【ガンダムビルドファイターズ連載】機体解説:ガンダムアメイジングレッドウォーリア/作例:ガッツリ作り込んだホットスクランブルガンダムを見よ!
月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。
本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。今月は、月刊ガンダムエースの別冊『ガンプラエース』(10月26日発売)に登場する、付録武器を装備したガンダムレッドウォーリアが解説されていますので、ぜひお読みください!
さらに、解説を行った機体は作例も製作! 今回は、アニメ『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』に登場したスクランブルガンダムの派生機「ホットスクランブルガンダム」をフクダカズヤがセミスクラッチしました! すでに東京ゲームショウ2016のバンダイナムコゲームスブースや、全日本模型ホビーショーのバンダイブースにて展示されていたので、ご覧になった方も多いでしょう。
なお、『HOBBY×HOBBYイメージングビルダーズ』では、スクランブルガンダムの作例が掲載されています。こちらも是非ご覧ください!
それでは、まずは千葉智宏先生による機体解説をご覧いただきましょう!
三代目メイジン最強の機体は、タツヤの歴史そのものを体現する
ガンダムアメイジングレッドウォーリア
三代目メイジン・カワグチこと、ユウキ・タツヤの物語で、一番先の時代を描いているのが(現状では)アニメーション本編の『トライ』です。そこで彼が使用しているのが、ガンダムアメイジングレッドウォーリアになります。
世界大会を三連覇し殿堂入りしたメイジンにとって、このガンプラはこれまでのガンプラ人生の集大成です。ベース機は、『プラモ狂四郎』に登場した機体ですが、これを選んだ理由は作品への思い入れに加え、憧れのビルドファイターであるイオリ・タケシが同じ作品に登場するパーフェクトガンダムを使用していたことが大きいでしょう。さらに、レッドウォーリアの別名は、パーフェクトガンダムIII。まさに三代目に相応しいものなのです。
メイジンは、これに独自解釈を加えて完成させています。その独自部分に彼のこれまでのガンプラ人生が垣間見えます。まず、武装が多くなっています。多武装はタツヤが少年時代に友人のトオルからプレゼントされたオリジナル武器マーキュリーレヴから始まりました。彼の原典といえるものです。
続くガンプラ塾時代にはHi-νガンダムヴレイブを愛機としました。この機体の背部に装備された大型のブレード。このデザインが、レッドウォーリアのガンブレイドに引き継がれています。お手元にキットがありましたら、見比べてください。同じ人が作り出した武器だと納得できるデザインになっています。
第6回世界大会からは、ザクアメイジングで赤い機体を駆り、『紅の彗星』の名を知らしめます。本機は、その赤を受け継ぐ機体でもあります。
最後にニールセン・ラボにて、バトルフィールドにその姿を現した時のポーズです(『ガンダムビルドファイターズトライ』第11話「ニールセン・ラボ」)。メイジンの機体に相応しい神々しさを感じさせるものでした。実は二代目メイジンがカテドラルガンダムで同じようなポーズをとっています。もしかしたら、メイジン伝統のポーズなのかもしれません。
今回製作した作例は、ガンダムエース本誌の連載に登場するものではなく、ガンダムエース12月号増刊ガンプラエース(10月26日発売)に収録される特別編に登場します。時代は、「トライ」のころ。三代目メイジンがレッドウォーリアに新たな武器を追加した姿が描かれます。その武器も同誌の付録となるガンプラ用の武器キット「対物ライフル」と「パイルバンカー・シールド」になります。
記事の中では、レッドウォーリア以外に装備させた作例の紹介や、ただ装備させるのではない、オリジナルのマッチング方法なども紹介する予定です。さらに多くの作例を担当していただいているモデラーのフクダガズヤ氏と、私(千葉智宏)が、外伝製作にまつわる裏話を公開するスペシャル座談会も予定しております。ご期待ください。
ガッツリとセミスクラッチで派生機を作る
作例記事:1/144 ホットスクランブルガンダム
こんにちは。フクダです。今回はホットスクランブルガンダムを担当しました。ガンダムゲーム第一作目『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』の誕生から30周年を記念してデザインされたガンダムです。νガンダムを思わせる特徴的な武装類に赤いカラーリングで兄弟機「スクランブルガンダム」との違いも楽しいです。
前回まで4週に渡って紹介してきましたHi-νガンダムヴレイブアメイジング スーパーウェポンとも対決をしたガンプラでもあり、先月26日に発売となったガンダムエース10月号、ガンダムビルドファイターズA-R「SP2:ホットスクランブル」の回で描かれておりましたので記憶に新しいですね。
偶然にも両ガンプラの作例を担当する事になったワケですが、「興味のある機体だし、もしかするとHGUCνガンダムのパーツを流用すれば案外なんとかなりそう」と続投でお引き受けしたのですが……少し考えが甘かったようです(笑)
改造の参考というよりも、スクラッチってどうやっているの? とか、模型材料以外に工業製品で使用する部材を使っていたり、ガンプラとアクションベースの固定方法の変更など、今まであまり触れてこなかった部分にスポットを当てた紹介も行いますのでお楽しみに!
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