『スター・ウォーズ』人気ドロイドのプラモデルを製作! ~R2-D2編
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開から約1週間後に発売となった、バンダイのプラモデル「1/12 BB-8&R2-D2」。
40年前から安定した人気を誇るR2-D2。2015年にR5-D4とのキットセットが発売され、C-3POと併せて購入するファンが続出したことは記憶に新しい。最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開後、BB-8とセットで再登場となった。
R2-D2は劇中でもBB-8とは異なる汚れ方をしているので、ここでではBB-8よりも一段凝ったウェザリングを施してみたいと思う。「C-3PO」「BB-8」「R2-D2」、それぞれアプローチの違うウェザリングを施しているので、それらの違いもお楽しみいただきたい。
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『スター・ウォーズ』人気ドロイドのプラモデルを製作!〜C-3PO編
『スター・ウォーズ』人気ドロイドのプラモデルを製作!〜BB-8編
それぞれの配色ごとに多色成形されたランナー。本キットはR5-D4とセットで発売されているものと同じ構成だが、ホワイトの成形色が異なり、よりクールな白で成形されている。
成形色のまま作っても高いクオリティーで完成するが、今回シルバー部分はメタリック塗料で塗装してみる。塗装にはクレオスの「Mr.メタルカラー」を使用。下地にグロスブラックを吹いた後、「Mr.メタルカラー」211番・クロームシルバーを吹く。乾燥後に柔らかい布で磨くことで金属感が出てくるが、磨き方・磨き箇所のアクセントを付けてリアリティーを出していく。
金属感を出すためのテクニックについて動画でも紹介!
頭部は「Mr.メタルカラー」211番・クロームシルバーを磨いた後に、1500番程度のスポンジヤスリを使用して、傷やヘアラインを入れている。
この時、新品のスポンジヤスリを使ってしまうと、傷表現が強くなりすぎるばかりか、「Mr.メタルカラー」の塗膜まで削ってしまう可能性がある。なので、かなり使い込んで、スポンジのヤスリ目が傷んでいるものを使うようにするといい。
ブルーのパーツは鮮やかな色みで成形色のままでも問題ないが、「Mr.カラー」80番・コバルトブルーに少量の5番・ブルーを混ぜた色で、一段暗いブルーを吹くことにした。
ホワイトパーツはクールなホワイトがとても鮮やかな色みであるため、成形色を利用して仕上げることにする。シルバーとブルーを塗装したら、ブロックごとに組み上げウェザリングを施していく。
R2-D2のウェザリングは、BB-8とは趣向を変えて行う。使用するのは「Mr.ウエザリングカラー」のマルチグレーとサンディウォッシュだ。
これは油彩塗料に近く顔料が沈殿しやすいので、使用中も適度に撹拌しよう。マルチグレーは“溜まったホコリの表現”に、サンディウォッシュは“砂汚れ”に使用する。
R2-D2はBB-8と異なり凹モールドや奥まった箇所が多いので、この部分を中心にマルチグレーを塗布し、“溜まったホコリの表現”を施していく。「Mr.ウエザリングカラー」はサラサラの濃度に調整されているので、凹モールドや逆エッジ部分にスムーズに流れていく。
同じ要領で“砂汚れ”が溜まりそうな箇所にサンディウォッシュを塗る。2色の塗料が混ざらないように、マルチグレーが乾燥してからポイントを絞って塗布していこう。
「Mr.ウエザリングカラー」を塗った境目部分や汚しすぎたと感じる箇所を、専用溶剤を含ませた筆や綿棒で境目をぼかしていく。
R2-D2はエッジが立っている箇所も多いので、この部分に「ウエザリングマスター」を使いウェザリングを施していく。エッジ部分にシャドーやグラデーションを入れている感覚で作業するといいだろう。
脚まわりは「ウエザリングマスター」のサンドやライトサンドを使い、地面を走行した時の砂や土の汚れを加えていく。本体上部とは色みも変え、汚し具合も強めにするととても雰囲気が良くなる。
劇中のR2-D2はかなりホコリが溜まっていると考えられるので、最後に「Mr.ウエザリングパステル」のライトグレーを使い、“溜まったホコリの表現”をさらに強く施すことにした。
>>完成写真は次ページにて紹介!!
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