コンパチブルカイザーを徹底製作!<第5回>【週刊 電撃スパロボ No.031】

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

densupa_bn_800

 

今週の「電撃スパロボ!」は、ついに完成しました! 「コンパチブルカイザー/Gコンパチブルカイザー」の作例連載第4回目となります。今回は、ベースとなる「コンパチブルカイザー」の状態でお届け! これまでお伝えしてきた工作が、どのように効果を発揮しているのか、ぜひご覧ください!

 

※これまでの製作の過程は、以下のバックナンバーをご覧ください。

第1回:コンパチブルカイザーを徹底製作!<第1回>【週刊 電撃スパロボ No.020】

第2回:コンパチブルカイザーを徹底製作!<第2回>【週刊 電撃スパロボ No.023】

第3回コンパチブルカイザーを徹底製作!<第3回>【週刊 電撃スパロボ No.026】

第4回:コンパチブルカイザーを徹底製作!<第4回>【週刊 電撃スパロボ No.029】

 

■燃ゆるふたつの炎、一つになりて

コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット改造

製作・文:富永高志

 

前回に続き、今回は「Gコンパチブルカイザー」をお贈りいたします……とはいえ、基本的には大半がコンパチブルカイザーと共通部分なので、追加点はGサンダーゲートと換装パーツになります。

 

ka_dsp_20151214_007

ka_dsp_20151214_008

ka_dsp_20151214_009

 

Gサンダーゲートは基本的にキットのままで、爪の肉抜き穴をポリパテで埋めています。機首部分のユニットと首(?)にあたる部分には後ハメ加工を行い、ショルダー・キャノンは合わせ目にC面を作ってモールドに見立て、塗装がしやすいようにしています。

 

ka_dsp_20151214_016

▲機体のインテーク状のディテールの内部はパーツ分割で色分けを再現しているものの、構造上後ハメ加工が不可能なため、全塗装時にはマスキングが必須となる。

 

本体両側のインテーク状のディテールの内部の白い成形色のパーツ(R4・R5、R12・R13)は後ハメができないため、ここはマスキングで対応しています。奥まっているため少し難しいのですが、しっかりと隙間にテープを入れていき、きちんと密着させることで成功率が上がります。

また、白の塗り分けが存在する背部ユニットと尾翼に関してですが、こちらは赤の成形色が鬼門であり、サフを吹いてから白を吹くと、赤の色素が染み出して若干赤みがかった感じになってしまいます。これを回避するには、一度黒を吹いて染み出しを押さえ込み、隠ぺい力の強い白を吹けばOKです。

 

ka_dsp_20151214_017
ka_dsp_20151214_018
▲尾翼前縁など、パーツ構成上、どうしても赤い成形色の上にホワイトを塗装する箇所があるGサンダーゲート。サフを吹くだけだとどうしても下から色素が染み出しホワイトを犯すため、ブラックなどを

 

また、白の塗り分けが存在する背部ユニットと尾翼に関してですが、こちらは赤の成形色が鬼門であり、サフを吹いてても下から赤の色素が染み出して、白が若干赤みがかった感じになってしまいます。これを回避するには、一度黒を吹いて染み出しを押さえ込み、隠ぺい力の強い白を吹けばOKです。

 

ka_dsp_20151214_001

▲Gサンダーゲートとコンパチブルカイザーを並べるとこのように迫力の2ショットに。そして、ついにGコンパチブルカイザーに合体!

 

 

さて、これまで紹介してきた「コンパチブルカイザー」と「Gサンダーゲート」を合体させると、いよいよ「Gコンパチブルカイザー」の完成。キットではパーツ差し替えで再現されています。脚の延長したプロポーションの変更によって、元のキットよりもさらにバランスが良くなったと思います。

 

ka_dsp_20151228_001
ka_dsp_20151228_002
▲「コンパチブルカイザー」に施したプロポーション改修によって、「Gコンパチブルカイザー」時にも、背面のGサンダーゲートの迫力に負けない下半身のボリュームとなった。

 

Gコンパチブルカイザーとなって初めて使用可能となるオーバー・カイザー・ソードは、上の写真をご覧になるとわかるように、設定画よりもかなり長くなっています。第3回でも解説しましたが、「グレートな剣は長い方が良い」という考えに基づき、刀身とグリップを2キット分使って大幅に延長。これにより、両手持ちが可能になります。

 

ka_dsp_20151228_006

▲オーバー・カイザー・ソードを延長したことにより、振りかぶったポーズを取らせた際にキチンと後ろに切っ先が見えるようになった。地味だが、見栄えを大きく左右するポイント。

ka_dsp_20151228_004

 

キット状態の長さのオーバー・カイザー・ソードだと、どうしてもポーズを取ったときに背面のGサンダーゲートやオーバー・キャノンに負けてしまいがちなのですが、これだけ長くすればそんな心配もなく、バンバン見得を切らせることができるようになり、迫力も段違いに良くなります。

 

ka_dsp_20151228_003

 

加えてロボットアニメに見られる伝統的なパース効かせた構えを再現するべく、プラ板でパース付きの刀身も製作しました。また、頭部はフェイスパーツの勘合調整を行い、コンパチブルカイザーのフェイスパーツ取り付けも可能にして、いわゆる「マスク割れ、もしくはマスクなし」の状態も再現できるようにしています。

 

ka_dsp_20151228_010
▲第3回で製作した「パースがついたオーバー・カイザー・ソード」。見るアングルは限定されるが、本来、模型のサイズでは不可能な強烈なパースがさらなる迫力を産む。下写真は通常のオーバー・カイザー・ソードとの比較。
ka_dsp_20151228_009

▲頭部。「コンパチブルカイザー」本体ではもっともイメージが変わった部分。頭部パーツごと差し替えることで合体変形を再現している。

ka_dsp_20151228_011

▲Gサンダーゲートは合体時にはパーツ差し替えで主翼およびオーバー・キャノンが展開するほか、機首パーツを差し替えることで変形を再現している。

 

■受け継がれる鋼の魂

以上、キットを3つ使用した作例でした。

コンパチブルカイザーおよびGコンパチブルカイザーは、幾多のスーパーロボットが宿してきた“鋼の魂”を継承した正統派スーパーロボットです。だからこそ、デザイナーである大張正己氏がこれまで携わってきたロボットアニメへのリスペクトを込めつつ、様々なポージングを再現したいと思ったのが今回改めてコンパチブルカイザーを製作した動機のひとつです。

今回の提案を快諾してくださった担当様、関係各所の皆様、そして当記事をご覧の皆様に、この場にて厚く御礼を申し上げます。

 

ka_dsp_20151228_008

▲作例では組み合わせた両手を新造し、ダブル・スパイラルナックルを再現可能としている。

ka_dsp_20151228_007

 

<DATA>

Gコンパチブルカイザー

■ノンスケールプラスチックキット

■全高:約240ミリ

■価格:6,800円(税抜)

■発売元:コトブキヤ

コンパチブルカイザー

■ノンスケールプラスチックキット

■全高:約200ミリ

■価格:4,800円(税抜)

■発売元:コトブキヤ

<関連情報>

スーパーロボット大戦 公式サイト

http://www.suparobo.jp/

最新作! 『スーパーロボット大戦BX』公式サイト

http://srw-bx.suparobo.jp/

コトブキヤ

http://www.kotobukiya.co.jp/

(C)SRWOG PROJECT

上に戻る