『あの花』『ここさけ』脚本家・岡田麿里さんの初監督劇場アニメが2018年2月に公開決定!

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『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』などの話題作で脚本を担当し、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ではシリーズ構成を務めた岡田麿里さんが、なんと監督に挑戦することが分かりました! 作品のタイトルは『さよならの朝に約束の花をかざろう』。劇場アニメ作品であり、2018年2月24日(土)に全国ロードショーの予定となっています。

 

本作のアニメーション制作を手がけるのはP.A.WORKS、脚本を担当するのは岡田さんです。同時に公開となったティザービジュアルは、太陽の光を受けて黄金のように輝く草原を、2人のキャラクターが手をつないで走っている様子を描いたもの。大きく拡がる空が壮大な世界を感じさせます。

 

 

さらに、30秒の特報映像も公開されました。映像では山々に囲まれた美しい水源や、歴史を感じさせる石造りの建物、長い金髪をなびかせながら走るキャラクターなど、どれも印象的なシーンとなっています。岡田さんが監督として描く新たな物語、その世界観が垣間見える映像です。

 

 

さらに、前売り券の情報も公開となりました。2017年7月8日(土)より税込み1,500円で発売され、特典としてティザービジュアルを使用した特製クリアファイルが付属します。販売劇場は公式サイトにて詳細がアップされていますので、ぜひチェックしてみてください!

 

今までシリーズ構成・脚本家として活躍していた岡田さんが、何故本作で監督を務めることになったのか。岡田さんご本人と、P.A.WORKS代表の堀川憲司さんより、その経緯と意気込みが語られたコメントも到着していますので、最後にご紹介しましょう!

 

 

岡田麿里監督

今から五年前。P.A.WORKSで脚本を担当した作品のイベントがあり、その楽屋で堀川社長に「岡田さんの100%をさらけだした作品を、いつか見てみたい」と言われました。阿呆な私はその言葉を完全に真に受け、悶々と考えました。「作品で自分をさらけだすって、どういうことだろう?」アニメーション制作という多くの人がかかわる共同作業の世界で、堀川社長の言葉を実現しようとするなら、すべてのセクションに最初から最後まで関わるしかない。私は堀川社長に、監督をやらせてほしいとお願いしました。緊張しすぎて、口の中がからからになったのを覚えています。

 

この『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、脚本家の視点としてずっと書いてみたかった物語です。監督として、その先にある映像や音などにも触れさせてもらえることになり、大きな喜びと同時にプレッシャーもあります。それらを乗り越えられるのは、作品に参加してくれるスタッフのおかげです。憧れていた素晴らしいクリエイターの先輩方、尊敬し信頼できる同世代の仲間たち、新しい刺激をくれる力ある若者たち。慣れない仕事に迷惑をかけてばかりの私を、真摯な仕事と熱意で支えてくれる皆と、長い時間を共に過ごし話し合いを重ねて。あがってくる素材をチェックするたび、子供の頃の夏休み、アニメ映画を見て「すごい!」と前のめりになった気持ちが蘇ってきます。画面をこえてどこまでも、見知らぬ世界が続いていくようなあのときめき。まだ制作過程ではありますが、素晴らしいスタッフの力で、ちっぽけな私の100%などゆうに飛び越えた作品になると確信しています。

 

人と人とのふれあいが織りなす、出会いと別れの物語。誰もがいつかの自分を重ね合わせられるような、じんわりとした温かさのある作品を目指しています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

堀川憲司さん

一人の作家が抱える世界観が、作品の隅々まで浸透している作品をアニメーションで作ってみたい。そんな話を脚本家の岡田麿里さんにしたことを記憶しています。包み隠すところのない岡田麿里100%の物語の中に、共同作業のセオリーでは届かないであろう、深く不可解な人の内面を描いて欲しかったのです。岡田さんはそれをエンターテインメントとして書ける人です。

 

しばらくして岡田さんから「作りたい作品があります。監督をやらせてくれませんか」と相談を受けました。監督という提案には驚きましたが、言葉を絞り出す岡田さんからは覚悟が伺えました。劇場作品であることを条件にOKしました。

 

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のキャストが決まった頃、脚本の読み合わせをしました。大きな手応えを感じるものでした。その日の僕の備忘録には、「この作品を与えてくれてありがとう。監督に感謝の気持ちが湧いてきた」と書かれています。

 

この作品のテーマについて、岡田監督とは話さないようにしています。ストーリーの底に流れる、岡田監督自身も意識していないであろう“らしさ”を、何度も観て感じたいと思います。

 

これは全編を通して愛する者と愛される者の物語であり、岡田さんの血を分けた複数のキャラクターが、互いに愛を問う物語だと思います。脚本家の岡田さんが、言葉だけではなく、言葉と映像と音を併せた映画を監督することで可能になった表現です。

 

初監督をサポートするのは「この作品は素晴らしい作品になるに違いない。最高のものにしたい」と考える力のあるスタッフばかりです。その意気込みが強すぎて、完成予定日を考えるとプロデューサーとしては日々頭を抱えてのた打ち回らずにはいられません。ちゃんと完成したら岡田監督には、ラインプロデューサー堀川の灰になった骨を拾って貰おうと思います。

 

DATA

さよならの朝に約束の花をかざろう

  • 2018年2月24日(土)ロードショー

 

スタッフ

  • 監督・脚本:岡田麿里(『心が叫びたがってるんだ。』脚本、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』脚本、『花咲くいろは』脚本)
  • チーフディレクター:篠原俊哉
  • キャラクター原案:吉田明彦
  • キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子
  • 美術監督:東地和生
  • 美術設定・コンセプトデザイン:岡田有章
  • 音楽:川井憲次
  • 音響監督:若林和弘
  • アニメーション制作:P.A.WORKS

 

前売り情報

  • 発売日:2017年7月8日(土)~
  • 特典:特製クリアファイル
  • 料金:一般1,500円(税込)

 

 

関連情報

 

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