『くまのパディントン』の初実写映画がいよいよ公開!

原作は、イギリス作家マイケル・ボンドによる児童文学「くまのパディントン」。1958年に第1作が出版、世界40カ国以上で愛読される名作です。最近の映画ネタとしては、一見癒し系で実はお下劣なクマがおなじみ感が強いですが、こちらは映画史上もっとも“紳士なクマ”とも評されるほど。さすが名作児童文学キャラ! でも、映画の方は、児童向けに止まらぬ娯楽作品に仕上がっていますので、いいオトナでも安心して見に行ってください!

※一部解説にネタバレを含んでます。

 

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文/百鬼

■ストーリー
暗黒大陸ペルー。とある探検家が世界で初めて、この秘境に足を踏み入れた。そこで彼ら探検隊を待っていたのは、言葉を理解する1匹の熊。探検家は熊と心を通わせ、英語の教則テープを送り、いつか英国へ遊びに来るよう言い置いて去って行った。
数十年の時を経たある日、ペルーのジャングルを大地震が襲った。探検家と関わりの合った熊の夫婦に育てられた小熊は、新しい“家”を手に入れるために英国を訪問する決意をする。英国行きの貨物船に密航した小熊は、パディントン駅に降り立ち。親切な人ばかりだと聞いていた英国の人々に一生懸命語りかける。しかし、不審な熊の相手をしてくれる人はいなかった。ただひとり、ブラウン夫人を除いて……。

 

パディントンと名付けられ、ブラウン氏の家に招かれた小熊は、見るもの触るものすべてが生まれて初めて。お風呂の水を溢れさせたり、ブラウン氏の歯磨きを毛づくろい用ブラシと勘違いしたりと、ちょっとした騒動を巻き起こしてばかり。
しかし、根っから紳士なパディントンは次第にブラウン一家と心を通わせ始める。そんな折、博物館で標本を担当するミリセント女史に目を付けられてしまった……。

 

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■解説
世界で3500万部以上を誇る名作児童文学を完全実写化。赤いハットに青のダッフルコートがトレードマーク。正統英国式の英語をマスターした紳士なクマ、パディントン。丁寧過ぎて、現代のイギリス人たちにはかえって不気味に見えてしまうという感じで、駅に降り立ったパディントンを誰も相手にしてくれない。唯一、構ってくれたのが、ちょっと天然気味なブラウン夫人。夫のブラウン氏は、見るからに怪しげなクマに警戒心をいだいているが、奥さんの勢いには負けてしまう。このブラウン夫婦には男の子と女の子の子供が2人いる。この家族構成やお父さんが堅物気味なところが、『メリー・ポピンズ』のバンクス一家を彷彿させるあたり、いかにも古き良きイギリス家族。

 

見どころはもちろん、主役のパディントン。毛並みはふわふわでつぶらな目はキュート。CGで創造されているので、原作イラストそのままというわけではないけど、実際にいたらこうかもと思わせるようなリアルさで超再現だ。そして、児童文学が原作といいながら、なかなかのサスペンスも味わえるのも本作の大きな見どころ。

そのカギを握るのが、悪役となるミリセント女史の存在。ある理由から、パディントンを執拗に狙うのだけど、基本一介の博物館学芸員のはずが、その振る舞いやセリフがいちいち悪の秘密組織めいていて楽しい。この楽しい役を演じるのが、ニコール・キッドマン。ノリノリの悪美女ぶりで、ミッション・インポッシブルなスタントにも挑戦しているぞ。そして、この難敵に対抗するのがパディントンとブラウン一家の面々。もはや児童文学でもなんでもないようなスペクタクルに、ごくごく普通の一般英国市民が立ち向かうのだ。このあたりは、さすが『007』シリーズをはじめとした、諜報部員モノの本場英国ならではの展開なのだ。

 

もし、原作に馴染みがないなぁ、とか絵本原作の映画じゃ物足りないかもなんて思っているなら、安心して観に行ってほしい。ハードな展開とまでは言わないけど、手に汗握る展開にドキドキしながら、笑って最後にはちょっとほろりとさせてくれる、そんな作品だ。

 

03
“パディントン”の名付け親で、はじめて英国に来たパディントンに優しく声を掛けてくれたブラウン夫人。演じるのは『GODZILLA ゴジラ』で芹沢博士の助手ヴィヴィアン・グレアム博士を演じたサリー・ホーキンス。『ハリポタ』にもこんな人いなかったっけ? と思ってしまうほど、典型的天然な英国のご婦人。

 

04
こちらがブラウン氏。演じるのは、『007』シリーズや『ミス・マープル』、『名探偵ポワロ』や『ドクター・フー』にも出演し、『ダウントン・アビー』では主人公グランサム伯爵を演じるという、まさに『英国を代表する俳優のヒュー・ボネヴィル。お堅い英国紳士の典型なお父さん役を好演。

 

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ブラウン一家のふたりの子供たち、ジュディとジョナサン。はじめはパディントンを警戒するお姉ちゃんは、いわゆるイマドキな女の子。弟は発明家になるのを夢見る男の子で、いわゆるミニ“ドクター・フー”。その“ありえへん”ほどの発明が一家の危機を救うことに!? もちろん、ふたりともパディントンの最大の理解者だ。

 

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ブラウン一家に立ちはだかる最大の敵、ミリセント女史。ものすごく美人でスタイルも完璧だけど、悪役中の悪役っぽくて、かなりサイコなお姉さん。ニコールならではのキャラクターという感じで、彼女の存在がじつに画面を引き締めてくれます。

 

<DATA>

パディントン

監督:ポール・キング/原作:マイケル・ボンド

出演:ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ニコール・キッドマン、ベン・ウィショー(パディントンの声)ほか
配給:キノフィルムズ
上映時間:95分
1月15日公開予定

⇒上映スケジュールはこちら

 

 

<関連情報>

映画『パディントン』公式サイト

 

(C) 2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear TM, Paddington TM AND PB TM are trademarks of Paddington and Company Limited

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