ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第3回>~テスラ・ドライブ製作~【電撃スパロボNo.096】

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「電撃スパロボ!」第94回目に引き続き、「ビルトファルケン」を制作中です。前回は腕、脚の形状改修を行いましたが、今回は作業工程が一番多くなりそうなバックパック(テスラ・ドライブ)の製作を進めていきます!

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▲「ビルトファルケン」1/144スケールプラスチックモデル。価格:2400円(税抜)。※現在店舗在庫のみ。

 

※これまでの製作過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

第1回:ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第1回>~プロポーション変更~【電撃スパロボNo.91】

第2回:ビルトビルガーの相方“ビルトファルケン”を作る!<第2回>~腕部/脚部形状修正~【電撃スパロボNo.094】

 


1/144 ビルトファルケン③ テスラ・ドライブの新造

製作・文:KuWa(FRAMEOUT MODELS)

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前回まででビルトファルケンの本体の改造は概ね終了したので、今回からは装備品に手を付けていこうと思います。そこで、ビルトビルガーの見どころが重装型→高機動型へのパージであるなら、ビルトファルケンはテスラ・ドライブの展開でしょう、というわけで、背後にある5枚の翼状のテスラ・ドライブを展開できるようにします。薄いウイング形状を保ちながら展開をこなすにはそれなりのアイディアが必要です。テスラ・ドライブ自作を例にいくつかのツールやテクニックを紹介していきたいと思います。

 

①図面作成

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テスラ・ドライブは背中中央、背中左右、腰左右の計5枚の翼状ユニットで形成されています。今回はギミックを含んでいることもあり、図面を引いてプラ板で作ろうかと思います。

 

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まずは形状がわかるような写真を撮ります。一緒に定規も撮っておくと寸法がわかりやすいです。それを元にPCソフトで図面を引きます。今回はイラストレーターを使用しました。設定画を見比べながら形状を整えますが、右上の背中中央の翼を見栄え重視で少し大きめにしたほかは基本的にはキットのアウトラインをトレースしています。

 

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テスラ・ドライブ展開図を見ながら内部構造も検討。可動位置などもこの段階で2ミリの◯で設定していきます。

 

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できた図面を元にパーツごとに分解してちゃんと展開できるか検討します。展開後の迫力を出すため、右下の背中左右の翼は伸長するようにしました。展開するとぶつかる部分が図面上でもわかりますが、細かく描きすぎても面倒なので、この辺は実作業で調整することにしましょう。

 

また、厚みも決めておきます。中の黒いパーツが最も薄くなりますのでここを0.6ミリとして、外のパーツの被せる部分を左右各0.8ミリ、合計で最低2.2ミリとしました。おそらく翼形状に整形していけばそれほど厚くは感じないでしょう。

 

②プラ板の切り出し

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PCで図面を引いたのにはわけがありまして、写真の2次元プロッタ「グラフテック社 クラフトロボ CC330-20」を使用するためでした(※現在は廃盤となっており、現在は後継機種「シルエットカメオ」が販売されています)。これはPC上で作図した形や文字で、紙やカッティングシートなどをカットする機械で、車に貼るロゴなどのシール、プレゼントのパッケージの箱やデコレーション、ペーパークラフトの切り出しなどによく使われるものです。プリンタのように材料を取り込んで、その上を作図に沿って刃先がなぞっていくというシンプルな構造で、刃先に調整キャップをつけることで0.1~0.3ミリまでのカットが可能です。

 

目的外使用ではありますが、0.3ミリ程度のプラ板であればほぼカットでき、また0.5ミリプラ板を途中まで切込みを入れられるのでその後手作業でカットしたりスジボリのアタリを引いたりもできるので、プラ板ベースの工作で複雑な形状や同じような部品を複数切り出したりするのがかなり容易になります。

 

テスラ・ドライブの新造に必要なプラ板パーツはこのとおり。AとCは2セット必要なのでかなりの枚数となりました。図面さえあればプリントアウトしてプラ板に貼り付けて切り出すこともできるのですが、ある程度手作業の手間を軽減できる道具があるよ、という紹介も兼ねてクラフトロボを使ってみましょう。

 

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このようにプラ板を読み込ませ、作図データをプリントすると数分で最後の写真のようにカットが完了します。プラ板は「ウェーブ・プラプレート」0.5ミリを使用しています。少し柔らかめなのでクラフトロボでのカットにはちょうどいいように感じます。クラフトロボではメーカー提供のプラグインを導入するとイラストレーターの作図データで直接カットすることが出来るので今回はそれを利用しましたが、クラフトロボ付属の作図ソフト、また後継機「シルエットカメオ」シリーズでも同様に作図ソフトが付属していますので、こちらを使用してカットができます。

 

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カット後はタミヤのスミイレ塗料を流し込むとカットラインやスジ彫りが見やすくなります。またパーツが結構タイトなので、穴あけは切り出す前に済ませておきましょう。事前に可動部の2ミリ穴をピンバイスの1ミリドリル、木工用六角ドリルの2ミリで開けておきました。

 

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刃先が0.3ミリしかないのでどうやっても0.5ミリはカットできないのですが、半分以上切れ込みが入っていればぐいっと曲げると折れてくれます。デザインナイフなどで細かいところをカットしてからパキパキ折ればこの通り。こうした作業も10分掛からない程度で完了です。

 

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切り出したパーツはなくさないように適当なトレーに入れておきます。自分は無印良品のメイクトレーシリーズを愛用しています。しかし、かなりのパーツ数……ダークイエローのプラ板も「ウェーブ・プラプレート」0.3ミリです。わかりやすいように色を変えてみました。

 

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さて、切り出し終わったのでまずは背中中央のパーツを組み立ててみましょう。流し込み接着剤でB1、B2それぞれ貼り合わせていきます。

 

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開けていた2ミリ穴には、ネオジム磁石を装着します。スライド可動などのギミックはやはり薄いパーツには強度的にも入れにくく、組立難易度も上がってしまうので、今回可動や展開後の位置変更は磁石にしました。

 

以前ビルトビルガーの重装型装甲(第7回)においても紹介しましたが、今回も以下のネオジム磁石販売店からちょっと特殊なサイズ、直径2ミリ×厚み0.5ミリのネオジム磁石を購入しました。

・磁石専門ショップ マグファイン

ここだけでも5枚使っていますね。Aで22枚、Bで5枚、Cで10枚必要ですが、40枚も買うと1枚30円弱なのでそんなに高いわけではないです。

 

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結果はこのとおり。薄いながらも両側から挟み込む形状のためかかなりしっかり保持しています。これなら薄さとギミックを両立できそう!

 

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下側のパーツが薄すぎるように感じたので、設定とは少し違いますが0.3ミリプラ板を閉じているときに見える部分に貼り足しました。図面で検討したとおり、キットパーツより若干大きくなっていますね。

 

というわけで第3回はここまで。以上を踏まえたうえで次回変形可能なテスラ・ドライブが完成しますが、この先ももう少し解説が続きます。それでは。

 


 

このキットの一番の難所テスラ・ドライブを製作する「ビルトファルケン」作例第3回をお送りしました。次回は展開ギミックを再現した姿が見られるのか!? 乞うご期待です!

 

DATA

ビルトファルケン

  • 1/144スケールプラスチックモデル
  • 全高:約16.5センチ
  • 価格:2,400円(税抜)
  • 発売中
  • 発売元:コトブキヤ

※現在店頭在庫のみ

 

関連情報

 

(C)SRWOG PROJECT


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