【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】「審判のメイス」阻止作戦、遂に決着!!作戦の鍵を握ったORX-008 ガンダム[グリンブルスティ]を徹底解説!!
本日、2018年7月27日発売の「月刊コミック電撃大王2018年9月号」には『機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス』最終話となる第18話が掲載されています。ついに「審判のメイス」阻止作戦が決着! 作戦は成功したのか……? ヨーンたちの生死は……? 激動の宇宙世紀をぜひ最後まで見届けてください。
そして、最終話までを収録したコミックス最終3巻は9月27日発売予定です。こちらも今後の記事で続報をお届けしていきます。
さて、今回の記事では、ヨーンの乗機として「審判のメイス」阻止作戦の中枢を担ったORX-008 ガンダム[グリンブルスティ]について、機能や装備などそのすべてを解説していきましょう。
ガンダム[グリンブルスティ]――ガンダム[ケストレル]の前身となった強化人間用MS
ORX-008 ガンダム[グリンブルスティ]は、地球連邦軍のニュータイプ研究所の1つである「オークランド研究所」で開発が進められていた強化人間用の機体。1号機は開発途上でエゥーゴに奪取されたあと、ガンダム[ケストレル]へと改修されてグリプス戦役へと投入されました。
第一次ネオ・ジオン戦争後、デルフォイ隊に搬入された機体は2号機にあたります。この機体は本来の開発プランに沿って調整が進められましたが、高すぎる機動性ゆえに調整は難航を極めました。そこへ、高い耐G適正を持つパイロット、すなわちヨーンが現れたことで、ようやくガンダム[グリンブルスティ]は実戦に立つ機会を得たのです。
参考記事⇒【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】ガンダム[グリンブルスティ]に立ち塞がる敵――ガンダム[ケストレル]出現!!物語は新たな局面へ――!?
▲ガンダム[グリンブルスティ]全体図(前/後)
ガンダム[グリンブルスティ]の外観においては、背部の大きなウイングバインダーが存在感を放っています。この装備を筆頭に全身に多数配置されたスラスターにより、極めて高い戦闘機動を実現しているのが本機の最大の特徴です。
またガンダム[ケストレル]と同様、パイロットの脳波を機体の動きに反映させる「シャーマン・フレーム」を搭載しています。肩や膝に見られる小型のウイングは、内蔵するシャーマン・フレームの感度を向上させるためのアンテナ。このアンテナはガンダム[ケストレル]には見られない、本機だけの外観的特徴と言えます。
参考記事⇒【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】ガンダム[ケストレル]、そしてガンダム[グリンブルスティ]の開発に携わったある少女とは!?そして機体が備えた特殊システムが明らかに――!?
ガンダム[グリンブルスティ]の構造と機能
●頭部
頭頂部に張り出した大型のセンサー、額のV字型アンテナにデュアルアイ型カメラと、所謂ガンダムタイプとしての特徴を色濃く備えています。また、こめかみ部分にはバルカンを装備しています。
JFKの言葉通り、厳密にはガンダムタイプではありません。
●胴体
コックピットは後述する小型戦闘機「コア・ピグレット」に搭載されるため、MS本体の胴体には人が搭乗するスペースはありません。
胸部にはモノアイタイプのカメラが設置され、ガンダム[グリンブルスティ]ではこちらがメインカメラとして機能します。(ゆえに、頭部のものはサブカメラと呼ばれます。)カメラ上部にはシャーマン・フレーム用のセンサーも設けられています。
●腕部
前腕部にビーム・ガン兼ビーム・サーベルを装備します。肩部装甲内にはスラスターが設置され、さらにシャーマン・フレーム用のアンテナも搭載しているため大型化しています。
●脚部
ヒザ部分にシャーマン・フレーム用のアンテナを備えるほか、ふくらはぎ部分にはスラスターを装備。バインダー、バックパックのスラスターと合わせることで、高い機動力を発揮します。
そして、ガンダム[ケストレル]と同じくそれぞれの脚部にはジェネレーターが搭載されています。コア・ピグレットに搭載されたものと合わせて計3基のジェネレーターを持つことで、ガンダム[グリンブルスティ]は規格外のスラスター出力を確保しているのです。
●ウイングバインダー
ガンダム[グリンブルスティ]の機動力を担保している部位が、バックパックから伸びるアームに取り付けられたウイングバインダーです。ある程度の可動域を有し、純粋な機動力だけでなく高度な運動能力も機体に付与しました。ウイングバインダーは2つのユニットで構成されており、接続部位を中心に90度横に展開させること可能です。機会こそなかったものの、大気圏内でも姿勢制御に有効だとされています。
●コア・ピグレット
ガンダムタイプMSのコア・ファイターにあたる小型の戦闘機。ガンダム[グリンブルスティ]との合体機構を有しており、任意での分離も可能となっています。内蔵武器はバルカンしかないため、単体での戦闘力は高くはありません。
MSとの合体時には機首が折り畳まれ、さらにスラスターが90度上方に展開するなど、簡易的な変形を行います。合体方式はホライゾン(水平)式で、レーザーサーチャーによる誘導でドッキングします。
参考記事⇒【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】ガンダム[グリンブルスティ]にも採用されたコア・ブロック・システムを徹底解説!!
ガンダム[グリンブルスティ]の装備
ガンダム[グリンブルスティ]の武装は、ビーム・ライフルやビーム・サーベルといった一般的なMSと同じ構成となっています。特殊な武装は持ちませんが、どの兵装も量産型MSのものより高威力を誇ります。なにより、その優れた機動性と組み合わせることでより高度な戦法を可能とし、数多の強敵と渡り合うことができたのです。
●ビーム・ライフル
ガンダム[ケストレル]と共通のビーム・ライフルは、機関部の上にセンサーを、下部に専用エネルギー・パックを備えた独特の構造をしています。実戦においては、一撃で2機の敵MSを撃破するほどの威力を見せました。このほかにメガ・ビーム・ランチャーも設計されていますが、換装などが必要なため汎用性や拡張性に劣っていたと言われます。
威力のみならず射程にも優れ、狙撃などにも使用できました。
ビーム・ライフルはコア・ピグレットにも懸架可能で、コア・ファイターの火力不足を補いました。
●頭部バルカン
こめかみ部分に内蔵されたバルカン砲。MSとしては標準的な装備で、MSを撃破するほどの威力はありませんが、牽制やミサイルの迎撃などに効果を発揮します。
ハンマ・ハンマとの戦闘ではバルカンを効果的に使用し、敵を牽制しました。
●ビーム・サーベル
前腕部に内蔵されており、使用時に「抜く」必要がないため即応性に秀でています。ビーム・ガンも兼用するタイプで、射撃兵器としても使用可能です。これを発展させたものがガンダム[ケストレル]の各部に設置されたビーム・ユニットです。
ヨーンはビーム・サーベルをシールド代わりに用いるなど、臨機応変な対応で難局を乗り越えました。
さて、コミック連載は9月号で完結を迎えましたが、電撃ホビーウェブの記事連載はもう少しだけ続きます。次回記事では一連の作戦のなかでガンダム[グリンブルスティ]が見せた活躍を中心にお届けする予定です。次回の記事公開日は2018年8月15日(水)予定なので、ぜひお見逃しなく!!
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