ガンプラ作例【1/100 フルメカニクス ガンダムバルバトスルプス】を桜井信之がウェザリング!(その3)

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作例製作・製作文●桜井信之/編集●電撃ホビー編集部

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※この記事は2月4日までの公開です。

 

鷲尾直広氏によるハイディテール画稿や、内部のガンダム・フレームを再現するなど新機軸を打ち出した“フルメカニクス”シリーズ第一弾「1/100 フルメカニクス ガンダムバルバトスルプス」を、桜井信之が製作! 11月に開催されたガンプラEXPOワールドツアージャパン 2016 WINTERにも展示されていたので、ご覧になった方も多いでしょう。

 

今回は、実際に剥がすウェザリングをジックリ紹介! コツと共にサクライ総統が伝授します。

 

 

※関連記事も併せてご覧ください。

 

 


 1/100 フルメカニクス ガンダムバルバトスルプス

~ウェザリングの実際~

 

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ゲート・ヒケの処理と各ライン消しが終了したら、下地塗装としてレッドブラウン・ジャーマングレー・ブラックを等量混ぜた“甘ったるいダークグレーブラウン”を全体に吹きます。その後スーパーハード・ヘアスプレー(今回使用したのは「ケープ・スーパーハード(無香料)」)の中身を空き瓶に移したものを(空き瓶の内部に向かってスプレーを噴射して中身を貯めます)エアブラシで吹き“剥離層”を作ります。その後、水溶性アクリル塗料(今回はタミヤアクリルを使用しました)の白・赤・青・黄を塗装します。

 

 

乾燥後に水を付けた筆で数回エッジ部分を撫でてやると、水溶性アクリル塗料で塗装した塗膜が細かく剥がれていきます。模型表面を水で湿らせて先端のとがったものでペロペロと塗膜を捲ってもOKですが、筆で丹念に塗膜を剥がすほうが繊細なチッピングを行なえます。このとき使用する筆は柔らかい獣毛筆と、硬いナイロン筆ではチッピング具合も変化するので、好みで使い分けるとよいでしょう。

 

 

また、ヘアスプレーは缶のまま塗布しても問題ありませんが、ヘアスプレーを厚吹きし過ぎると(ヘアスプレーの塗膜が厚いと)、上から塗った塗料がひび割れる可能性があるので、できる限り薄く塗布するのがコツといえます。剥離層は薄くても十分な効果が得られます。この辺の塩梅は言葉では伝えづらいので、不要なキットやプラスチック製の容器などで実験するとコツがつかめると思います。

 

 

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▲胸周り。青い装甲の先端は銀色の新しい塗装剥げが微妙に入っています。胸部中央も、それに付随して激しい汚れが。

 

▲腰周り。こちらも汚れが激しい部分。

▲腰周り。こちらも汚れが激しい部分。

 

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▲腰の後ろ側。ガンダム・フレームがよく見え、ガンダム・バルバトスの、隠れた見どころのひとつ。腰のユニットも、激しいウェザリングとなっています。

 

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▲前腕。手の甲にかけて、徐々にウェザリングが強くなっていきます。

 

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▲上腕を上から眺めました。露出したフレームは、サビに近いウェザリングが施されています。モチーフは、公園の鉄棒の色とそのサビ・汚れです。

 

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▲サイドアーマー。広い面積を活かし、剥がれ表現だけでなく微妙な色合いの変化が効いています。

 

▲脚部に行くにしたがって、汚れがだんだんキツくなっていきます。

▲脚部にいくにしたがって、汚れがだんだんキツくなっていきます。

 

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▲ヒザとともに、フクラハギ周辺は特に激しく汚れている部分。

 

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▲フクラハギを裏側から。カカトのアーマーもご注目ください。

 

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▲足首。スネアーマーの下端も、酷使されたと一目でわかる表現となっています。

 

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▲武装類。新武装は経年を考えて、ウエザリングは控えめになっています。

 

番組後半に向けて、このバルバトスルプスがどんな戦いを繰り広げるのか、楽しみです。ではまた。

 

 

 

DATA

1/100 フルメカニクス ガンダムバルバトスルプス

  • 1/100スケールプラスチックキット
  • 発売中
  • 価格:3,240円(税込)
  • 発売元:バンダイホビー事業部

 

関連情報

 

(c)創通・サンライズ・MBS

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