『エイルン・ラストコード』ヒロイン・セレンが駆る謎多きネイバー<黒き魔女>を立体化!(前編)
『このラノベがすごい! 2016』で新作部門第1位を獲得した『エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜(以下、エイルン・ラストコード)』。好評の連載第4回では、現在製作が進む作例「デストブルム」のモデリングの模様をお贈りします。
本作をお読みになった方にはお馴染み(?)の本機。その偉容、そしてあまりにも異質なシルエットから立体化は難しいのではないのか……と危惧されておりましたが、『エイルン・ラストコード』第3巻のあとがきにも立体化が進行中と載りましたので、後には引けない雰囲気となっております。敵であるマリスをボコボコにしたり、逆にマリスからボコボコにされたりと劇中での活躍も印象深い「デストブルム」の作例を前後編に分けてご紹介。
※これまでの記事は、以下のバックナンバーをご覧ください。
第1回:『エイルン・ラストコード』「このラノ」新作ランキング第1位に輝いたメカ・ライトノベルの魅力をお届け!)
第2回:『エイルン・ラストコード』よりヒロイン(?)「エルフィーナ」をフルスクラッチ作例でご紹介!
第3回:『エイルン・ラストコード』第2巻で活躍した「鬼灯」をフルアクションモデルでご紹介!
前編となる今回は、完了したばかりのモデリングを担当しているGS軍団・どんぐりす氏による製作記事をご覧いただきましょう。
■超大型! 「デストブルム」を製作する!(3Dモデリング編)
製作・文:ろんめる feat. GS軍団(どんぐりす)
はじめまして。GS軍団のどんぐりすと申します。
以前本連載でご紹介した「エルフィーナ」に引き続き、ヒロインであるセレンの搭乗機体である「デストブルム」の3Dモデリングを担当させていただきました。初めてデストブルムの設定画を見たときにこれはどう考えても悪役の搭乗機だろうと思っていたら、ヒロインの操る機体で驚いた記憶があります。
さて、こちらが完成したモデルです。使用した3Dモデリングソフトは「ZBrush(ズィーブラシ)」です。一言で3Dモデリングといっても、どういったことをやっているのかは中々ご覧になる機会もないと思いますので、今回は「デストブルム」の中でも特徴的な魔女帽子状の頭部で、実際の作業の流れを追っていきます。
ただ、3Dモデリングは人それぞれ、様々な方法があると思います。いろんなワークフローの一例として参考にしていただけたらと考えていただけると幸いです。
以上の作業を繰り返して、データが完成となります。本編を読んでいるだけではわからないようなディテールもしっかりと再現してありますので「こんな形なのかー」という発見があるものになっているかと思います。
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と、3Dでの完成状態をご覧いただきました「デストブルム」。当然、これを出力して磨いてレジンに置き換えて……という、作業が必要となります。ここからは、現在ろんめる氏が進めている作業の様子をお届け。これまでお伝えしてきたとおり、現在はレジンへの置き換えも終了し、塗装に入っています。
と、このような感じです。案の定というボリューム感になっているのが皆様に伝われば幸いです。
……というわけで、なんとか年内に完成状態をお届けできるかも? といった趣となっておりますので、ぜひこちらご注目ください。
<DATA>
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ ①~③
■定価:各580円+税
■著:東龍乃助
■イラスト:みことあけみ
■メカデザイン:みことあけみ/汐山このむ/貞松龍壱
■ロボ作劇:貞松龍壱
■発行:KADOKAWA/MF文庫J
<関連情報>
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 公式サイト
MF文庫J 公式サイト
http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/
(C)Ryunosuke Azuma