ステップバイステップで究極の「ビルトビルガー」を作る!<第6回>【電撃スパロボ No.057】
「ビルトビルガー 高機動型」を徹底的に改造中の「電撃スパロボ!」。第56回に引き続き、重装型の下半身パーツを工作していきます。
※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。
第1回:ステップバイステップで究極の「ビルトビルガー」を作る!【電撃スパロボ No.041】
第2回:ステップバイステップで究極の「ビルトビルガー」を作る!<第2回>【電撃スパロボ No.043】
第3回:ステップバイステップで究極の「ビルトビルガー」を作る!<第3回>【電撃スパロボ No.046】
1/144 ビルトビルガー⑥ 重装型パーツ改修
製作・文:KuWa(FRAMEOUT MODELS)
前回に続いて、下半身も「削って」「かぶせて」サクサク進めていきたいと思います。
㉒重装型パーツ 下半身の加工
1.足首
このとおり、一体化した重装型の足首から、必要な部分を切り出して高機動型にかぶせるわけですが……。
足首前方のカバーは形が合わなかったので自作しました。1mmプラ板を現物合わせで、まずは貼り合わせます。
かかとはキットパーツ内側を削り取り、2mmほど幅増しして接着しました。
足甲の白いパーツは内側を削って甲にかぶせ、側面が足首の白い部分にかぶるようにプラ板を重ね、不要部分を加工。ポリエステルパテを盛りつけて形を整えます。
加工後。設定画では分かりにくい形ですが、このようになめらかな形だと解釈しました。
それぞれ形を整えて足首にかぶせたところ。これでひとまず足首のパーツが出来ました。
2.すね
今回一番手間がかかった加工パーツがこのすね。中に高機動型のスネを収めるためにバラバラにして切った貼った削ったの加工が集中します。ここもリューターが大活躍ですね。
まずはすね前方部分です。形状は比較的活かせますが長さが足りないので中央で2mm延長しました。
カットソーで中央から真っ二つにしてプラ板を貼って長さを2mmほど増します。
さらに奥行き方向に0.5mmプラ板を貼付け延長したら、ふくらはぎの膨らみの形を修正します。修正ラインをペンで書いておいて……。
ポリエステルパテを盛り付けます。裏側は薄いところは透けそうなぐらいになるまで削りこんでいます。
左右側面と後方のプレート状のパーツはそれぞれプラ板で1mmの幅増し。
すね後方のパーツは上に2mm延長、側面下方は内側が干渉する部分にプラ板を足して形状を変更しました。
実際かなり干渉の大きいパーツなので下の形状に合わせてかなりの削りこみ、上部の形状修正をしています。
かぶせるパーツが揃いました。
すね後方は3パーツを接着したうえでさらにに削りこんですねに密着するよう調整しました。もうちょっと細身にしたいけれどコレぐらいが限界ですね。
足首上のカバーは、すね外装に取り付ける余裕がまったくないので、極薄のヒンジを作成して足首とすねの間に挟み込むことにしました。
といっても1mmぐらいしか隙間がないので、考えた結果ゴムを使うことにしました。
ホームセンターで売っている0.5mm厚の板ゴムを購入して小さく切り、0.3mmのプラ板でサンドイッチして瞬間接着剤で固定しました。ちょっと心配だったので1ヶ所は1mm真ちゅう線で固定してみましたが、両面から挟み込んでの接着はどうやら簡単には剥がれないようです。
これでわずか1mm程度の可動部が出来ました。
これまで製作したすねパーツと足首パーツをすべて装着したところ。なんとかかぶせることができて、一安心です。
削れてしまったディテールの復活や仕上げなど、まだまだ作業は残っています。
さて、今回の重装型パーツを片側だけ装着してみました。確かに被せられていますね。
肩やボリューム感の違い、かなり薄くなるよう削りこんだので思ったほどの着膨れ感がないことなどが分かるかと思います。
やっと終わりが見えてきました。とはいえかなり増えたパーツのディテーリングや仕上げ、まだ残っているウイングのカバーパーツをどうするかや外装の固定方法も考えないといけませんね。
DATA
ビルトビルガー 高機動型
- 1/144スケールプラスチックモデル
- 全高:約150ミリ
- 価格:3,200円(税抜)
- 発売中
- 発売元:コトブキヤ
※現在店頭在庫のみ
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