【ガンダムビルドファイターズ連載】HGBF 1/144 すーぱーふみなアクシズエンジェル Ver.(その3)

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機体解説・文●千葉智宏(スタジオオルフェ)/作例製作・文●フクダカズヤ/編集●電撃ホビー編集部

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<ガンダムビルドファイターズD-Rまとめページ>

 

月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。

 

▲『月刊ガンダムエース』2017年4月号。好評発売中!

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本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。今月は、三代目メイジン・カワグチの「アメイジングストライクフリーダムガンダム」が登場!

 

※バックナンバー

 

さらに、解説を行った機体は作例も製作! あの「HGBF 1/144 すーぱーふみなアクシズエンジェル Ver.」をフクダカズヤがふわっとかわいく作りました! なお、すーぱーふみなアクシズエンジェルVer.は、ウイングのちょっとした組み替えで、さまざまなバリエーションを楽しむことも可能! フクダカズヤが作例を使ってご紹介します。改造や塗装は難しいけれど……という方、組み替えで楽しんでみませんか?

 

 

組み換え例:ウイングガンダムゼロ(EW版)大気圏突入モード風

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組み替えの方法

1  バックパックから左右の翼をユニットごと外して分解する。
2  肩アーマー(H1-17)をボールジョイントごと外す。反対側も同様。
3  正面側にくるH1-9、H1-11(H1-12)のみ写真の様に組み換える。

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4  翼を取り付ける。

 


HGBF 1/144 すーぱーふみなアクシズエンジェル Ver.

こんにちは。フクダです。今回は胴体(下腹部)、腰部、脚部についての説明です。

 

胴体(下腹部)、腰部

  • おへそパーツと白の柔軟パーツはそのまま。
  • 新規パーツの前後アーマー(H1-21とH1-19)は取付け座面を1ミリ削りH1-18に密着。縁は薄く削る。
  • サイドアーマーのモールドはスリット型のバーニア風に。裏面はモールド入りのプラ板でふさぐ。
  • 太モモ取付け軸(股関節)を3ミリ前方へ移動。
  • 「おしり」の造形追加。

 

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▲完成後の腰部。

 

サイドアーマーのバーニアはパッケージイラストような角穴ではなく、パーツ形状を生かし、削り方向で製作してみました。横から見た時に、身体が自然なS字ラインになるよう股関節の位置をずらし、スキマを埋めるようにおしりの造形を追加しています。(完成したらほとんど見えないのですが 笑)

 

004股間改造前

005股間改造後▲股関節を前方に3ミリ移動。加工前(上写真)と加工後(下写真)です。加工後の灰色に見える部分は内径3ミリのプラパイプです。

 

006おしり造形▲おしりの造形はABS製のスプーンの丸いトコをうまく切り取って移植。Mr.SSPを使用して整形しています。

 

脚部

  • 太モモの肌が露出している部分は服の密着感(いわゆる食い込み)を軽く意識して角を丸めました。
  • 太モモ、スネのヒザ関節付近の内側を削り、脚部が自然な流れになるよう調整。
  • スネパーツの足首付近の膨らみ形状を削り。
  • 足首を設定画に近しい構成に変更。
  • 新規パーツのアンクルガード(H1-8、H2-8)の端末を薄く削り。

 

022下半身のライン改修後

▲ラインを改修した下半身。

 

 

脚部は曲面が多いのですが、人体の足としては「構造体」としての硬い印象を少々感じます。こちらも脚線の流れを意識してラインが緩やかに流れるよう面を調整しています。こういう緩やかなラインの場合、3Mのスポンジヤスリやゴッドハンドの神ヤスなどを使用するのがベストなのですが、まずは通常の紙ヤスリでしっかりと面を作り、最終的にスポンジヤスリで面を整える、という工程を行うとキレイなパーツが作れます。

 

007脚部改修(右側)

008脚部改修(右側)▲脚部の改修前(左)と改修後(右)です。ヒザから下がクイッと折れて立てるように、また脚線美を意識してヤスリがけしています。

 

009ヒザ改修(右側)▲ヒザ関節の太モモ側には干渉を防ぐための逃げ加工が入っていますが、Mr.SSPで埋めています。もちろんこのままでは太モモの内側と干渉しますので、太モモ側を削って回避しています。

 

010足首改修(右側)▲ 設定画風に改修された足首(右)。黄色いパーツは一回り小さく削り、足首側に向かってラインを整えました。白いパーツの不足部分にはプラ板(灰色)を貼り足しています。

 

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▲完成した足首。

 

011Sアーマー改修(右側)▲サイドアーマーはキットのディテールを活かしながらスリット型のバーニア風に仕上げました。

 

025ポリキャップ周り充填▲スネの下の方、足首付近にリング状のでっぱりがあります。作例ではキレイに削り落としていますが、この中にポリパーツが入っており最悪穴があく可能性がありますので、あらかじめ瞬間接着剤などで裏打ち、充填を行ってから作業すると良いと思います。

 

 

バックパック、翼

こちらはストレート組みです。好みによって翼の端末を尖らせたり、薄く削ったりするのも良いかもしれませんが、作例では前述したように「柔らかな印象」をイメージしていますので、キットのままにしました。

 

 

武器

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▲製作した武器類。先端には、ビーム砲口のような穴を開けてみました。

 

どんな攻撃をする武器なの? と問い合わせたところ「コツンとやって懲らしめる」と実に“すーぱーふみな”らしい回答をいただきました(笑)。

 

なのである意味「自由に解釈するよろし」で良いと思うのですが、攻撃性をイメージするような鋭利な形出しはせず、先端のファンネル状の形を花のつぼみのように見立て、後端の突起を萼片(がくへん)のように軽くカールさせました。また、えいやー! と振りながらビームくらいは出るかもしれない……と思い、先端に銃口ような穴を開けてみました。

 


 

工作は以上です。あまりメカとしての意識をせず、今回の作例のテーマとして掲げている「全体的に柔らかく」の印象を心がける場合、ピンポイントに面を削る、面を丸めるだけでも女性特有の柔らかな印象はより強く出せると思います。また新規パーツで構成される装甲類も痛々しい印象を持たせないよう、過度に尖らせるようなことはせず、端末の厚み調整で適度な薄さにのみ重点を置いて工作しています。

 

次回は、塗装についてご紹介します。

 

 

関連情報

 

(c)創通・サンライズ・テレビ東京

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