オトナミニ四駆WEB 第9回 ジャパンカップへの道(3) 新型提灯マスダンパーのセッティング!
前回スライドダンパーをシャーシに搭載するための基礎工作を紹介しましたが、今回はレース本番直前ということで、最終的なセッティングに近いところまで紹介します!
まずは、基本セッティングができたたシャーシにスライドダンパーとローラーステーを組み込みます。スライドダンパー装着は説明書の通りで問題ありません。バネは硬い方を選択します。グリスはエクストラハードを使用。スライドダンパーがやわらかすぎると、コース内で左右に跳ねまわってしまうので、固いぐらいがちょうどいいんですね。
前回お伝えした通り、フロントはそのままだとダウンスラストがほとんど無い状態なので、基部となるFRPプレートとシャーシ本体およびスライドダンパーの間にワッシャーを挿入し、角度を付けています。
ダウンスラストが付いているかどうかは、写真のようにマシンを立ててみて、ちょっと押して走らせれば一目瞭然です。下っているのが解りますね?
リヤは「FRPマルチワイドリヤステー 」の両端を切除したものを基礎として、その上にスライドダンパーを搭載しています。
フロントもリヤもローラーステーはメディア対抗レースの時とほぼ同じセッティング。フロントだけローラーの位置を上げただけですね。もはや定番のセッティングです!
リアにはジャンプから着地する際に衝撃を吸収する「マスダンパー」をセッティングします。従来は俗に「提灯」と言われる、ボディの上に乗っかるようなセッティングを行っていました。
しかしこのセッティングは重心が高くなってしまうという問題を抱えていました。そこで最近はより低い位置に「提灯」セッティングを行い、この「提灯」の上にボディを載せるという方法が主流となっています。
それでは準備に入りましょう。まずは「FRPマルチ補強プレートセット 」を写真のように加工します。
金属用のこぎりがあると作業が手早く行えます。
「ARシャーシ サイドマスダンパーセット」に付属するFRPプレートを写真の位置で切断します。
大きく切断する場合は大きめのペンチの刃の部分を使うと簡単です。切断後のパーツが飛び散らないように、袋の中などで作業できると良いですね。こちらは2個用意します。
「スーパーXシャーシ FRPリヤーローラーステー」を写真のように切断します。
FRP製パーツを切断した後は、断面をヤスリなどできれいに仕上げておきましょう。
これらのパーツを組み上げて……
マスダンパーをぶら下げて完成です。この形状ならARシャーシでも搭載可能になります!
マスダンパーが動く部分の余裕があまりありませんが、アルミスペーサーとの組み合わせの順番を変えることで余裕を得ることが出来ます。好みで設置位置を変えてみてもいいでしょう。
リヤの基部からセットします。この上にボディを接続すれば完成です。
この写真ではバネの上に載せていますが、より重心を低くしたい場合は、バネの位置を変更しても良いです。スタビポールの締め具合で「提灯」の上下ストローク幅を調整できます。
このセッティングにリヤブレーキを搭載して完成です。塗装されたボディは会場でお披露目します! どんな結果を残せるか? 楽しみですね!!
今回使用したパーツはこちら!
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