『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のBB-8を、フォースを使って動かしてみた!
以前お伝えしたスフィロ社のBB-8とコントローラーの「フォースバンド」(単体でも動作します)ですが、ついに発売が開始され、編集部も実際に体験してきました! 製品は、「フォースバンド by スフィロ」(税込10,584円)と、ウェザリングが施されたBB-8 by スフィロとのセット商品である「スペシャルエディション」(税込26,784円)、そのApple Store限定商品「スペシャルエディション Apple Store限定」(税込26,784円)となっています。
まずはウェザリングが施されたBB-8の造形や塗装を見ていきましょう。なお、ウェザリングが施されていない製品である「BB-8 by スフィロ」(税込21,384円)の動画付き体験記事も一緒にご覧ください。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の『BB-8』が劇中そのままで登場! スマホ操作でコロコロと走り回ります!【動画付き】
続いてフォースバンドです。こちらは、BB-8をコントロールできるほか、スマホと連動してさまざまな遊び方が可能なアイテムとなっています。まずはその形状から。
実際に動かしてみる!
では、お待ちかね! 実際にBB-8とフォースバンドで遊んでみます! この記事のタイトルでは「フォースで動かす」と書きましたが、まあ……実際のところはBluetooth Low Energyによって接続されます。まずはフォースバンドを腕に装着。ちなみに、登場するのはムーンライトウェイヴさん(スフィロ社の広報)に、インターンに来ていた学生さんです。モデルになっていただき、ありがとうございます!
フォースバンドにBB-8が追随して動いてくるわけではないのですが、手を振るだけで前進・旋回が可能なので、お散歩的に一緒に歩くこともできます。
フォースバンド、そのほかの機能
フォースバンドはBB-8をコントローするだけでなく、さまざまな遊び方が可能となっています。その機能は以下の通り。
- ドロイド・コントロール……これまでご覧にいれてきた、BB-8の操作機能です。
- フォース・アウェアネス……「デジタル・ホロクロン」を見つけ出し、スマホのアプリ内にコレクションする機能です。
- フォース・トレーニング……さまざまなトレーニングを行いますが、「ラスターの出現」というモードでは、画面上のBB-8を動かすことで、実際のBB-8操作トレーニングができます。
- コンバット・トレーニング……フォースバンドを振ることで、動きに合わせてライトセーバーやブラスターなどの効果音が鳴ります。
デジタル・ホロクロンとは、フォースバンドのスマホアプリで楽しむデジタルコンテンツ全般を指します。これらは、ユーザー自身がフォースバンドを装着して探し、手に入れることになります。フォースバンドを手に付けていると、フォースバンドからデジタル・ホロクロンが見つかったと音声通知が入るので、手に入れるゼスチャーを行います。ホロクロンは、まずはホロクロン・コレクションと呼ばれる画面に保管され、そのあと、コンバット・トレーニングで使える宇宙船や武器だけがアイテム保管庫に自動的に保管されます。
デジタル・ホロクロンの中でもおもしろいのが、「コンバット・トレーニング」用のもので、ライトセーバーやブラスターが用意されています。フォースバンドを装着した手を振ると、ライトセーバーやブラスターの音声が鳴り、ジェダイ的気分でいっぱいになることができます。
このほか、フォース・トレーニングでは、BB-8と宇宙船の艦内でトレーニングを行うというもの。こちらは映像のBB-8が見られるので、それも魅力です。
これにて、フォースバンドとBB-8 by スフィロの体験記を終わります。フォースバンドは劇中に登場するアイテムではありませんが、だからこそスマホコンテンツや装着している際のデジタル・ホロクロン獲得といったゲーム要素が盛り込まれ、「いかにスター・ウォーズ世界を楽しませるか?」に注力されています。もちろんハゲチョロ表現に凝った外観も魅力的。スター・ウォーズ好きなら、BB-8とともに楽しんでみるのもよいのではないでしょうか?
BB-8ができるまで
取材におうかがいした際、BB-8 by スフィロの開発経緯なども聞かせていただきました。考えてみれば、そもそも玩具が実物と同じくコロコロと自在に転がるのも不思議な感覚です。これには実は、前身となる製品がありました。
フォースバンドやBB-8 by スフィロを開発したのは、米国のスフィロ社。この会社はイアン・バースティンさんとアダム・ウィルソンさんという2人の技術者によって2010年に設立された技術系のベンチャー企業です。技術系ということで、Sphero2.0も単なるロボットオモチャというよりは、技術が好きな人が楽しめるように作られています。たとえば、先ほどご紹介したメニュー形式によるプログラミングだけでなく、本格的なプログラミングも行えるように、そのソフトウェアの仕様などが公開され、スフィロ社以外の人達がプログラミングを楽しんでいるのだそうです。そうしたユーザー達のプログラミングにより、たとえばSphero2.0をリモコンとして使ったり……ということも、可能なのだとか。プログラミングのユーザーコミュニティーも存在し、日々情報交換がなされています。
こうした状況の中、ベンチャーキャピタルであるテックスターズ社が協力した「ディズニー・アクセラレーター」という企画にスフィロ社が応募して選ばれたことで、2014年、ディズニーとの協業が決まりました。当時はまだ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の情報公開前。そこでディズニー会長のボブ・アイガー氏にBB-8の極秘スケッチを見せられ「これだ!」となって、3Dプリンタを駆使して3日でプロトタイプを作成。ここからは長い道のりをかけてようやく完成にこぎ着けたとのこと。
BB-8 by スフィロは、もちろんキャラクター商品ではありますが、プログラミング技術者にとっても“オモチャ”となるテクノロジー的な面白さも持った製品なのでありました。
DATA
フォースバンド・by スフィロ
- 価格:10,584円(税込)
- 発売中
- 重量:約38g
- 接続:Bluetooth Smart対応(カバー範囲30m)
- 稼動時間:3時間受電で60分作動
スペシャル・エディション
- 価格:26,784円(税込)
- 発売中
- 同梱物:フォースバンド、BB-8 by スフィロ本体、BB-8用非接触式充電器、マイクロUSBケーブル、クイックスタートガイド
関連情報
(c)&TM Lucasfilm Ltd.