる』/北川恵海(32歳)
【電撃文庫MAGAZINE賞】
『バリアクラッカー』/囲恭之介(36歳)

 

■選考委員

高畑京一郎(作家)、時雨沢恵一(作家)、佐藤竜雄(アニメーション演出家)、荒木美也子(アスミック・エース株式会社 映画プロデューサー)、鈴木一智(アスキー・メディアワークス副BC長、第2編集局統括編集長)、三木一馬(電撃文庫編集長、電撃文庫MAGAZINE編集長)、佐藤達郎(メディアワークス文庫編集長)

 

選考委員を代表し、高畑京一郎氏より、総評も述べられました。

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~総評~

選考会の際は、まず最初にそれぞれの選考委員が作品をどう思っているのかのリストを作って 、全体の分布・傾向をわかりやすくして行っています。これで決まってしまえば話は楽なのですが、そういうケースはまずなく、特に今年はバラバラになってしまい、どう収拾をつけようか悩んで選考していました。今回、こういう形で賞が決まりましたが、銀賞の方を大賞に推した選考委員もいたりしたので、あくまでもこの賞というのは現時点でのみなさんの評価でしかありません。もっと言ってしまえば、締め切りが半年ほど前だったはずなので、半年前のみなさんの評価がこうなっているということです。現時点では、もう変わっていると思いますし、また半年先ではさらに変わっていると思います。評価というものは、受賞者の方が今回の作品の次に何を書くのか、そしてその次に何を書いていくのかによってどんどん変わっていくものなので、今日のこの日をスタートラインだと思って、これからどんどん面白い作品を書いていってほしいと思います。それを我々も期待していますし、楽しみにもしています。頑張ってください。

 

~受賞者コメント~

 

【大賞】鳩島すた 『陸なき惑星のパラスアテナ ~二少女漂流記~』

――小説を書き始めたのはいつ頃ですか? そのきっかけは何ですか?

2014年の元旦です。初詣帰りに妻と子供の頃の夢の話をしていて、「小説家に憧れていたけど、結局書かないまま大人になっちゃったなあ」と言った僕に、「じゃあ今から書けば」と当たり前のように返されたのがきっかけでした。帰宅後すぐに執筆を始めた第一作目は第二十回電撃大賞一次落ちでしたが、そこで物語を綴る楽しさに目覚めて今はひたすら書きまくっています。

 

――受賞作でこだわった点、アピールしたかった点はどこですか?

海洋冒険ジャンルの面白みである、漂流、生活、冒険をまんべんなく折り込むこと。そこに「ヘンないきもの」や「ごった煮文化」を混ぜ込んで、自分なりの「海のロマン」を出すことにこだわりました。アピールというと腰が引けますが、話のテーマは「生きる」という普遍的なものなので、読んでくれた方が少しでも前向きになってくれたら嬉しいです。

 

――受賞の連絡を受けたとき、どこでどんなことをしていましたか? そしてどんな気持ちでしたか?

最終選考日、僕の電話は鳴りませんでした。どうやら落選したようです。しかも間の悪いことに翌日は別件で編集部へ行く予定がありました。眠れぬ夜が明け、ああ担当さんになんて謝ろうと頭を抱えて訪問したところ、「大賞です」とその場で受賞の連絡が。絶望一転有頂天……なんて状態ではありません。大混乱です。編集部には選考委員の先生方もいらっしゃったんですが、僕はあうあう言うだけでろくに挨拶もできず。その節はすみませんでした、という気持ちです。

 

――今後の目標・抱負を教えてください。

人生を面白くするチャンスをいただいたので、まずは本を書くことを存分に楽しみたいと思います。その楽しみを読んでくださった方々と共有するのが最初の目標です。

 

 

【大賞】新田周右『φの方石』

――小説を書き始めたのはいつ頃ですか? そのきっかけは何ですか?

小説の執筆に触れたのは、二十一になるかならぬかといった時分だったように思います。きっかけは仔細には記憶しておりませんが、幼い頃から空想少年であった私にはもともとその気があったのかもしれません。

 

――受賞作でこだわった点、アピールしたかった点はどこですか?

作中に登場する架空の伝統工芸に魅力を感じていただければと考えておりました。

 

――受賞の連絡を受けたとき、どこでどんなことをしていましたか? そしてどんな気持ちでしたか?

夜、駐輪場で雨をしのいでおりました。着信に慌ておののき、携帯電話を取り落として受話に失敗した挙句、不恰好にも私の方からお電話をさせていただくという事態に陥りました。駐輪場にいたのは私ひとりで、あの醜態を人目に晒さなかったことだけが唯一の救いであります。

 

――今後の目標・抱負を教えてください。

この度の身に余るご評価によって、ありがたくも頂戴いたしました小説の世界とのご縁を、大切に育てていくことができれば幸いであると考えております。

 

 

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