『ドラゴン・ブレイド』ジャッキー成龍襲名40周年記念超大作、公開中!

7年という膨大な期間と、6500万ドルという巨費を投じて製作されたという歴史スペクタクル巨編。製作とアクション監督も兼任するジャッキー・チェンの主演作品です。歴史ドラマの体裁をとってはいるものの、そこはやはりジャッキー映画、バリバリのアクション満載です。って、ジャッキーもう還暦過ぎてますけど、映画界の最前線で活躍しているんだ、というところに感激しながら、ぜひご鑑賞ください。

※一部解説にネタバレを含んでます。

 

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■ストーリー

紀元前50年、前漢のシルクロード。西域警備隊のフォン隊長は、砂漠地帯で割拠する部族間の紛争解決に奔走する毎日を送っていた。ある日、汚職発覚を恐れた権力者が責任を警備隊に負わせて、フォン達警備隊は最前線、雁門関の砦に城壁修復人員として送られてしまう。

 

数日後、砦の近くに謎の一軍が現れる。それはルシウス将軍率いるローマ帝国軍だった。ルシウスは、暗殺された執政の忘れ形見プブリウスを擁して都落ちしてきたのだった。さらに東方を目指すルシウスは、砦を突破するため進軍してきた。

 

フォンはそれを迎撃するために出撃し、ルシウスと一騎打ちとなってしまう。しかし、ルシウス軍は長旅で疲弊していることを悟ったフォンは、砂嵐をきっかけに休戦を提案。ルシウス一行を砦に避難させた。

 

酒と食べ物を振る舞われて十分な休息を取ることができたルシウス一行は、フォンに砦修復の手伝いを申し出た。ローマ帝国の先進技術を駆使することで、修復作業は一挙に進んだ。そして、フォンとルシウスは立場を超えた友情を育んでいくのだった。
そんな中、やがて国境に新たな脅威が迫ってきた。それこそが亡きローマ帝国執政の長男にして、暗殺の張本人ティベリウス率いるローマ帝国軍だった。ティベリウスは、己が権力を確固たるものとするため、弟プブリウスの命を狙いシルクロードまで進軍してきたのだ。しかも、さらなる野望を秘めて……。

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■解説
ジャッキー・チェンが“成龍”を襲名して40周年の記念作品。もちろん、“成龍”の芸名になる前からの芸能生活なので、本当はもっと長く活躍してきたわけだが、とにかく長きにわたる映画界人生の集大成として創り上げた記念碑的な超大作。さらにジョン・キューザックとエイドリアン・ブロディを競演者に迎え、シルクロードを舞台にした中国とヨーロッパにまたがる、まさに世界的な一大叙事詩を完成させたのだ。

 

本作は前漢時代にローマ帝国軍がシルクロードへ進出してきたという“史実”に基づいたフィクションで、民族や人種を超えた友情が紀元前から存在したのだという、混沌とした現代世界へのジャッキーからのメッセージが込められている。さらに、世界平和への想いは主題歌にも現れていて、「ソング・フォー・ピース」という、まさにそのものズバリなテーマ曲も自ら熱唱。“戦争のない平和な世界”という本作のテーマを高らかに掲げているのだ。

 

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そんな高い志はさておき、本作では前漢時代にシルクロードでローマ帝国と戦っていたという、“伝説”がもとになっている。紀元前35年、ローマ帝国執政官クラッススがパルティアに進軍。しかし、砂漠での“カルラエの戦い”に破れ、クラッススは処刑、息子のプブリウスは6000人の兵士とともに東方へ逃れたという。この兵士たちがその後匈奴に捕まり、今の甘寧省金昌市のとある村に定住することになったという。しかし、近年の研究で実際に、この付近の住民の2/3から白人の遺伝子が検出されたというニュースが、全世界を駆け巡った。しかも、この住民たちはホリが深く、青い目の茶髪と、まさしくローマ人の特徴を備えているというのだ。
ジャッキーは、この東洋と西洋がはじめて出会った“歴史上の大事件”に着目。本作の製作に取り掛かった。こうして出来上がったのが、中国歴史劇と古代ローマ史劇の一大コラボレーション、『ドラゴン・ブレイド』なのだ。

 

史実にある“カルラエの戦い”を中心に描いた本作では、実際にローマ軍と戦ったパルティア(安息)をクライマックスの重要なポイントに据えて、ローマ軍を撃退できたのは、まさにシルクロードの人々の団結だったという感じに描いている。主人公がフン族という設定も、“フン族=匈奴”説からくるものかもしれない。このように、歴史と伝説を比較したり類推したりしながら、ああでもないこうでもないと観るのも楽しい。
ここでの見どころは古代中国軍と古代ローマ軍の合戦シーン。まさに『史記』や『三国志』モノと『ベン・ハー』や『グラディエータ―』の超対決だ。歴史劇好きには堪らない構図が画面狭しと展開されるぞ!

 

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フォンと友情を育むローマ帝国将軍ルシウスには、『コン・エアー』や『コレクター』のジョン・キューザック。『シャンハイ』で米・中国合作映画で、渡辺謙やチョウ・ユンファとの共演経験もあるハリウッドスターだ。亡君の遺志を継ぎ幼いプブリウスを擁して東方を目指す勇者を、哀感深く演じている。このルシウスとジャッキー演じるフォンとの出会いと友情が幹となって一大叙事詩を紡いでいくのだ。

 

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もうひとりが『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を獲得したエイドリアン・ブロディ。『キングコング』や『プレデターズ』でもお馴染みの大スターだ。野望のために父を殺め、幼い弟プブリウスをも付け狙う残虐なティベリウスを演じている。シルクロードを制して中原進出を目論む野心家だ。

 

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フォンの妻で学校の教師をしているショーチンを演じるミカ・ウォン。『唐山大地震』などいくつかの作品に出演して、本作で本格的なデビューを果たした期待の新星。なかなかのキレイなおねえさんなので、今後の活躍も注目だぞ。

 

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寝てるのがプブリウスを演じたジョゼフ・リュウ・ウエイト君。イギリスと中国のハーフで、中国のテレビドラマで活躍し国民的なアイドルになったらしい。本作が映画初出演で、ルシウスに全幅の信頼を寄せる幼い主君を儚げに演じているぞ。

 

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見どころはやっぱりアクション。序盤でのジャッキーVSジョン・キューザックと、このクライマックスでのジャッキーVSエイドリアン・ブロディ。とくにVSブロディ戦はまさに“香港映画”的ボス戦。ジャッキーのカンフー技をことごとく跳ね返す、強力なローマ式戦闘術で立ちはだかるティベリウスに、果たしてフォンは勝てるのだろうか!?

 

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  • 監督・脚本:ダニエル・リー/製作・アクション監督:ジャッキー・チェン/出演:ジャッキー・チェン、ジョン・キューザック、エイドリアン・ブロディ、チェ・シウォン、リン・ポン、他
  • 配給:ツイン
  • 上映時間:103分
  • 2月12日公開

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関連情報

映画『ドラゴン・ブレイド』オフィシャルサイト

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