“横浜ガンダム”「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」限定アイテム開発者インタビュー!BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部の超合金とROBOT魂の開発スタンスをお聞きしました!

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2020年12月19日に開場となった「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」。この史上初の動く実物大ガンダムが展示される大型施設のショップとなるTHE GUNDAM-BASEでは、限定商品をはじめガンダムゆかりのさまざまなアイテムが販売されています。

 

 

電撃ホビーウェブでもレビューしたGUNDAM FACTORY YOKOHAMAの限定アイテム群。今回はBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部の「超合金×GUNDAM FACTORY YOKOHAMA RX-78F00 GUNDAM」、そして「ROBOT魂 RX-78F00 ガンダム」、「魂STAGE ACT.G-DOCK」、この3つのアイテムについて企画担当者の方にお話を伺いました。「実在するガンダムを題材に立体化を行う」という、いままでになかった経緯で開発されたトイ群。これらのアイテムがどのように作られたのか、注力した部分はどこか。その真髄に迫ります(文中敬称略)。

 

――「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」のRX-78F00 GUNDAMを見た最初の印象はいかがでしたか?

実際に会場で姿を見ると、“本当に現実に実在している”という存在感に圧倒されました。お台場などで、すでに実物大ガンダムの姿を過去に見てきてはいましたが、海を背景にドックに入っているその姿を見ると、「実はガンダムはフィクションではなくリアルな存在だったのでは?」と思ってしまう迫力がありました。

 

▲RX-78F00のアイテムは、「ガンダムを模した実物(横浜ガンダム)を模したトイ」というなかなか複雑な文脈の存在。また、動くガンダムのサイズや形状に衝撃を受けたのは開発のみなさんも同じだったようです。

 

――「超合金×GUNDAM FACTORY YOKOHAMA RX-78F00 GUNDAM」についてお聞きします。超合金ブランドを冠するリアルなガンダムとなっていますが、どんなところに注力されましたか?

歴史あるブランドの「超合金」ということもあり、ダイキャスト製パーツの使いどころ・分量は特に意識しました。手に取った際のずっしりとした重量感は、今回の「等身大の動くガンダムを作り上げる」という途方もないプロジェクトの巨大さを少しでも感じさせてくれるのでは……と考えてのものです。また、キャラクターに応じたギミックが商品に入っていることも「超合金」ブランドの特徴です。今回は発光ギミックを入れ込み、昼・夜それぞれの異なるデモンストレーションの見栄えを再現できるようにしています。

 

▲限定ショップのラインナップでも、ハイエンド帯となる超合金版。もちろん完成度もトップクラス!

 

――その発光ギミックについてお聞かせください。1/100とはいえ、サイズ的に組み込みと可動の両立は苦労されたのではないでしょうか。

発光ギミックを仕込むにあたって最大の課題は、軽量化を目指し、従来のガンダムよりもスリムに設計されているRX-78F00ガンダム本体へ電飾部品と電池ボックスを組み込むことでした。頭部と胸部の両方が光っていることが視認でき、かつ、可動もできるようにするため、LED自体の形状や光を伝達させるためのクリアパーツの配置は試行錯誤しました。

 

▲造形、サイズ、重量に質感と魅惑のポイントが多いですが、なかでも発光ギミックは白眉。発光させない昼の姿と、発光させた夜モードの2通りをぜひお手元で楽しんでいただきたく!

 

――専用装備となるバズーカとそのデザインの経緯についてお聞かせください。

ROBOT魂やガンプラとの差別化ポイントとして、発光以外にも遊べる要素を入れたい……と考え、「やはり、ガンダムにバズーカは欠かせないだろう!」とご提案させていただきました。形状については、RX-78F00本体や、すでに(デザインの)できあがっていたシールドなどと違和感なく調和することを意識してデザインされています。

 

▲専用デザインのバズーカは超合金版の見どころ! 肩周りの優秀な可動で取り回しもバッチリです。

 

――塗装、マーキングとそのデザインについてお聞かせください。

完成品フィギュアだからこそご提供できるメリットとして、美しい塗装と、全身に渡るマーキングにこだわっています。塗装については実際の立像で使われる塗装サンプルの板をお借りして色味の検証を行い、マーキングについても極力本物の印象に近しい色形や配置を心掛けています。

 

▲各部のマーキングはもちろん、胸元の2色のブルーもばっちり再現されています。

 

――「ROBOT魂 RX-78F00 ガンダム」、「魂STAGE ACT.G-DOCK」についてお聞きします。両アイテムの見所はどちらでしょうか?

今回のRX-78F00のコンセプトが「動く」という点にあるので、その動き、佇まいをG-DOCKを含めて再現できるのが大きな見どころです。かつ、アニメ作品などでのガンダムのイメージも再現できる遊び勝手の高さを楽しんでいただければ、と考えています。魂STAGEについても、ただの台座ではなくタラップの開閉やアームの伸縮など、さまざまなギミックを盛り込みました。イベントの再現だけでなく、既存フィギュアとの組み合わせでさらに遊びが広がります。

 

▲超合金版と組み合わせるとこのサイズ差。互いに広い可動範囲は、シリアスもちょっとコミカルな動きもこなします。

 

――ROBOT魂では多くのバージョンが販売されているRX-78ガンダムですが、差別化や逆にフィードバックされたポイントなどはありますか?

RX-78F00ならではの意匠再現は差別化として盛り込みつつ、ROBOT魂サイズとなった時の全体バランス・可動設計は従来品と並べた際に違和感が無いようにフィードバックがなされています。また、ver.A.N.I.M.E.シリーズで展開されている、バーニアなどのエフェクトパーツとも互換性があります。ぜひ、バーニアを噴かして宇宙を駆けるRX-78F00のアクションを楽しんでみてください。

 

――可動範囲がたいへん広いROBOT魂版ですが、可動を仕込むにあたって注意されたポイントは?

可動性確保とと外観の維持には気を配りました。独特の肩先パーツの構成と意匠を崩さないままに肩の可動性を確保する、といった工夫はほぼすべての可動箇所で注意を払って開発しています。

 

▲ROBOT魂版のアクション性は本物で、このとおりダイナミックな残心もバッチリ!

 

――ストラクチャーとしてG-DOCKがアレンジされた「魂STAGE ACT.G-DOCK」ですが、どうアレンジしていったのでしょうか?

イベントでの印象が一定量再現されるデザインに加え、プレイバリュー確保のための遊びを組み込むことを意識しています。背面の支柱にはタラップを配置するための溝が複数用意されています。ここは実際のG-DOCKと同じ見栄えを重視してタラップを配置するのはもちろん、好きな本数を自由に配置もできる、自由度の高い設計となっています。また、この溝自体もデザインとして違和感がない、見栄えがするものとして作られていたりします。

 

▲背面の支柱はぱっと見では接続箇所のわからない、秀逸なデザインです。

 

――GFYのプロダクトをはじめ、観光プロジェクトやイベントにおける、コレクターズ事業部さまの役割をお聞かせください。

開発:観光プロジェクトやイベントにおいては、「記念・想い出となる品物」を手元に置いておきたい、と思われる方が多いと思います。我々は、「大人のための完成品フィギュアブランド」の集合体として『TAMASHII NATIONS』を従来より展開しておりますので、そのノウハウを活かして、自分用・お土産用どちらとしても買ってすぐに楽しめ、かつ、完成品ならではの精密性のあるグッズをお届けすることを目指しました。

 

――このたびはありがとうございました!

 

パッケージを「開けてすぐに完成品がある」のは完成品フィギュア、こと「TAMASHII NATIONS」のアイテムにおいて非常に重要なポイント。今回はお土産ということもあり、アイテムのパッケージデザインや、梱包までのパッケージを含め、プロダクトとしての完成度が特に際立っています。横浜の思い出を想起させる逸品に仕上がった「TAMASHII NATIONS」の真髄が詰まった3つのアイテム、お立ちよりの際にはぜひ手に取ってみてください。

 

 

DATA

超合金
超合金×GUNDAM FACTORY YOKOHAMA RX-78F00 GUNDAM

  • 価格:22,000円(税10%込)
  • 発売中

 

ROBOT魂
RX-78F00 ガンダム

  • 価格:3,850円(税10%込)
  • 発売中

 

魂STAGE ACT.G-DOCK

  • 価格:2,200円(税10%込)
  • 発売中

 

  • 発売元:BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部
  • THE GUNDAM BASE YOKOHAMA Satellite会場限定販売

 

※掲載されている商品は、品切れの可能性もございますので、リアルタイムでの在庫状況については、現地でご確認ください。​
※販売アイテムは、状況により予告なく変更・中止になる場合があります。​
※販売アイテムは、プレミアムバンダイや他のイベント等で販売する場合があります。​
※最新情報は、GUNDAM FACTORY YOKOHAMAイベント公式HPをご確認ください。

 

(C)創通・サンライズ

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