『宇宙戦艦ヤマト2199』〈メガルーダ〉をフルスクラッチ&艦艇精密機械画集のディテールで作る~製作月報第4回~
『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』に登場し、ガトランティスの艦艇として脅威を知らしめた「メダルーサ級殲滅型重戦艦〈メガルーダ〉」を、1/1000スケール・フルスクラッチで製作する今回の作例。
まずは前哨戦として、普段は中々お目にする機会のない作例製作の序盤の奮闘を、製作月報として毎月少しずつお届けしていきたいと思います。
(製作月報を含む、宇宙戦艦ヤマト2199 関連記事はこちらへ。)
皆様こんにちは。SOY-YA!!でございます。
製作月報第4回。今回は〈メガルーダ〉の目玉である火焔直撃砲のアウトライン製作をご紹介したいと思います。
『宇宙戦艦ヤマト2』に登場した〈メダルーザ〉の火焔直撃砲は船体と一体だったのですが、『星巡る方舟』では〈超巨大戦艦〉の主砲のように分離型になって、破れかぶれになったゴランがヤマトに向かって投げつけたりするシーンもありました。その大きさは、1/1000スケールで約20cm、実際は約200mと〈キリシマ〉が飛んでくるようなもので、これがヤマトを直撃したらひとたまりもありません。
火焔直撃砲のデザインは円筒や円錐の組合わせで構成されています。私は以前ドリルミサイルや地球防衛軍〈駆逐艦〉の円錐型ボディを作るのに旋盤を使っていたのですが、作業音の大きさや、イメージ通りに作業が進まないなどを理由に、だいぶ前に使用するのをやめました。今回は、以前、電撃ホビーマガジンの「すくすくスクラッチ」で岬光彰さんが紹介されたテクニックを活用したいと思います。
まずプラ棒の芯に、図面に合わせて円盤状にカットしたプラ板を通して接着します。
そして円錐を作りたい箇所にマスキングテープをグルッと貼って、円盤のフチを鉛筆でケガキます。
これを剥がして拡げると円錐の展開図ができ上がるので、この展開図をプラ板に貼ってカットし、曲線になじむようにクセを付けて円盤に接着します。
ちなみに、円盤の直径は周りに巻くプラ板の厚みの分小さくしています。そうしないと、砲身が太くなって先に作った〈メガルーダ〉本体に収納できなくなってしまいます。
表面はどうしても微妙に凸凹してしまうので、砲身をグリグリ回しながら180番のペーパーで表面を整えます。ラインが球状の箇所もペーパーでヤスって丸くします。実際はなかなか上手くマスキングテープに線が引けなかったり、切り出したプラ板がうまく合わなかったりしますが、そこは臨機応変に調整していきます。
上手い具合に直径や傾斜が合う流用パーツがあった場合はそれを使ってます。砲身先端部分は空洞なので、WAVE製の大きいサイズのバーニアノズルを使いました。
ひとまず形になりました。これを元に加工を加えていきます。
おまけで、こちらは火焔直撃砲と同じ要領で円錐と円筒の組合わせで製作したエンジンノズル部です。先端部分はSOY-YA!!製〈主力戦艦〉ガレージキットの増槽を流用してます。
今回は〈メガルーダ〉本体の画像がございませんが、実はあそこを直そう、ここをもう少しどうにかしようと弄っているうちに、お見せできない状態になってしまいました(汗)。
そういうのもまたフルスクラッチならではだったりしますが……はたしてスケジュール通りに完成するのでしょうか?
ちょっとまずいなぁと思いつつ、また次回でございます。
関連情報
- 宇宙戦艦ヤマト2199 公式サイト
- 「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇精密機械画集」発売記念! チーフメカニカルディレクター西井正典氏インタビュー!
- 着陸脚をスクラッチ!〈ドメラーズIII世〉を艦艇精密機械画集のディテールで作る~その4~
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(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会 (c)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会