鍋奉行の「玩具道」――第12回・52TOYS「BEASTBOX」「MEGABOX」シリーズ(2)~日本での販売元・マイルストンに直接聞く「BEASTBOX」「MEGABOX」とは何ぞや?~

どうも、エンタメライターの鍋奉行です!

ということで、前回は52TOYSの商品で、立方体からロボへと変形するフィギュア「BEASTBOX」と「MEGABOX」について簡単にご紹介しましたが、今回はいよいよインタビューパートに突入! 52TOYSの商品を扱う正規輸入元・マイルストンさんにお邪魔し、ファン目線からも色々とお聞きして来ました!

 

――マイルストンさんが「BEASTBOX」「MEGABOX」を扱うようになったのは、いつ頃からですか?

担当者A:日本での販売開始は2017年の春頃からなので、もう丸5年になります。当時は私が担当したわけではないので詳細は分かりませんが……中国で販売開始されたのが2016年なので、日本への輸入販売はかなり早い段階で決まったのだと思います。おそらく、中国のトイショーなどで「BEASTBOX」「MEGABOX」がお披露目されて、そこからすぐに交渉が始まったのでしょうね。

――初期の「MEGABOX」には映画やアニメのキャラクターを立体化したアイテムもありますが、中国製トイとしてはラインナップが面白いですね。

担当者A:「BEASTBOX」シリーズは、生物や動物などをモチーフに開発されていることもあって最初からオリジナルデザインがメインなんですけど、「MEGABOX」シリーズは第1作目が映画『エイリアン』とのコラボでしたし、初期は有名作品とのコラボアイテムがメインでした。ある意味、「BEASTBOX」のコラボ用ラインとして生まれたのが、「MEGABOX」とも言えるでしょう。ただ、どれも「キューブ状から変形する」というフォーマットをキチンと踏まえた上で、コラボ作品の魅力もしっかりと表現したコラボになっていると思いますし、その後は「MEGABOX」シリーズも独自のラインを追求し、「BEASTBOX」とは異なるメカニカルな方向性へとシフトしています。

――どちらのシリーズも、独創的な商品群になっていると思います。

担当者A:これはあくまでも個人的な考えですが……日本では、漫画やアニメと連動してフィギュアなどの関連商品が作られる「IP」(Intellectual Property、知的財産)による展開が主流ですが、52TOYSさんが玩具開発をスタートした頃は、中国から海外へ輸出するようなコンテンツはほとんどありませんでした。そんな状況の中で52TOYSさんが「BEASTBOX」「MEGABOX」などの意欲的なコンセプトフィギュアを独自開発し、それが新たな玩具ブランドとして海外でも認められるようになりました。




▲「BEASTBOX」シリーズの礎となった、最初期アイテム「BB-01 DIO(ディオ)」。このアイテムはキューブ時のサイズが当初1辺4センチで、現在のシリーズで採用されている1辺5センチとは異なっていたが、後に「BB-01 ディオ1.5Ver.」と「BB-EX04 ディオヘビーアーマー」が発売され、それらを組み合わせた状態では1辺が5センチになるようサイズが統一された。

 

▲レアな資料として提供していただいた、「BB-01 DIO(ディオ)」の開発時におけるデザイン案。基本的なデザインラインは製品版と同様だが、この段階では単なるキューブではなく「52TOYS」ロゴに変形する予定だったという。

――「BEASTBOX」「MEGABOX」シリーズの新作は、現在どれくらいのペースでリリースされているのですか?

担当者A:リカラーアイテムも含めてですが、最近ですと1カ月に大体2~3個のペースでリリースされているので、年間だと30種前後ですね。オリジナルのフィギュアシリーズとしては、かなりのハイペースだと思います。

――日本で「BEASTBOX」「MEGABOX」シリーズを購入するには、現在どういう方法がありますか?

担当者A:現在は大手通販サイトやホビー量販店などでの取り扱いが続々と増えております。詳細は公式サイトのSHOP LISTで全国の取扱店を掲載していますので、そちらで確認していただいて、ぜひお近くの店舗で商品をチェックしていただければと思います。「ウチでも扱いたい」というお店の方も、ぜひお問い合わせください(笑)。

――2021年9月と2022年4月には渋谷PARCOで、期間限定のポップアップストアも展開されていますよね。

担当者A:当初はユーザーへ直接アピールする場所がなく、やはり「もっと知名度を上げていかないと」ということもあって始めました。また、以前からツイッターなどで「イベント限定版のような、特別な商品も欲しい」という意見も寄せられていたので、その声に応えたという部分もあります。

大阪や小倉、新潟などの地方でもポップアップストアを展開したのですが、思っていた以上に反響が大きかったですね。「こういう商品があることを、今回初めて知りました」という声も多かったようで、嬉しかったです。今後も様々な手段で、新製品の展示や日本限定アイテムの販売などを積極的にアピールしていきたいですね。

 

▲ポップアップストアで販売されたイベント限定アイテムの1つ「BEASTBOX BB-09SR SONICRIPPLE(ソニックリップル)」。ボックスチャージャーに設置された止まり木は、限定カラーのパーツとなっている。


――「BEASTBOX」「MEGABOX」シリーズの魅力は、どんなところにあると思いますか?

担当者A:変形ギミックのアイディアから設計、製造に至るまで全て52TOYSさんが手がけているので、日本の玩具にはない中国メーカーらしさが出ていると思います。思わず手に取って変形させたくなるような普遍的な魅力がありますし、「仕事の休憩中に、パズル代わりに遊んでリフレッシュしています」という方もいて、ユーザーの年齢層の広さも感じますね。

――特に自由な発想で作られる「BEASTBOX」は、個性的で面白いアイテムが多い印象があります。

担当者A:「BEASTBOX」はデザイン的にはクールなイメージで統一されていますが、その一方で変形ギミックには常に新鮮さが求められる商品でもあります。毎回ユーザーの予想を裏切るような、新しいアイディアや遊びを盛り込まないといけない……そういう意味では、新作を見る度に「開発チームは本当に大変だな」と感心しますね(笑)。

▲「BEASTBOX」の新作より、「BB-47 PHANTOMASTER(ファントマスター)」の設計案用デザイン画。舌の伸縮構造など、この段階で細部まで練り込まれている。

▲こちらが完成したその製品版。

……ということで、今回はここまで!
次回のインタビュー後編では、ファン待望の最新アイテム情報もたっぷりお届けします。

それでは、また!

 

【第13回に続く】 ※2022年6月23日(木)12:15配信予定
(「BEASTBOX」「MEGABOX」編は第11~13回の全3回構成です)

 

ライター●鍋奉行

食玩や玩具を買い始めることで、人の心を取り戻したフリーライター。アニメ・特撮・フィギュアなどの記事を中心に、各方面で活動中。ロボ系玩具や可動フィギュアが好物で、食玩では特にミニプラシリーズに思い入れが強い。

 

 

共通DATA

  • 素材:ABS
  • サイズ:5×5×5cm(キューブ形態)
  • 発売元:52TOYS
  • 販売元:マイルストン

※以下、Amazonで2022年6月20日現在、正規価格で購入可能な商品および、これから発売予定となっている商品の価格と発売状況を掲載

 

DATA

52TOYS BEASTBOX BB-09SR SONICRIPPLE(ソニックリップル)

  • 価格:3,278円(税込)
  • 発売中

 

52TOYS BEASTBOX BB-47 PHANTOMASTER(ファントマスター)特典パーツ付Ver.

  • 価格:5,170円(税込)
  • イベントでの限定販売を予定

 

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