FAの世界観を意識した改造で大河原邦男氏デザインの新世代フレームアームズ・信玄をとことん楽しむ!その6(プレゼントあり)

更新日:2021年5月19日 23:56

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製作・撮影・文●ちいたわからし/編集●電撃ホビー編集部

日本を代表するメカニックデザインの巨匠、大河原邦男氏による『フレームアームズ(FA)』信玄。電撃ホビーウェブではこの信玄を2020年12月~2021年2月にかけて、簡単フィニッシュ作例を掲載。発売からしばらく経過した今回からは『FA』の世界観を意識した改造作例を掲載します。

 

大分時間が空きましたが第6回目の今回は加工箇所をお見せしつつ、「どういった意図で改造してるか?」という説明をしていきたいと思います。

 

ということで、まずは改造プランの説明から。「FA信玄」の説明書内、機体解説に「“ファーストFA”(三二式(轟雷)SA-16(スティレット))の総合的リメイクという思想があった」という記述があります。ちなみに、こちらが轟雷とスティレットです。いわゆる、ミリタリー感のあるスタンダードなロボットスタイルですね。

 

こちらがFA信玄です。

 

「……無理あるよね!」。とはいえ機体解説には「前世紀以前に極東の国で用いられたという戦装束をモチーフにしたもので、FABCの競技性に沿ったエキシビジョン機であることを強調するためのデザイン」とあります。少し取り乱しましたが、過去5回でも触れてきたとおり、甲冑的な外観と色味から「武者感」を強く感じますが、その「武者感」の記号的な部分を削っていくと割とシンプルな機体が出てくるんじゃないかと思うのです。

 

FA信玄作った方には分かっていただけると思うのですが、奇抜(失礼)な外観からは想像がつかないオーソドックスなリアルロボットを作っている感覚になるのです。ということで、前置きが長くなりましたが、大体の加工を終えた状態を見ていただきましょう。

 

どうでしょうか? 既存のFAパーツを使用しながら設定の「重装甲と格闘性能を両立」を意識した構成にしてみました。「素性を隠すための意図的なスペックダウン」「装甲試験機としてのカムフラージュするための武者的なデザイン」という設定があるので、「開発者がデチューンしたら武者っぽくしたくなりそうな機体」というコンセプトで構成しています。

 

ここからは、各加工の解説をしていきたいと思います。まずは脚です。全体的に加工は少なめですが、各装飾を削り面構成を整理しつつシンプルにしました。

 

アンクルアーマー部分や腕など各部の装甲は輝槌に見られる装甲を意識した形状に整理し、過去のFAとの繋がりを感じられる構成にしました。

 

続いて腰回りです。武者感の強い飾りが集中しているので大きく形状を変更しています。

 

前面はスティレットとも形状が似ているウィルバーナインから流用。背面スカートは轟雷のラジエーターを加工して使用しました。脳内設定ではありますが、いろいろ装備を増やしたら冷却機構もそれ相応のモノが必要だと思うので、信玄のスカートに外形を似せつつ加工しています。

 

今度は胴体です。ここは甲冑感が強いので信玄のキット形状から大きく変更しました。

 

輝槌の胴体に見られる装甲ユニットをモチーフにしたパーツを配置し、サイドのインテークはスーパースティレットのパーツを使用して大型化しています。ここまでやるなら全パーツを別のFAに置き換えたほうが絶対に楽なのですが、あくまで信玄の作例なので無理してます(笑)。

 

続いて腕部です。とてもシンプルな構成ではあるのですが、肩アーマーがの甲冑感が強いので、スーパースティレットIIのスラスターを加工しました。

 

そのまま使用しても良かった気もしますが、「初期FAのリメイク」にしては主張が強すぎるのでスラスター数を減らしつつ小型化しています。

 

頭部も武者感を消すために大きく加工しています。信玄自体が割とカクカクしており、強いて言えば轟雷っぽいスタイリングということもあり、丸い要素が少ないのでスティレットを中心に使いました。

 

股間部分をセンサーとして頭頂部に使用しています。これは柳瀬敬之氏の同人誌に掲載されていたスティレットのバリエーション機、フランベルジェをモチーフにしています。

 

武装は信玄の長銃をガンブレードっぽく加工しました。装弾数を解決するマガジンの設置と、サーベルを折りたたみ式にし、近~中距離に対応できる装備にしました。

 

ということで、今回の作業説明はここまでとなります。最後に、ストレートな信玄との比較写真がこちら。

 

シルエットをあまり変えずにいい感じにミリタリー感や初期FAのイメージを盛り込んだ改造ができたんじゃないかと思います。色の力が強いのでまだ「武者感」が強い気もしますが、塗装後は大きく印象が変わるでしょう……多分。

 

ところで、本文中もチョイチョイ出てくるFABCという単語ですが、現在、Twitterで作品コンペ「フレームアームズ・バトルコンプレックス エキシビジョン」というものが開催されています。『フレームアームズ』世界の設定と現実を折り合わせた内容のコンペティションで、現在行われている2次募集が2021年5月31日(月)までとなっています。

 

さて、なんだかんだで今回も長くなりましたが、次回の塗装編で最後になります。リアル展示会とかいろいろ出かけたりとか難しい世の中ではありますが、室内で楽しく模型作る分には何も問題ないので自分の作品と向き合いつつ楽しみましょう!

 

DATA

信玄

  • プラモデル
  • 1/100スケール
  • 全高:約170mm
  • 発売元:コトブキヤ
  • 価格:5,940円(税込)
  • 発売中

 

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(提供:コトブキヤ)

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(C) KOTOBUKIYA

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