発売されたばかりのガンプラを買ってきて、組み立てて紹介する「ガンプラ新作レビュー」。今回は、アニメ第1話の興奮も冷めやらぬ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の主役機、「HG 1/144 ガンダムエアリアル」を徹底レビューします! 細やかで斬新なディテールがびっしりの機体がどのようにガンプラで再現されるのか? はたまた、発売前からアナウンスされていた「インモールド成形パーツ」や「ダブルサイドシール」はどのようなものなのか? 気になるポイント盛りだくさんのこのキット、さっそく見ていきましょう!
▲白基調のデザインが新鮮なボックスアート。これからどのような物語が展開していくのか、ガンダム・エアリアルがどのような活躍を見せるのか。そんな期待を込めてボックスを開けてみましょう!
まずはキット内容を確認!
▲組み立てる前に、まずは箱の中身を確認していきましょう。こちらは設定もしっかりと記載されている説明書。
▲カラーページも多く、“組み立てやすさ”への配慮が感じられます。
▲ここからはランナーを見ていきましょう。まずは多色成形のAランナー。左上のグレーに見えるブロックはスモークのような色のクリアーパーツです。
▲外装白部分などを構成するB1、B2ランナー。ちなみに本キットはポリキャップレス仕様です。
▲フレームカラーのCランナー。ビームライフルも収録されています。
▲カメラアイ用のDランナーと、エフェクトパーツを収録したEランナー。
▲そしてこちらが胸部のシェルユニットに用いられる、インモールド成形パーツ。インモールド成形とは、フィルムに印刷された模様を金型に挟み込んで樹脂を射出することで、パーツ表面に絵柄を転写する成形方法です。ガンプラではかつてBB戦士の輝羅鋼パーツなどにこの技法が用いられていましたが、その後長く採用されていなかったため、オーパーツ的な扱いをされてきたという経緯があります。
▲こちらも話題となった「ダブルサイドシール」を収録したシール。ダブルサイドシールとは、裏面(粘着面)にも模様が印刷されているシールです。通常のホイルシールよりも少し厚く、少し硬い感じです。
▲ちなみにダブルサイドシールの粘着面はこのような感じ。鮮やかな模様が入ったシェルユニット発光時用(左)と、真っ黒な非発光時用(右)の2タイプがそれぞれ収録されています。
組み立て開始!
▲それではパーツの確認も済んだので、さっそく組み立てていきましょう。まずは頭部から。写真はアンテナ部分を除いた頭部のパーツ構成。これだけで、細やかな色分けがなされているのがわかるかと思います。
▲各パーツを組み上げるとこのような感じに。あらためてすごい色分けですね。
▲頭部前面をつけた状態。中に組み込まれたグレーのパーツが、いわゆる“クマドリ”部分の役割を果たしています。スゲー!
▲アンテナのパーツ構成。赤いパーツの上部には写真右のクリアパーツがかぶさります。
▲頭部のシールを貼ってない状態での完成形。
▲後頭部のカメラ部分もパーツ分割で色分けされています。
▲そしてこちらがシールを貼った状態。カメラ部分と頭頂部のシェルユニット部分にシールが貼られます。ちなみに目のシールは緑と赤の2色が付属。
▲後方から。後頭部のカメラ部分にもシールが入ります。
▲頭頂部のシェルユニットは、内部にシールを貼ってクリアパーツを上からかぶせる仕様。光の当たり具合で中のシールがキラキラと光るのがカッコいいです。
▲頭部ができたら次は胴体を組みてていきます。首パーツは塗装派も嬉しいプラ製タイプ。
▲基部にもボールジョイントが入っているため、上を向く、アゴを引くといった動作も問題なく表現できます。
▲こちらは胴体のフレーム。中央の赤い部分はシールが貼られています。
▲胴体と腹部はボールジョイントで接続。フレキシブルに動かすことができます。
▲また、肩基部も胴体フレームとボールジョイントで接続されます。
▲これにより、肩基部自体をフレキシブルに動かすことができます。ポージング時に威力を発揮してくれそうです。
▲胴体の外装をかぶせていきます。情報量が多く、“多重装甲感”を味わえる部分です。胸部の黄色いパーツの上にはクリアパーツが配されます。
▲ここでいよいよインモールド成形パーツの出番です!
▲胸部上面にこのようにセットされます。
▲青い外装でインモールド成形パーツを挟み込んだら胴体の完成。
▲印刷ならではのクッキリとした美しさがありますね。
▲ちなみに胸部のシェルユニットは、インモールド成形パーツorクリアパーツ+ダブルサイドシールの選択式。写真はクリアパーツ+ダブルサイドシールのものです。非発光時で組み立てたい場合は、後者を使用する必要があります。(本稿ではインモールド成形パーツを使用します)
▲胴体が出来上がったら、腕部を作っていきましょう。まずは肩アーマーから。上部にはシールが貼られます。
▲腕部のパーツ構成は非常にシンプルです。
▲フレームがむき出しになる感じがとてもカッコいいですね。
▲手首と肩アーマーを組み合わせれば腕部の完成。
▲続いては脚部を組み立てましょう。まずは足首から。つま先はボールジョイントで接続されるため、フレキシブルに動かすことができます。
▲アンクルガードを取りつけたら足首部分の完成です。
▲フトモモのフレーム部分を組み立てていきます。後部には黄色いディテールパーツがイン。
▲股間軸との接続はロール軸式です。
▲フトモモ外装にはクリアパーツが入ります。
▲このクリアパーツには、裏からダブルサイドシールを貼りこみます。
▲フトモモ基部の完成。クリアパーツの内側にシールが貼ってあることで、シェルユニットに奥行きが演出されています。
▲後ろから。さきほど配した黄色いディテールパーツが主張しています。
▲フトモモができたらスネパーツを作ります。
▲フトモモとスネをつなぐヒザ関節は、EGや30mmなどを踏襲したC字型のジョイントタイプです。
▲ヒザまわりのアーマーを取りつければ脚部の完成。流れるような美しいデザインです。
▲本体の最後は腰部を組み立てましょう。まずはフレームパーツに赤い腹部パーツを組み付けます。
▲アーマー類を取りつければ腰部の完成。
▲組み立てたすべてのパーツをドッキングさせて、本体が完成しました!
▲少し上から。
▲後ろから。
▲さて、本体が完成したらお次はバックパックを作りましょう。こちらも素晴らしい色分けです。
▲ビームサーベルと、シェルユニットを追加したらバックパックの完成です。
▲シェルユニットはクリアパーツ+ダブルサイドシール。
▲というわけでバックパックをセット。あとは武装だけです!
▲アニメ1話でも大活躍したビットステイヴを作っていきましょう。一番大きなビットには接続ピンが内蔵されており、収納・展開することができます。
▲この接続ピンを使ってグレーのビットと合体させることができます。
▲計11のビットステイヴと基部パーツ。こちらを組み合わせると……。
▲シールド形態に。後ほど紹介しますが、分離させてガンダム・エアリアルの各部に装着することもできます。
▲こちらはビームライフル。非常にシンプルなパーツ分割です。
▲ビームライフルは、付属のジョイントを介してバックパックに懸架することが可能です。
▲また、先端にビットステイヴを接続してロングバレルタイプにすることもできます。
▲最後はエフェクトパーツ類をランナーから切り出しましょう。
▲写真上のエフェクトはビームライフルに、下のエフェクトはビームサーベルに取りつけることができます。ここまできたら……。
「HG 1/144 ガンダムエアリアル」完成!
▲分離したビットステイヴを全身各部に装着した「ビットオンフォーム」も再現可能です。
これにて「HG 1/144 ガンダムエアリアル」のレビューは終了です。新機軸をこれでもかと盛り込みながらも、「組み立てやすさ」「細やかな色分け」「多重装甲感」「ポリキャップレス」など、ガンプラが近年掲げてきた“お題”がしっかりと体現されており、“新シリーズの主人公機”のガンプラであるという気合がヒシヒシと伝わってくるアイテムでした。そしてなによりも、すっごいカッコいいんですよこのキット……というわけでオススメです!
おまけ
▲シェルユニットと輝羅鋼の、時を超えたインモールド成形パーツ共演!※本アイテムに輝羅鋼(写真右)は付属しません。
DATA
HG 1/144 ガンダムエアリアル
- 付属品
ビームサーベル×2
ビームライフル×1
シールド×1
シェルユニットクリアパーツ×1式
ビームライフル用エフェクトパーツ×1
ジョイントパーツ×1
シール×1
- 発売元:BANDAI SPIRITS
- 価格:1,430円(税10%込)
- 発売中
(C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS