「歌うのが本当に嫌だった」と振り返る佐倉綾音さんがまさかの生歌を披露!キャスト陣がそれぞれに作品の見どころを語った映画『仮面ライダーギーツ』『キングオージャー』初日舞台挨拶レポート

更新日:2023年7月29日 06:41

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取材・撮影・文●キャプテン住谷

2023年7月28日(金)より公開となった映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』と『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』(同時上映)。公開初日にはユナイテッド・シネマ豊洲にて、各作品からメインキャストとゲストキャスト、そして監督が登壇する舞台挨拶が行われました。

 

登壇後それぞれに挨拶を済ませた後は、出来上がった作品を観た感想をひとりずつ聞いていくことに。「シリアスな本編とは変わって、コメディ要素がたっぷり。英寿を4役演じることができて光栄でしたし、大切なものは何か・願いは必ず叶うというメッセージを感じてもらえたら」と簡秀吉さん。同じくコメディ要素の強さについて触れる佐藤瑠雅さんは「ここまでコメディやるのかという驚きもありましたが、僕がやりたかった作風なので」と満足げ。

▲浮世英寿/仮面ライダーギーツ役の簡秀吉さん

▲桜井景和/仮面ライダータイクーン役の佐藤瑠雅さん

 

星乃夢奈さんは「久しぶりのメンバーともお芝居ができて、懐かしかった。TVシリーズで、これまでギーツが投げかけてきたメッセージがつながった」と笑顔を見せました。杢代和人さんは「ギーツの集大成でもあるので、現場でのお芝居の熱量も高かった。それがスクリーンを通してみなさんに伝わっていれば」と胸を張りました。

▲鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ役の星乃夢奈さん(※写真左上)

▲吾妻道長/仮面ライダーバッファ役の杢代和人さん(写真上側)

 

青島心さんは「“何だこの面白い映画は”と思って……」と独特のワードセンスで一瞬にして会場の空気を掌握すると、「みなさん日常的にイライラすることもあると思うんですけど、この映画でほっこり癒やされてくれれば……」と続け客席からは笑い声が上がる場面も。崎山つばささんさんは「子どもはもちろん、大人も楽しめる映画になっています。(たどたどしい口ぶりで)ろうにゃくなんにょ……」とかわいらしい一面を見せました。

▲ツムリ役の青島心さん

▲晴家ウィン/仮面ライダーパンクジャック役の崎山つばささん

 

一方の『キングオージャー』組からは、「やっぱりTVとは音と映像の迫力が違うので、ぜひ劇場で見て欲しいです」と酒井大成さん。渡辺碧斗さんは「本編を撮影している時から『キングオージャー』を劇場で観たいと思っていました。(本作の)世界観もあいまって、最初からワクワクしました」と手応え十分といった表情。

▲ギラ/クワガタオージャー役の酒井大成さん

▲ヤンマ・ガスト/トンボオージャー役の渡辺碧斗さん

 

村上愛花さんが「それぞれにカッコいい見せ場があって、笑って泣けるシーンもあって……30分でよく詰込んだなと思いました」とコメントすると、上堀内佳寿也監督が「ありがとうございます(笑)」と応えるやりとりも。平川結月さんは「死の国のセットがとても幻想的で、劇場で観た時は臨場感をすごく感じました。(自分が)そこに立っているのが嬉しくて……ぜひみなさんにも体感して欲しいです」とトーク。

▲ヒメノ・ラン/カマキリオージャー役の村上愛花さん

▲リタ・カニスカ/パピヨンオージャー役の平川結月さん

 

佳久創さんは、本作のゲストである雛形あきこさんとのかけ合いについて言及。「本当に素晴らしい演技で、やってて色んなことを吸収できるようなお芝居ができたなと。セリフはそんなになくても、2人の関係性が分かるいいシーンだったと思います」と語りました。池田匡志さんが「佐倉さんの声がすごく良くて、耳が掃除されるような……」と話すと、佳久さんが「褒めてるんだよね?」とツッコミ。客席から笑い声が上がるなか、佐倉さんが「(少し困惑しながらも)ありがとうございます」と受けました。

▲カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー役の佳久創さん

▲ジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノス役の池田匡志さん

 

ゲスト陣からは「Xギーツがカッコいいですよね。ちょっと変身してる間の記憶はないんですけど、映像を見たらあんなに動けているのかと……」と長田庄平さんがジョーク交じりにコメント。工藤遥さんは「メラとメロはポップな悪役なので、みなさんにかわいがっていただければ」と笑顔で語りました。

▲世界滅亡ゲームを仕かける未来の指名手配犯・メラ役の長田庄平さん(チョコレートプラネット)

 

▲同じく未来の指名手配犯・メロ役の工藤遥さん

 

佐倉綾音さんは「(思っていたより)出番が多かったな、と。普段はアニメのアフレコをしているんですけど、自分の顔を見ながら声をあてることはないから不思議な気持ちで。現場でも和気あいあいと仲良くさせてもらって、貴重な体験でした」と回想。中村獅童さんが「子どもと一緒に(本作を)観に行って驚かせようと思ってたんですが、TVのCMで(自分が出演していることが)バレまして。実は酒井くんとは、これから公開される映画の撮影で一緒になってたんですけど、その時はエキストラだった彼が今は主役ですから。これからもっと活躍して欲しいです」と話すと、会場は大きな拍手に包まれました。

▲死の国=ハーカバーカの案内人・デボニカを演じた佐倉綾音さん

▲シュゴッダム初代国王・ライニオール役の中村獅童さん

 

両監督に対しては、制作のこだわりポイントについて質問が。「明るく楽しく、何も考えず観れるものを目指しつつ、ギーツの集大成ということも忘れずに作りました。上堀内先生がすごいものを作ってくるだろうから。負けないように(笑)」と中澤祥次郎監督。またゲストについては「メラとメロはサイコパス的な悪役なんですが、2人ともドンピシャなところを汲み取ってくれて。僕が思っている以上の存在になりました」と太鼓判を押しました。

 

上堀内監督は「夏休み公開ですし、純粋に観た瞬間に“映画館にきた、夏休みに映画館きて良かった”と思ってもらえるように、“旅した感じ”を目指してやっていました。獅童さんには『その存在感を貸してください』と、佐倉さんには『お声を貸してください』と、下から下から……」と、現場のパワーバランスが垣間見える(?)ようなトーク。また上堀内監督はキングオージャーのメンバーに謝らなければならないことがあるとして「6人の同時変身のCGカットより、獅童さんの変身カットの方が多くね……?と完成してから気づきました。ごめんなさい」と公開懺悔。笑い声が響くなか、佳久さんが「本編の方で(挽回を)お願いします」と突っ込み、許しを得た形となりました。

 

ゲストからは続けて撮影の裏話が飛び出し、「衣装合わせは2回やらせてもらいました。(キングオージャーは)ウチの子どもが元々好きなんですけど、やるからには真剣勝負なので」と中村さん。上堀内監督からは、中村さん演じるライオニールについて「元の衣装デザインがあったんですけど、獅童さんの意見を取り入れて結構変えています。(衣装の)半分は獅童さんが考えたんだと思って観ていただければ」と補足がありました。

佐倉さんは劇中で泣きのシーンがあることに触れ、「声優って泣くことはあまりないんですよ。鼻水出しちゃったりしても、次のシーンではすぐに切り替えないといけないし、世界中の悲しいことをイメージしても泣けなさそうだなと思っていたんです。でもセリフを聞いてたら自然と泣けてきて……みなさん全身全霊で、体当たりでお芝居されてるんだなと学びました」と振り返りました。

長田さんはXギーツの変身を撮る直前までポーズが決まっていなかったことを明かし、「撮る直前で、監督がどうしましょうねって言ってきて。そんなことあるのかと。ドッキリされてるのかと思いました」と驚いた様子。「その場で考えて、腕をクロスさせて……指パッチンも入れつつ……」と、現場でポーズをひねり出したことを語りました。長田さんが「アルファベットを体で表現するのは得意なので……」と話すと、工藤さんが「Tとかやってましたもんね」とチョコレートプラネットの持ちネタ・TT兄弟を匂わせる形でフォローするやりとりもありました。そんな工藤さんは、自身がイエローとして出演していた『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ぶりに東映特撮にカムバック。客席のファンから「おかえり!」とエールを受けながら、「また戻ってくることができて嬉しいです」と笑顔を見せました。

 

舞台挨拶終盤では、佐倉さんによる歌唱シーンがあることも話題に。佐倉さんは上堀内監督に「私、歌下手ですよ」と何度も訴えていたといいます。「ブースの中でレコーディングするならまだしも、何百人もいるエキストラの前でアカペラで歌うなんて……私、本当に嫌で!」と目を見開きながら告発する佐倉さんに、上堀内監督は「ごめんて……」とタジタジ。すると中村さんが「あれどんな歌だっけ?」とキラーパスを出し、意を決した佐倉さんが劇中歌を生披露してくれる場面もありました。

 

最後は「無事に公開できて嬉しいです。全身全霊を込めた、ギーツ初の単独映画になっています。僕たちの集大成を、ぜひ劇場で(簡さん)」「子どもだけでなく、大人も楽しめる作品になっています。本日より公開です。ぜひ劇場にお越しください!(酒井さん)」とそれぞれの作品を代表してメッセージを送り、舞台挨拶の幕を引きました。

 

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