「結婚します」と伝える時の表情は、その場に身を任せようと思いました──『仮面ライダーセイバースピンオフ サーベラ&デュランダル』アンジェラ芽衣さん&庄野崎謙さんによる神代兄妹対談インタビュー

2022年11月20日(日)より、東映特撮ファンクラブ(TTFC)オリジナル作品『仮面ライダーセイバースピンオフ 仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル』が配信となりました。本作は『仮面ライダーセイバー』に登場したソードオブロゴスの剣士・神代凌牙と神代玲花の兄妹をフィーチャーした短編ドラマ。情報解禁とともに公開されたメインビジュアルは、ウエディングドレスに身を包んだ玲花を仮面ライダーデュランダルが抱きかかえるというインパクト抜群なものとなっており、多くのファンの関心を集めました。

 

この記事では、そんな『サベデュラ』にて主演を果たした神代玲花役のアンジェラ芽衣さん、神代凌牙役の庄野崎謙さんによる、神代兄妹対談インタビューをお届け。これまでとは異なる一面を見せる玲花や、本音と建前の板挟みになる凌牙といった、本作の見どころがより際立つエピソードなどを語っていただきました。

 

──まずは本作のあらすじから確認させてください。舞台は『仮面ライダーセイバー』TVシリーズ最終話から1年後。平和な世界が訪れ、玲花の幸せを案じた凌牙がお見合い結婚を勧める、というのがお話の大枠ですね。

 

庄野崎さん:そうですね。「玲花が結婚する」と大体的に謳われていますが、実際は僕(凌牙)がお見合いをさせるということで。お互いそれをどう思っているのか、お互いが快くそれに向かって進んでいるのかいないのか、というところも含め、各々の葛藤がすごく出ている作品だと思います。僕からすると妹であり、娘のようでもある玲花の結婚はキーになるので、そこを特に意識して演技させていただきました。

 

──メインビジュアルからして、一筋縄ではいかない展開を予感させますね。TVシリーズ終了後に、改めてこういったスピンオフ作品が制作されるというのは、やはり神代兄妹の人気の高さ故だと思います。

 

庄野崎さんアンジェラさんありがとうございます!

 

──日常生活において、そういった人気を実感することはありますか?

 

アンジェラさん:私の場合は、(役衣装の)隊服を着ていないと小さい子に気づいてもらえないんですけど(笑)、お仕事で『仮面ライダーセイバー』を観ていてくれた方とお会いする機会があると「セイバーを見て知りました!」って方が多かったりするんですよ。いろんなところに行くたびに「セイバー見ましたよ!」「神代兄妹が好きなんです!」って言ってもらえて。SNSとかを見ても、神代兄妹の絵を描いてくださる方がいたり。

 

庄野崎さん:いたね! 本当に嬉しかった。

 

アンジェラさん:毎週放送後にエゴサするのが楽しかったですよね(笑)。本編終盤からは特に反響が感じられて、こうしてスピンオフをお届けできるのが嬉しいです。また皆の反応が見たいなとウキウキしています。

 

庄野崎さん:撮影したのが(2022年)1月・2月頃で、結構前でしたからね。『セイバー』に出演したおかげで、僕もTwitterとかインスタのフォロワーさんがすごく増えたんです。ファンの皆さんに喜んでいただけるか、ずっとワクワクしています。

 

TVシリーズの撮影はコロナ禍ということもあり、誰もいない場所や隔離されたスペースをロケ地としていたことが多くて。街中で撮影をするということがほとんどなかったんですね。最終回の撮影後、『てれびくん』の超全集に神代兄妹の写真集を封入することになり、その撮影は街中でやりたいという趣旨で。駅前でロケをしてると、小さな子どもとお父さんが気づいて近寄ってくれたりしたんですが、「いつもの衣装じゃないぞ」というような雰囲気で。スタッフさんが「仮面ライダーの撮影です」と伝えると、お子さんがすっごく喜んでくれたりして。「ファイナルステージ」みたいな場以外では、そういったファンの方の反応を生で見られる機会がなかったので、僕もすごく嬉しかった。

 

アンジェラさん:小さい子に「イケメン!」って言われてたよね(笑)。かわいかった~。

 

庄野崎さん:「ありがとな!」って応えたりしてね(笑)。お仕事で関わるスタッフさんの中にも、娘さんや息子さんが仮面ライダー好きで見てましたと言ってくださる方がいたり。少しずつ、皆さんに楽しんでいただいていたことを実感していきました。SNSを通しての応援もしっかり届いていましたが、やはり好きだと言っていただける方のお顔が見られるのは嬉しかったですね。

 

──『仮面ライダーセイバー』は、TVシリーズ終了後すぐに発表されたスピンオフ作品『深罪の三重奏』が最終回から8年後という、他作品とは一風変わった展開を見せました。凌牙と玲花もそのビジュアルや内面について、時の流れをしっかりと感じさせる役作りをされていたと思います。そんな8年後の姿を表現した後、久しぶりにTVシリーズに近い時系列の2人を改めて演じるという点について、苦労したことなどはありませんでしたか?

 

アンジェラさん:『深罪の三重奏』では、厳格だったお兄様はちょっと丸く、柔らかくなっていて。逆に玲花が「行きますよ!」って、お兄様に近づいているような感じだったんですね。(少し照れながら)本編でもクールビューティーとしてやらせていただいていたんですけど、今回のスピンオフでは飛羽真や芽依ちゃんがいない、基本的には兄妹2人だけの世界なので、お兄様が大好きな気持ちを隠さずにキャピキャピしています。その玲花を、自分の中の玲花像とすり合わせるのが難しかったです。監督から「玲花は(自宅では)こういう感じなんだよ」とディレクションされたんですが、それがどうにも難しくて……。

 

庄野崎さん:そこを超えるっていう作業があったんだね。

 

アンジェラさん:そうですね、苦戦しました。「もっとキャピキャピして欲しい!」って監督から言われても、自分の中でブレーキがかかっちゃって。結構リテイクを重ねました。「これ以上は玲花じゃなくなってしまうんじゃないか」って、頭をすごく回転させながら撮影していましたね。

 

──それだけ苦労されたシーンというのは、視聴者からすれば間違いなく見どころになりますね。そんな玲花から好意をストレートにぶつけられることになる、本作の凌牙についてはいかがでしょうか。

 

庄野崎さん:これまで描かれていなかった2人だけの私生活が盛り込まれていて、TVシリーズ本編とのギャップや8年後からの逆算など、板挟みはありました。玲花のキャピキャピした姿は僕も経験したことのない一面だったんですが、神代兄妹からすればこれが当たり前なので、そこに特別な反応はしない。演じる時も、こうしようああしようと考えるのではなく、現場で創っていきました。これが365日、2人が過ごしている日常だよって。

 

アンジェラさん:私生活感は出せたよね。

 

庄野崎さん:そこから結婚の話になり、さらに8年後に向かっていくという流れになるので、本作で2人の日常を思い切り出せたのは良かったです。玲花も役作りについてせめぎあいを経験したからこそ、良いシーンになっていたと思うよ。

 

アンジェラさん:そうですね。今までお兄様への気持ちを全開にしたことはなかったので、楽しみにして欲しいです!

 

──これまで剣士としてともに戦ってきた玲花に対し、結婚を勧める凌牙の内情についてはどのように考えましたか?

 

庄野崎さん:飛羽真の活躍によって世界が平和になり、サウザンベースとノーザンベースが手を取りあうことになって、大きな役割を果たせたという気持ちはあったと思います。平和によって、やっと自分たちの内側を見ることができるようになったというか。凌牙が持つ時国剣界時は神代家で代々継承されてきたものであるのに対し、煙叡剣狼煙は玲花が現れるまで長いこと継ぐ者がいなかった。玲花自身の幸せはもちろん、じゃあ次は誰が狼煙を継承するのか、ということなど、剣士や当主として考えなきゃいけないこともあったりとか。お見合いという形ですけど、相手も立派な家柄の出で、玲花にふさわしい方だと。

 

──その見合い相手となる、御手洗るいはどのような人物でしょうか?

 

庄野崎さん:完璧ですね。そうじゃない?

 

アンジェラさん:完璧すぎた。すぎるくらいですね。玲花は結婚したくなくてお行儀悪い食べ方をしたり、「私と結婚すると食費がかかりますよ!」とか言いながら、どうにかして嫌われてしまおうとするんです。それでも受け止めようとしてくれる彼の一面を見て、結婚を決めました。

 

──えっ、玲花、本当に結婚しちゃうんですか?

 

庄野崎さん:見た目の印象や家柄など、凌牙は御手洗るいのことを本当に玲花にふさわしい男性だと思っています。もちろん自分の本当の気持ちと、兄としての建前みたいな気持ちがあるんですが、後者としては安心して任せられると思ったからこそお見合いの話をしているので。

 

アンジェラさん:そうですね。玲花も最初は結婚したくないと言ってますけど「そういうところも受け止めてくださる、この人なら」と惹かれていくことになります。

 

──最終的には、玲花は自分の意志で結婚することを決めるんですね。そういった心境の変化を演じるにあたっては?

 

アンジェラさん:「結婚します」とお兄様に伝える時の表情とかは、考えすぎずその場に身を任せようと思いました。

 

庄野崎さん:「ああしようこうしようと考えるのでなく、その場に立っての芝居ができた」って言ってたよね。これまでは僕らのコンビネーションをどう発揮するか、撮影前に話しあうことが多かったんですが、そのシーンに限っては一切打ちあわせをしませんでした。

 

アンジェラさん:例えばメイク中とか、カメラの位置を決めてる間のちょっとした休憩時間なんかでも、いつもはおしゃべりするんですけどその時だけはしなかった。

 

庄野崎さん:そうですね。そういう雰囲気で撮影に臨めたのは良かったかなと。玲花にも「なんで私に結婚なんて勧めるのよ!」という気持ちがあったでしょうし、自分からお見合いを持ちかけたくせに「結婚したくない」と言って欲しい気持ちが凌牙にもあったり。

 

アンジェラさん:(結婚することを告げるシーンでは)「行けばいいだろ!」って感じの雰囲気で、思わず泣きそうになっちゃいました。

 

庄野崎さん:単純な感情ではなかったので、やってみないと分からないよねっていうのは僕にもありましたから。監督が演出で入られたんですけど、10テイクくらい撮り直ししました。

 

アンジェラさん:私たちの思いを伝えて、それを汲んでいただきつつ、でも監督のこだわりもあって……。そこだけでなく、監督とは何度も話しあって創ったシーンが多い作品になりました。

 

──御手洗るい役を演じた、矢崎広さんの印象は?

 

庄野崎さん:撮影期間は短かったのですが、それこそ御手洗るいそのものでいらっしゃったなという感じで、本当に紳士でした。コロナ禍ということで共演しながらも距離を取るスタンスではありましたが、生身のアクションでの絡みがあったので、どちらからかかりにいくとか、お芝居をスムーズに運ぶための打ちあわせなどにも快く対応していただけて。作中でのやりとりも清々しく、楽しく演じることができました。

 

アンジェラさん:お見合いで食事をするシーンでは、色んな料理をたくさん口に詰める画が撮りたかったので、何をどういう順番で食べるかを決めていました。その試行錯誤や、ウエディングドレスを着ているシーンでは慣れない衣装やヒールで砂利道を走ったりする関係でいっぱいいっぱいで、あっという間にクランクアップを迎えてしまって……。矢崎さんとは全然お話できなかったんです。

 

庄野崎さん:余裕がなかったんだね。

 

アンジェラさん:ただ、ひとりでいる時に笑っていた姿を見てしまって……(笑)。思い出し笑いだったんですかね? あの時何を考えていたのか、いつか聞いてみたいです。(緋道蓮役の)富樫くんもそういうタイプなので、矢崎さんを見て富樫くんを思い出すことがありました(笑)。

 

庄野崎さん:でも、良い人に間違いはないよね。

 

アンジェラさん:そう! ニコニコしてる人は絶対良い人!

 

──本作のテーマにちなんで、お2人の「理想の結婚相手」についても伺ってみたいと思います。庄野崎さんはすでにご結婚されていますが……。

 

庄野崎さん:そうですね。理想の結婚相手は妻です。

 

アンジェラさん:「妻です」じゃないよ(笑)

 

庄野崎さん:まだまだ未熟な僕をサポートしてくれて、本当に感謝しかないです。お互いを支えあえる関係を築けるっていうのは、本当に良いことだなって。

 

アンジェラさん:私はまだすごく漠然としていますけど、一緒にいて楽しい人がいいなと。私がちょっとふざけてるタイプなので、同じくらいの温度感でふざけてくれる人がいいな。あとは基本的にポヤポヤしているので、そんな私を引っ張ってくれる人がいいです。

 

庄野崎さん:抜けてるところがあるよね。良い意味で。

 

アンジェラさん:あと騙されやすいので、守ってほしい……。

 

庄野崎さん:心配だねそれは……。

 

──最後に、まだアピールできていない本作のポイントをお願いします!

 

アンジェラさん:素面でのアクションシーンあります! ウエディングドレスで戦います!

 

庄野崎さん:お互いのブックを交換して戦ったりするところも見どころです!

 

──ありがとうございました!

 

DATA

TTFCオリジナル『仮面ライダーセイバー』スピンオフ
仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル

  • キャスト:アンジェラ芽衣(神代玲花/仮面ライダーサーベラ役)/庄野崎謙(神代凌牙/仮面ライダーデュランダル役)/矢崎広(御手洗るい役)/生島勇輝(尾上亮役)/番家天嵩(尾上そら役)/中島亜梨沙(尾上晴香役)/宮本侑芽(配膳女性役)/富樫慧士(緋道蓮役)
  • スタッフ:【原作】石ノ森章太郎/【監督】柏木宏紀/【脚本】金子香緒里
  • 配信開始日:2022年11月20日(日)

 

あらすじ

テレビシリーズ最終回から1年。玲花に神代家と並ぶソードオブロゴスの名家、御手洗るいとの縁談の話がやってきた。凌牙は玲花の幸せを願い、剣を捨ててお見合いをしろと命じる。兄のためにお見合いに向かう玲花だが、わざと品のない食ベ方をして、るいに嫌われようとする。だがそんな玲花の本心をるいは見抜き、自分も最初は縁談に乗り気ではなかったが、世界の秩序を守る為に戦った自分の志と似ている玲花だったから受けたと告げ、プロポーズをする───。玲花結婚が決まり、これでよかったのかと日々悩む凌牙。そして挙式まで残り1週間と迫ったある日、緋道蓮から凌牙に1本の電話が入る───。

(C)東映特撮ファンクラブ (C)2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

関連情報

 

関連記事

上に戻る