初代のプラモ制覇!!電ホビ版第1回――プロが行く!クリア塗装2つの道

 

クリア塗装は工夫次第でまだまだ応用の利く塗料。

もう一歩踏み込むなら、重ね方の工夫、色使いの工夫など奥深いものだ。

ここ、奥の院ではその一端を紹介しよう。

 

 

●ピンクメタリック

先ずは小手調べ的にクリアレッドの奥義、ピンク。特別なことは何もない。初めから最後まで透明クリアで薄~く割った最早レッドとは思えない色を駆使するだけ。ハンドピースのテクニックだけが頼りのストイックな技……。

 

 

●クリアカラーのグラデーション

次はインサイドワークの奥義。クリアレッドにグラデーションを入れる場合、銀下をグラデーションさせる強者もいるが、粒子の粗い銀の細吹きは至難! そこで後からシャドウを細吹きする方法が一般的だ。ではクリアレッドに最も適したシャドウとは果たしてブラックだろうか? きらめきを旨とするメタリック塗装に於いて、漆黒は果たして最適と言えるのだろうか?

 

ブラックとはつまりマゼンタ+シアン+イエロー

 

しからば、レッドの上に吹くブラックはマゼンタがダブるため無駄。シアン+イエローだけでよくはないか? 論理的にはクリアグリーンこそ最も効率的なシャドウではないか? では実際にクリアグリーンでシャドウか吹けるのか!?

 

 

クリアグリーンで充分シャドウが吹けることは実証したとおり。この場合は強い発色を必要とする代わり、塗膜の厚みは邪魔になる。従って、シンナーのみによる薄めが最も効果的と言える。最後まで進めるとこういった感じになる。

 

 

●最後に応用問題

では応用問題。しからばクリアブルーで仕上げたパーツの場合は如何に?

…………

……

お見事!

 

 

ブラックからブルーを引けば残るのはレッドとイエロー、つまり最適なシャドウカラーはオレンジという事になる。しかし、レッドにグリーンならまだ判るが、ブルーにオレンジで果たして発色するものなのか!?

もちろんこの時もシンナーだけで薄めた方が、無駄に厚い塗膜を作らずに済む。クリアーによる薄めが絶対条件であったピンク。シンナーのみの薄めが最適なクリグラデーション。シンナーと透明クリア、この2つの道がどこに通じているかは、これ全て諸君のイマジネーション次第なのだ!

 

 

著者:鋭之介・初代・日野

月刊電撃ホビーマガジン誌 初代ガンプラ王。プロモデラー原型師。各模型誌で活躍中!

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