電撃30MM情報局~工作時間10分(ちょっと言い過ぎ)で支援メカを作ってみた~

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BANDAI SPIRITSのオリジナルロボット企画「30MINUTE MISSIONS(30MM)」。電撃ホビーウェブでは随時新製品情報を紹介していますが、この電撃30MM情報局では、サクッとカスタマイズした事例を紹介します。今回は、これまでとちょっと毛色が違うネタを。ほぼ10分で30MMの支援メカを作ってみました。

 

作ると言っても、じつは単に文房具に穴を開けただけなんですけどね。種明かしをすると「なーんだ」という感じですが、これ、かなりオススメの方法です。使った道具は、ウェーブの「HGワンタッチピンバイス」(税別540円)と、その専用ドリル刃(税別340円)です。これで、ガシガシと好きな素材に穴を開けるだけなんですよね。

 

▲ウェーブのHGワンタッチピンバイスとその刃。ホビーショップなどで購入できます。

 

そして、穴を開ける対象はこちら。100円均一ショップで「30MMに使えるモノはないかな~」と漁っていたら目に付いたメンディングテープです。「これ! エグザマクスの乗り物になるのでは!?」というワケです。

 

▲掌ほどの大きさのメンディングテープ。大きさ的に使えそうだなーと。100円均一ショップで30MMに使える素材を探すのは、楽しいですね~。

 

このメンディングテープのケースに3ミリの穴を開けて、30MMのパーツ群を接続すれば、オリジナルのメカの誕生です。じつは、メンディングテープを発見するまでは、エグザマス本体に穴を開けて接続箇所を増やそうかなと考えていました。しかしアルトとポルタノヴァはそれぞれ接続穴の場所や向きが異なっていて、その組み合わせを考えるのも30MMの楽しみのひとつ。そこに敢えて穴を開けて無法地帯(?)にしてしまうより、30MMの組み替えスキームはなるべく残して楽しみつつ、外部の工作をしたほうがオモロイかなあと思ったんですね。

さて、穴を開ける前に、どのような形にするか検討してみることに。メンディングテープだけに、テープを使って仮止めしてだいたいの形を決めてみました。メンディングテープが道具なのか素材なのかよくわからないシュールな時間を過ごしつつ、できあがったのがこちら。

 

▲メンディングテープにまたがるアルト(笑)。

 

▲推進器として、マルチブースターユニットを取り付けてみました。これもテープで仮止めしています。

 

だいたいの形が決まったところで、あとは穴を開けるだけ。ちなみに、メンディングテープを剥がすときに、一部ノリがケース側に付いてしまったりして……。やっぱり仮止めにはマスキングテープを使用した方がよさそうです。では、穴を開けましょう!

 

▲なんとなくこの辺かな? 程度のテキトーさだったのですが、グリグリと穴を開けていきます。

 

▲無事、穴があきました。

 

▲ほら、しっかりパーツを接続することができます。

 

なお、今回は3ミリ穴を開けるわけですが、3ミリの刃を使ったら、もしかしたら穴が緩くなってしまうかも? と思い、2.8、2.9ミリの刃も試してみました。結果、2.8、2.9ではキツく、3ミリがベストでした。皆さんも、まずは3ミリの刃を試してみてください。

 

ところで、メンディングテープのケース内には、当たり前ですがメンディングテープが入っていて、テープをカットするためのギザギザの刃も内蔵されています。これを取らないといけません。分解しましょう。

 

▲割れないように気を付けながら、パカッと。メンディングテープのケースは左右2パーツで構成されています。

 

ここで驚いたのですが、購入したメンディングテープのケース、接着剤で接続されていると思いきや、なんと中心軸をはめ込むスナップフィットだったんですよ! なので、けっこう簡単に抜き差しできる! そして、パーツを逆向きにピタリと仮止めして穴を開ければ、左右対称の穴も作れるというわけです。

 

▲ケースを逆向きに仮止めしました。このまま2パーツを貫く穴を開ければ、左右対称の接続穴ができあがります。

 

こうして、無事に穴を開けることができたのですが、そこでハタと気がついたんですよね。「今、俺はパーツを接続したい箇所に穴を開けている。けどこれは30MM。つまり自由! ならば、使うかどうかはさておき、たくさん穴を開けておいたほうが、のちのち楽しいんじゃないの!?」と。

 

▲と、いうわけで、仮決めしていなかった箇所にもガンガン穴を開け始めました。なお、左右のパーツがズレないように、ランナーの切れ端を通して固定しています。

 

ここまで、おそらく作業時間は10分程度(穴開けるだけですから)。これでもう、オリジナルのメカができちゃったというわけです。

 

▲とりあえずパーツをどんどん接続していきます。テキトーに穴を増やしたおかげで、「アレも付けようコレもやろう」と、接続パーツもどんどん増やすことができました。

 

最終的に、パーツてんこ盛りになりました(笑)。

 

▲素材に穴を開けて、好きなパーツをどんどん接続しただけなのですが、意外とイイ感じに!(自画自賛……)

 

ただねぇ、やっぱりこうなると、塗装くらいはしたいものです。ちょっと塗装もしてみましょう。メンディングテープのケースって、当然中は空洞なんですよね。まるでダクトみたい。そうなると、ダクトの中は赤系にしたいわけで、まずは内部を塗ってみました。

 

▲コレ、外側ではなくて内側を赤で塗装した姿なんです。クリアー素材なので、内側を塗装すると外側が均一なグロス的仕上げに。これはこれで、質感的に楽しいですな。

 

そして、外側も塗装します。これはもう、ミリタリー感のあるグリーン系で行きたいところ。

 

▲なんかこう……なんかその、軍用メンディングテープ的な……。クリアーパーツの頃とだいぶん印象が違ってきてしまい、大丈夫だろうか。

 

これにて、完成としましょう! 完成した姿がこちら! ……なのですが……うーん、なんだかメンディングテープの存在感がスゲぇことになってしまいましたよ。前方のパーツを外すと如実にそれがわかります。

 

▲色を塗ったらメンディングテープの存在感が激しく高まってしまい……。

 

塗らない方がよかったかも。手書きマーキングを入れたら多少はマシかなって思って入れてみたのですが、うーん、どーなのかなあと。なので、塗装前よりもさらにパーツを盛ることにしました。ここで分かったのですが、30MMって、なんかバランスがイマイチかも、という組み合わせができちゃったら、とりあえずモリモリに盛る方向で手を動かすと、意外とどうにかなるかも!

 

▲これにて本当のできあがりに!

 

▲ちょっと横目から。騎兵部隊的な何かを妄想できちゃいますね。

 

▲後から。ブースターの嵐で、意外とごちゃごちゃさせるコトができました。

 

▲ちょっとハングオン気味に飾るといいかも。

 

▲旋回中な感じに。実は、アルトの身体を傾けるとハンドル自体も微妙に傾いてしまうのですが、それはそれでアリかなと。

 

こうして、自作した支援メカで遊んでいたのですがちょっと待てよと。もっと遊べそうだなと思って! ダクト内側に接続したライフルのフォアグリップを使えば、こんな芸当も!

 

▲支援メカですから! 2機が高速で移動中! 的な。ぶら下がっているアルトは、ダクトの内側に接続したライフルのフォアグリップを握っています。

 

さらに、アルトを降ろして支援メカ単体にしたときに、もっといろいろ遊べそうと気が付いてしまいました。ていうか、前面に開けた穴が、どーにも“お目々”に見えてきてしまい。コイツ、自律で動くんじゃないかと。そこで……。

 

▲支援メカ単体で、カニさん的メカに。なんかかわいいっす。

 

「支援メカだけだとちょっと頭が悪いんだけど、ロイロイが接続されているから自律してけっこう戦えるかも」とか、「ロイロイと支援メカが会話してるのかも!」とか妄想してしまいます。妄想はさらに広がって、前面がお目々なら、装着モードもあるのかなとか。

 

▲単に、アルトにガボッと被せただけなのですが……。

 

装着モードについては、もうちょっと接続ギミックを考えた方がよさそうですが、これはこれで、パーツを工夫したら自立もしたので……。

 

▲この状態でも自立しています。

 

工夫の余地はありそうですね。

 

これにて、今回の30MM情報局を終わります。

 

今後は、

 

  • 30MM 1/144 eEXM-17 アルト(空中戦仕様)[ネイビー](2019年12月発売予定 税込1,980円)
  • 30MM 1/144 bEXM-15 ポルタノヴァ(宇宙仕様)[グレー](2020年1月発売予定 税込1,980円)
  • 30MM 1/144 eEXM-17 アルト(陸戦仕様)[ブラウン](2020年2月発売予定 税込1,980円)
  • 30MM 1/144 bEXM-15 ポルタノヴァ(水中仕様)[パープル](2020年3月発売予定 税込1,980円)

 

など、パーツ群もまだまだ増える! こうした新ラインナップと、文房具やキッチン用品など身の回りにあるものに3ミリの穴を開けて組み合わせれば、無限に30MMの世界は広がりますし、自分だけの軍団を作り上げることができて、めっちゃ楽しいのではないでしょうか?

 

最後に、この連載では、模型のパーツとしてはBANDAI SPIRITS発のオリジナル製品しか流用しない縛りで進めてきました。そして、BANDAI SPIRITSになる前のバンダイ ホビー事業部(当時)発の立体といえば、『スパイラルゾーン』ですよね? じつを言いますと、今回のメンディングテープのケースを見た瞬間、一輪のバイク「モノシード」っぽいのができるのでは!? と考えたんです。というわけで、スパゾンへのリスペクトも含めつつ、今回もBANDAI SPIRITS発オリジナル製品つながりだったり(自分の中では)、するのでした~。

(C)BANDAI SPIRITS 2019

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