【ガンダムビルドファイターズ連載】本郷奏多さんにインタビュー!(前編)

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作品●本郷奏多/編集●電撃ホビー編集部

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<ガンダムビルドファイターズD-Rまとめページ>

 

月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。

 

▲月刊ガンダムエース 2017年1月号 絶賛発売中!

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本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。

 

 

今月は、ガンプラ好きとして知られ、『ガンダムビルドファイターズ』にジュリアン・マッケンジーの声優としても出演した本郷奏多さんにスペシャルインタビュー! テレビ番組でもそのガンプラ好きがクローズアップされ、ガンプラビルダーズワールドカップ2015日本大会のプレゼンテーターにもなった本郷さん。俳優として活躍する彼が、ガチのガンプラビルダーと知って、興味を持たれた方も多いのでは?

 

今回は、彼が製作したガンプラもスタジオでたっぷり撮影させていただきました! そのガンプラ、なんと『A-R』にてジュリアン先輩の機体として登場予定です!

 

 

プロフィール

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 本郷奏多

1990年生まれ。多数の映画・ドラマに出演。
1月期フジテレビ系連続ドラマ「ラブホの上野さん」主演を務めるほか、来年冬公開の超大作映画「鋼の錬金術師」に出演も決まっている。

 

 

 

 

 

 

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「宇宙世紀を駆け抜けました」

――本郷さんが生まれたのは1990年11月15日。ガンダムインフォの「ガンダム作品紹介 製品年順インデックス」を見ると、『機動戦士ガンダム F91』(1991年3月16日公開)の数カ月前ということになります。まずは、本郷さんがガンプラやガンダムそのものに興味を持ったきっかけから、おうかがいしました。

 

 

編集部 ガンプラやガンダムについて、最初に触れたのはいつですか?

 

本郷 小学校の2、3年生くらいの頃ですね。ガンダムの知識はまだなくて、SDガンダムシリーズ(デフォルメされたガンダムのプラモデルシリーズ)のガンプラを買ってもらったのが初めてだと思います。

 

編集部 ガンダムの作品自体も、その頃にご覧になっていたのですか?

 

本郷 小学校の頃はアニメ作品自体は見ていなかったと思います。もちろんガンダムの存在は知っていて、“カッコいいロボットだ”というイメージで作っていました。その後『スーパーロボット大戦』で機体の名前くらいはわかるようになりました。たぶん中学生くらいの時ですが、ファースト(『機動戦士ガンダム』)のDVDを全部借りて見ました。

 

編集部 TV放送の?

 

本郷 そうですね。

 

編集部 オジサン世代からすると、正しい順番だと思います(笑) ブログを拝見すると、宇宙世紀がお好きなようですが?

 

本郷 基本的に宇宙世紀が好きです。DVDを借りたのは、“名作”と言われるものは絶対何か面白いはずだと思ったからです。

 

見たらやっぱり面白かったし、オトナの人ともたくさん共通の話題ができて、ガンダムとはスゴいコンテンツだなと思いました。

 

それでΖ(『機動戦士Ζガンダム』)を見てダブルゼータ(『機動戦士ガンダムΖΖ』)を見て、逆シャア(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)やF91(『機動戦士ガンダム F91』)を見ていたら、ユニコーン(『機動戦士ガンダムUC』)という凄まじい作品に出会って……宇宙世紀を駆け抜けた感じですかね。

 

編集部 ブログで「ファンネル」って言いたいですと書かれていました。あれはどういうシーンを想定していたのですか?

 

本郷 ファンネルこそ限られた人間しか使えないものじゃないですか? だからカッコイイいなというか、オールドタイプからの憧れですね。

 

編集部 特定の機体を想定したわけではなく?

 

本郷 ああ……そういうことではなく……でもファンネルを使う機体は基本的にスゴく好きで、キュベレイ、クシャトリヤ、あの辺が一番好きなモビルスーツになると思います。

 

編集部 ガンダム作品を見はじめて、ガンプラも徐々に作り始めたという感じですか?

 

本郷 作品を見るようになって、HGシリーズ(機体にもよるが、完成すると14cm前後の大きさとなるシリーズ。縮尺は1/144)をいくつか作りはじめました。中学生の頃はあまり塗装をしていなかったのですが、大学生くらいの時期にエアブラシを買ってみたらすごく面白くなって。それでどんどんのめり込み、改造もするようになりました。

 

編集部 それまで、筆での塗装は?

 

本郷 筆もやりましたね。高校生くらいかな。HGを筆塗りしていたのですが、「筆だと全然ダメだな」って思っていた覚えがあります。そういえば小学校の頃も、ガンダムマーカーでは塗っていました。

 

編集部 思い出のキットがあったら教えてください。

 

本郷 うーん……(考えて)。ユニコーンのシリーズでしょうか。記憶が曖昧なのですが、しばらく作っていない時期をはさんで最近のキットを買ったときに驚きました。小学生の頃に作っていたキットと素組みのレベルで全然違うので。合わせ目が全然目立たないようになっているし、素組みの段階でパーツの色分けがほぼ完成されていますし。「あ、今のガンプラって、ここ数年でこんなに進化しているんだ」と感動しました。そこから(ガンプラ熱が)過熱したと思います。

 

編集部 同じ思いを共有する出戻りモデラーも多いでしょうね。昔ガンプラ少年だった40代の人は、本郷さんよりももっと驚くと思います(笑)。

 

本郷 昔は関節とかもなかったんですか?

 

編集部 関節はありますが、90度程度曲がる感じかな。ポリキャップも「豪華な部品だな」的な(笑)。今回撮影させていただく作品や、ブログに掲載されているのは1/144が多いと思いますが、お好きなスケールは1/144ですか?

 

 

本郷 基本的には1/144しか作らないようにしています。自宅にはコレクションケースが1つしかないので、なるべく多く飾りたいし、スケール感も合わせたいので。僕はたぶん、1つの作品に時間をかけるというよりは、いろいろな作品を作りたいタイプで、そうなるとMG(製品にもよるが、完成すると18センチほどになるシリーズ。縮尺は1/100。精密な形状や内部機構などが楽しめる)よりはHGになるのかな、という感じです。

 

▲キャプション:本郷さんのプラモデル用飾り棚。多くの1/144作品が。箱にしまっている“二軍”も控えているとのこと。さすがです!

▲キャプション:本郷さんのプラモデル用飾り棚。多くの1/144作品が。箱にしまっている“二軍”も控えているとのこと。さすがです!

 

 

編集部 (飾り棚の写真を見て)すっごい作ってますよねえ。

 

本郷 でもちゃんと塗装したのは……4、50体くらいだと思うんですけれども。

 

編集部 けっこう作っていると思いますよ! スケール合わせで一杯作りたいという話がありましたが、ガンプラ作りのスタイルはいかがでしょう? ミキシング(別々のプラモデルのパーツを組み合わせて別の機体を作ること)が好きな人もいれば設定を突き詰めていく人もいます。

 

本郷 自分は、たぶん「ガンプラ」が好きなんだと思います。もちろんガンダムシリーズが好きなのですが、ガンプラを作るにあたっては、ガンプラが好きなタイプだと思います。

 

ですから、設定を考えて作るというよりは、プラモデルとしてのバランスだったり、造形に対していちばんこだわりというか、重点を置いていると思うので、「この機体にはこの武器が付かないはずだ」ということはあまり考えていなくて。「これにこれを付けたらかっこいいんじゃないか」という考えですね。

 

編集部 それはビルドファイターズっぽいですね。

 

本郷 あ! たぶん一番ビルドファイターズに近い考え方だと思います!

 

 

武装満載! 本郷奏多さん作 ガンダムF91カスタム機

 

 

編集部 それでは、作品を見せていただきながらお話をおうかがいしたいと思います。

 

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▲本郷さんが製作した、「HG 1/144 ガンダムF91」ベースの改造機。ヴェスバーが肩付近に接続されていたり、右手には本郷さん出演の“あの作品”の武器を再現したライフルを持っているなど、オリジナリティの高い作品。

 

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▲作品を横から。肩にヴェスバーが装着されています。

 

▲作品を後ろから。背部にはLEDが仕込まれています。

▲作品を後ろから。背部にはLEDが仕込まれています。

 

 

 

本郷 この作品は、実は納得いっていないんですよ。時間がない中で作ったので。キットをニコイチにしていて、フクラハギの外側に、2個目のキットの足にパテを盛ったパーツを取り付けました。

 

 

 

編集部 この赤いパーツですね。バーニアも単に付けるのではなくてポリキャップを仕込んでいますね。

 

▲脚部アップ。バーニアはポリキャップにより少し可動するようになっています。

▲脚部アップ。バーニアはポリキャップにより少し可動するようになっています。

 

 

本郷 なんとなくちょっとだけ動くようにはなっています。

 

編集部 アンテナもご自分で作ったんですね。

 

本郷 はい。プラ板を切り出して作りました。よく見ると細かいところがテキトーなのですが……。なんとなくオリジナリティを出したいなと思っただけで……ガンダムビルドファイターズの機体って、アンテナが別パーツになっていたりすることがあったので「あ、じゃあツノは自分でみんな変えているんだな」という勝手な認識で。ツノ変えても実はあんまり意味ないですからね(笑)。

 

編集部 けっこう武装が満載といった雰囲気ですね。

 

本郷 なるべくごちゃごちゃさせたくて、いろいろなパーツを組み合わせた感じです。個人的にはここ(左肩付近)がスゴく好きで。

 

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▲ジャンクパーツのサイドアーマーを赤く塗装して接続したほか、ヴェスバー×2も配置され、イイ感じでごちゃっとした構成となった左肩付近。

 

吉川 目立ちますよね。

 

本郷 余ったパーツや使わないパーツをごちゃっとひとつの箱に入れているので、そこをジャンクパーツの宝探しをして作った感じです。プロペラントタントタンクやバーニアはビルダーズパーツを使いました。背中のパーツを保持しているのは、HG関連のキャンペーンでもらったものを使っています。

 

▲キットの、ヴェスバー保持のレールに接続された、キャンペーンでもらったと思われる支持パーツ。

▲キットの、ヴェスバー保持のレールに接続された、キャンペーンでもらったと思われる支持パーツ。

 

 

編集部 ウェスバーは取り外せるのですか?

 

本郷 はい。外したときの普通の腰パーツもあるのですが、地がむき出しになるので、差し替えという形にしました。3ミリのプラ棒がポリキャップとぴったりと合うので、スゴく使い勝手がいいんですね。

 

編集部 この銃はいかがでしょう?

 

本郷 銃身にビルドストライクガンダムの短いライフルを使ったと思います。それにプラ板を貼って作りました。

 

▲本郷さんの出演作品で使われた銃を再現。3つの銃身はスクラッチされています。

▲本郷さんの出演作品で使われた銃を再現。3つの銃身はスクラッチされています。

 

 

編集部 カラーリングのコンセプトというか、好みはありますか?

 

本郷 うーん。あんまりテーマとかはどうなのかな。やっぱり、設定通り作るよりもオリジナルで作るほうが好きなので、テーマがあればそのテーマの色でとか。V2イマジン(この後紹介する「V2ガンダムイマジンフルバーニアン」)はそういう感じですね。

 

編集部 デカールは、ガンダムデカールですか?

 

本郷 デカールはそれほど気にせず、合いそうなものを使っています。ガンダムデカールもいろいろ使っていますし、それ以外の製品のデカールも使います。

 

 

V2ガンダムイマジンフルバーニアン

 

――次に見せていただいたのが、「HG 1/144 V2ガンダム」ベースの「「V2ガンダムイマジンフルバーニアン」。なんとこの機体、『ガンダムビルドファイターズA-R』にて、ジュリアン先輩の機体として登場します!

 

 

編集部 こちらが「V2ガンダムイマジンフルバーニアン」ですね。ヴェスバーとミノフスキードライブが2対付いていますね。 

 

 

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▲ヴェスバーを持つV2ガンダム「V2ガンダムイマジンフルバーニアン」。

 

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▲横から。ミノフスキードライブが、上下逆になって、後腰に装着されているのがわかります。

 

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▲背面。F91のカスタム機同様、ヒザの外側に追加の推進器が。推力の増加に伴い、尾部にはプロペラントタンクも増設されています。

 

▲腰にはヴェスバーが。“イマジン”したカラーリングが映えます。

▲腰にはヴェスバーが。“イマジン”したカラーリングが映えます。

 

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▲上半身を上から。胸部のV字左側に3本の赤いラインが入っていたり、デカールの色も装甲の色に合わせて貼られていたりと、細かい工夫が魅せます。

 

▲脚部には、F91のカスタム機同様、フクラハギパーツを利用した推進器ユニットが増設されています。バーニアはビルダーズパーツですね。

▲脚部には、F91のカスタム機同様、フクラハギパーツを利用した推進器ユニットが増設されています。バーニアはビルダーズパーツですね。

 

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▲背部にはプロペラントタンクも。こちらもビルダーズパーツを使用したとのことです。

 

▲ミノフスキードライブ付近。発光用のコードも、ディテールのひとつとしてまとまっています。

▲ミノフスキードライブ付近。発光用のコードも、ディテールのひとつとしてまとまっています。

 

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▲背部を別角度から。

 

 

 

編集部 ビームサーベル、配線されていますね。

 

本郷 基部に四角い小さいLEDライトを仕込んで、発光するようにしています。手首の配線にはメッキ線を使っていて、腕から背中に通しています。ただ、メッキ線だと修理がすごくたいへんなので、機体の裏側は妥協して1~2ミリの電線を使っています。

 

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▲よく見ると、手首から細い配線がのびています。

 

編集部 背部には、プレミアムバンダイで発売された光の翼のエフェクトパーツ(HGUC 1/144 V2ガンダム用拡張エフェクトユニット“光の翼」)”が取り付けられるんですね。

 

本郷 光の翼はすごくいいですよね。はめるだけで光を広げてくれるので。

 


 

 

今回はここまで。次回は、本郷さんの作品を光らせてもらいます! また、本郷さんが電飾を始めたきっかけやお気に入り工具も解説! さらに元々ガンプラファンであった本郷さんが、『ガンダムビルドファイターズ』に出演した際のお気持ちなども聞いてしまいます。乞うご期待!

 

 

関連情報

 

(c)創通・サンライズ・テレビ東京

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