『牙狼〈GARO〉』シリーズ最新&10周年記念作品 劇場版『媚空-ビクウ-』舞台あいさつレポート!!
文・写真/浅井 渚
雨宮慶太総監督による独自の世界観が好評を博している、『牙狼〈GARO〉』シリーズ。10周年となるこの記念の年に、テレビシリーズ『牙狼〈GARO〉-魔戒ノ花-』の女魔戒法師・媚空を主人公としたスピンオフ作品、劇場版『媚空-ビクウ-』が登場。11月14日より全国で公開がスタートしました。
新宿バルト9では、公開を記念して初日舞台あいさつが行われ、雨宮総監督、大橋 明監督、媚空役を演じた秋元才加さん、紗夜を演じた朝倉えりかさんが登壇しました。
雨宮総監督:本当に夢のようです。媚空の映画ができたということもですが、ようやく初日を迎えて、こうしてお客様に見ていただき、嬉しく思っています。テレビシリーズで秋元さんに媚空というキャラクターをやっていただいたのがきっかけなんですけど、特に映画ということではなく、もう少し一緒にお仕事したいな……と思っていたぐらいでした。それが気がついたら映画になってました(笑)。
大橋監督:普通に秋元さんを撮ってもかっこよくなると思うんですが、(秋元さんには)ちょっと体を鍛えていただいたので、わりと裸に近い状態でのアクションで、何かいつもと違う見せ方、というのは、全スタッフと話し合って作りました。そこにはすごくこだわりがあります。スタントマンでもあんなにおなかが割れてる人はいません(会場笑)。
秋元さん:このお話をいただいたとき、『魔戒ノ花』ではそんなに出演話数が多くなかったので、また雨宮監督や大橋監督と一緒にお仕事ができるという喜びと、さらに成長した媚空をみなさんにお見せできたらな……という覚悟のようなものはありました。お話の段階で「秋元才加の肉体を撮りたい」と言っていただけたので(笑)、撮影スケジュールに合わせてトレーニングしました。自分の体なので、すごさがあまり分からないんですけど、みなさんに驚きや衝撃を与えられたのならよかったです。あまり腹筋でほめられることはありませんからね……(会場笑)。
媚空はどちらかというと、女性的な動作ではなく、武士のような堅い・重いアクションをしたいと思っていたので、静と動っていうのを意識しました。
雨宮総監督:テレビシリーズで出せなかった媚空の優しい顔を撮れてよかったです。媚空の優しい顔というのは難しいと思っていたんですけど、秋元さんが媚空なりの優しい顔をやってくれたのでほっとしました。
秋元さん:媚空はテレビシリーズのときには、敵か味方か分からない孤高な存在で、冷たい印象を受けた方もいらっしゃると思うんですけど、この映画で、媚空の中の強さと弱さが見えて、ギャップが生まれたのかな……と思っています。
この映画のエンディングテーマも、久し振りに秋元才加として歌わせてもらって、本当にありがたいなと思っているんですが、媚空として歌っている感覚のほうが強かったですね。媚空の思いを乗せて歌わせていただいている感じです。最後まで映画を見て、アンサーソングである曲を聴いて物語が完結するというか、深い部分で理解してもらえると思うので、曲もしっかり聴いてほしいです。
朝倉さん:紗夜は二面性のある役で、最初のイメージと終盤のイメージは全く違ったので、そこを引き出すのに試行錯誤したんですが、監督に「媚空の信念の強さとはまた違った、執着心の強い女性というのを最後に出せたらいいね」、という話をしてくださったので、そうした言葉を受けて役作りさせていただきました。
私はアクション初挑戦だったんですけど、私のほうが攻めるほうで、「力いっぱいやらなきゃいけない、どうしよう……!」と思ってたんですけど、秋元さんが「全力でぶつかってくれて大丈夫です!」と力強く言ってくれたので、私も思いきりやらせてもらいました。私が足で蹴って、媚空が腕で止めてこらえる……というシーンだったんですけど、秋元さんの体ができあがりすぎていて、カットがかかった瞬間に、逆に私が「痛い痛い!」ってなりました(会場笑)。
また、この日は別の舞台に出演していたため登壇できなかった、代知役・須賀健太さんからのビデオメッセージも。
須賀さん:僕は今回、代知という役を演じさせてもらいました。この作品には媚空という圧倒的な存在がいるので、そこにどれだけ純粋なキャラクターとしていられるか……というのが鍵じゃないかと思って、台本を読んで研究しました。
何年か前から、少しずつ個人的にアクションを習っていたので、この映画でそれをやらせていただくことができて、とても嬉しく思っています。
代知は二面性があるキャラというか、純粋な部分ともうひとつの部分で、動きの差も出しているつもりなので、何度も映画を見て、そうした差も見ていただきたいと思います。現場で撮影していたときは大体グリーンバックだったので、どんな映像になるのか予想もつかなかったんですが、できあがったものを見て、出ている僕も驚かされたので、そういった映像面でも、幅広い年代の方に楽しんでもらえると思います。いろんな方を誘って、何度も見に来ていただけると嬉しいです。
もし機会があれば、また代知して、何かしらの形を残せたら嬉しいなと思います。今日は本当にありがとうございました。
雨宮総監督と大橋監督によると、今回須賀さんはほとんど吹き替えなしでアクションに挑戦しているのだとか。牙狼シリーズならではの映像美だけでなく、キャストたちの迫力あるアクションも見どころです!
劇場版『媚空-ビクウ-』は、全国の映画館で公開中です!
<関連情報>
牙狼〈GARO〉媚空-ビクウ- – GARO PROJECT
https://garo-project.jp/BIKUU/
電撃ホビーウェブ|第28回東京国際映画祭に、牙狼シリーズ最新作 『媚空-ビクウ-』が登場! 舞台挨拶レポート
https://hobby.dengeki.com/news/118509/
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https://hobby.dengeki.com/news/116068/
電撃ホビーウェブ|牙狼<GARO>10周年記念作品『媚空(びくう)』公開決定! 主演・秋元才加ほかキャスト情報も解禁に
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(c)2015「媚空」雨宮慶太/東北新社