“横浜ガンダム”「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」限定アイテム開発者インタビュー!「機動戦士ガンダム 添景カードウエハースfeat. TERADA MOKEI」をはじめとするバンダイ キャンディ事業部の会場限定品、その開発秘話をお聞きしました!
2020年12月19日(土)に開場となった「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」。この史上初の動く実物大ガンダムが展示される大型施設のショップとなるTHE GUNDAM-BASEでは、限定商品をはじめガンダムゆかりのさまざまなアイテムが販売されています。
電撃ホビーウェブでもレビューしたGUNDAM FACTORY YOKOHAMAの限定アイテム群。今回はバンダイ キャンディ事業部の「機動戦士ガンダム 添景カードウエハースfeat. TERADA MOKEI」、「機動戦士ガンダム Gフレーム GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.」、「FW GUNDAM CONVERGE GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.」、この3つのアイテムについて企画担当者の方にお話を伺いました。こと、「機動戦士ガンダム 添景カードウエハースfeat. TERADA MOKEI」は、食玩ならではのアプローチで手軽ながらも驚きに溢れた逸品。企画成立の経緯からアイテムの楽しみ方まで、盛りだくさんでお届けいたします!
――GFYのRX-78F00 GUNDAMを見た最初の印象をお聞かせください。
右側面からガンダムを見ると、機体超しに横浜のランドマークタワーが見えました。
架空の存在だった機体が、現実として目の前に立ち、現代の同じ空間の中で動いていることに感動を覚え、またあらためてその存在を実感しました。
――「機動戦士ガンダム 添景カードウエハースfeat. TERADA MOKEI」についてお聞きします。TERADA MOKEIさまとのコラボレーションはどのように決まったのでしょうか。
10年くらい前に「1/100 建築模型用添景セット」シリーズに出会ってから「TERADAMOKEI」の大ファンになり、その当時に一度、じつは寺田さんに商品化のご相談に伺っています。当時は残念ながら商品化に至ることができなかったのですが、いつかどこかでまた御仕事をご一緒したいという想いと、今回のGFY開設という市場背景、そして何よりも寺田さんご自身が「ガンプラ」がお好きだったという偶然の重なりが今回の企画を実現にまで導いてくれました。
――今回、添景カードウエハースとして発売されるまでにはどういった経緯があったのでしょうか。
企画当初は無謀にも添景デザインの「成形品をウエハースに付属する」といったものでした。やはりそこは無謀すぎて、成形品ではテラダモケイの魅力である「精密なデザイン」を再現できなかったので、「1/100建築模型用添景」シリーズの“入門編”として、紙製での添景カードを作らせていただきました。“模型”という共通言語を介して『機動戦士ガンダム』のガンダムのファンの方々にテラダモケイを知っていただき、オリジナル商品と共に「添景」シリーズの認知が広がるといいなという想いが本商品には込められています。
――アイテムのみどころをお聞かせください。
本製品は1/700という艦船プラモデルの世界ではポピュラーなスケール感にてガンダムのモビルスーツを精密に再現しています。TERADAMOKEIが誇る「緻密なデザイン」を、なんと豪華にもフルカラーで、しかも両面を描き起こしていただいている点が最大の魅力です。また『機動戦士ガンダム』の中でも印象的なストーリーをピックアップし、全5種にてラインナップを組んでおり、登場するMSに特徴がある回や、ストーリーの中で印象に残った乗り物などが多数でてくるものを選んでいます。ラインナップの中にはGUNDAM FACTORY YOKOHAMAの「RX-78F00 ガンダム」とそのドックを再現できるものもあるので、ぜひ来場記念のお土産に手にとってみてください。
――さまざまな遊びが想像できるアイテムですが、オススメの楽しみ方はなんでしょうか。
「添景シリーズ」の魅力は、ランナー状態に配置された人物や建物などの各パーツを眺めて、そこに隠された作品の背景やストーリーを想像して楽しめる部分です。コレクションしていただき、「この回ではアムロはこのバギーに乗って向かっていたなぁ」なんて想像を膨らませていただければ嬉しいです。
――“シートから剥がしてランナー状になる”という特別なギミックがありますが、この精密な作りでご苦労された部分はどこでしょうか。
オリジナル商品のように「レーザーカット技術」を用いることができなかったため、「抜き型」で表現できる0.1ミリ単位の細かさの限界を追求しています。印刷会社様のご尽力のもと、抜き型の試作検証とデザイン調整の繰り返しを10回以上行ったうえでようやく最終の形にたどり着きました。シートから剥がした際にデザインの隙間にどうしても残る背景は、テラダモケイ様のデザイン力と絶妙な色合いで、機体の影として自然に見えるようなものに仕上げていただいています。
――先頃発表になりました「1/700 建築模型用添景セット スペシャルエディション 機動戦士ガンダム」シリーズとの関係をお聞かせください。
ウエハースの商品が紙製の仕様へ変更になった際に、寺田さんにご提案いただいたのが「1/700 建築模型用添景セット スペシャルエディション 機動戦士ガンダム」シリーズです。入門編として展開するのであれば、オリジナル商品でも展開がなければその役割は完成しないというご提案から企画が始まりました。こちらの商品はレーザーカット技術を用いて、MSのさらに細かいディテールまで精密に表現されているので必見です! またパッケージの外からは見えないのですが、開封するとサプライズとして名台詞が隠されています。確かめてみてください!
――「機動戦士ガンダム Gフレーム GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.」「FW GUNDAM CONVERGE GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.」についてお聞きします。いずれも人気ブランドのバリエーションにストラクチャーが追加されていますが、ストラクチャーの造形で気をつけたポイントはどこでしょうか。
立体化しているストラクチャーの中ではコンパクトなサイズですが、しっかりと「タラップアーム」を可動させることができます。ぜひイベントの演出と感動を手のひらサイズのコンバージとGフレームで楽しんでいただければと思います。もちろん、Gフレーム・コンバージ共に本体にはアカデミーに展示してある模型をベースに彩色を再現しています。肩部分の細かな塗装やマーキング部分も再現しているので、非常に密度感の高いモデルに仕上がっています。
――GFYのプロダクトをはじめ、観光プロジェクトやイベントにおける、キャンディ事業部さまの役割をお聞かせください。
食玩はGFYで販売される商品の中でも、一番安い価格帯になるので、たくさんの人に手に取ってもらいイベントや作品のファンが増えると嬉しいな、と感じています。
「機動戦士ガンダム Gフレーム GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.」「FW GUNDAM CONVERGE GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.」はいずれも人気ブランドの限定品ということで、シリーズファンはぜひ手にしたいアイテムとなっています。
そして、「機動戦士ガンダム 添景カードウエハースfeat. TERADA MOKEI」はまさかの構想10年! という驚きの、そして入魂のアイテムでした。今までのガンダムにはない独自性の非常に強いアイテムのうえ、プロダクトとしての完成度も高くカードを眺めているだけで飽きません。「1/700 建築模型用添景セット スペシャルエディション 機動戦士ガンダム」とあわせて、ぜひその精密なつくりを楽しんでみてください。モデラーの向きはガンプラの艦船模型、はたまた艦船をはじめ1/700のさまざまな模型と組み合わせるのも一興です!
DATA
機動戦士ガンダム Gフレーム GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.
- 食玩
- 発売元:バンダイ キャンディ事業部
- 価格:2,200円(税別)
- 発売中
- THE GUNDAM BASE YOKOHAMA Satellite会場限定販売
FW GUNDAM CONVERGE GUNDAM FACTORY YOKOHAMA LIMITED Ver.
- 食玩
- 発売元:バンダイ キャンディ事業部
- 価格:1,650円(税別)
- 発売中
- THE GUNDAM BASE YOKOHAMA Satellite会場限定販売
機動戦士ガンダム 添景カードウエハースfeat. TERADA MOKEI
- 食玩
- 発売元:バンダイ キャンディ事業部
- 価格:250円(税別)
- 発売中
- THE GUNDAM BASE YOKOHAMA Satellite会場限定販売
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