神出鬼没連載!?ホロライブプロダクションメンバーが自分の好きなものについてひたすら語るだけのコラム!~第3回・博衣こより『ドラゴンクエストX オンライン』編~
毎回ホロライブプロダクションのメンバーが登場して、“ジャンルの垣根なし・なんでもアリ”で「自分が好きなものについて熱く語るだけ!」という、オタク全開早口推奨のコラム連載 第3回! 今回は、秘密結社holoXの“ずのー”こと、博衣こよりさんにオンライン版の『ドラゴンクエストX』について熱く語っていただきます!
博衣こより、『ドラゴンクエストX オンライン』を語る!
ホロライブ、秘密結社holoXの博衣こよりです! 今回は、こよりの大好きな『ドラゴンクエストX オンライン』について語らせていただきます!
まずはじめに、こよりと「ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)」シリーズの出会いについてお話しすると、最初にプレイしたのは両親と一緒にやった『ドラクエV』でした。こよりの両親はあまりゲームをするタイプではないんですけど、「ドラクエ」シリーズだけはこよりが生まれる前からプレイしてたらしいんです。それで、こよりが生まれてからしばらくはやってなかったんですが、ひさしぶりにということで買ってきたのが人気作の『V』で、それを一緒にプレイしたのが一番最初の記憶ですね。『V』をやってから『IX』をやって、過去作もナンバリング順にやってみようということで、『I』からもプレイしていきました。
そういうふうに「ドラクエ」に親しんできたのですが、『X』はシリーズ唯一のオンラインということで「やりはじめるとものすごく時間がかかって大変なんじゃないか」「ネット漬けになってしまうんじゃないか」と、ちょっと怖いイメージがあってはじめてなかったんですよ。だけど、知り合いのドラクエ好きのお姉さんから「『X』もすごくいいからはじめようよ、手伝うから!」と誘われて、最初はビクビクしながらも、はじめてみることにしました。それでやってみたらですよ! オンラインだけどストーリーはちゃんと「ドラクエ」しててものすごく奥深いし、ハウジングやドレスアップといったやりこみ要素もすっごくおもしろい! Ver.2から4のころに一番どっぷりとハマって、のちほどお話しますが、結果的にはじわじわと『ドラクエX』ガチ勢と化してました(笑)。
『ドラクエX』の魅力とは?
『ドラクエX』の魅力をこよりがプレゼンするならば、まずはなんといっても“終わらない「ドラクエ」”であることです! これは公式さんも言ってることなんですが、「ドラクエ」シリーズってクリアしてしまうとどうしても「あ、終わっちゃった……」というさびしい気持ちになるじゃないですか。ところが『X』は、アップデートが続く限り物語が終わらないんですよ! 「ドラクエ」の物語がずっと続くなんて、それだけでワクワクしてきませんか!?
さらに続くだけじゃなくて、ストーリーの作りこみや伏線回収もすごい! 物語を進めていくと、「え、その話がVer.5で出てくるん!?」というようなサプライズもたくさんあって、「最初のバージョンがリリースされたのはもう10年前だけど、この展開はいつから構想が練られてたんだろう……?」と、開発の方にお話を聞いてみたくなっちゃいます。
また、そうやってストーリーが続いていくことで、「このキャラがここで出てくるか!」とか、「自分の推しキャラの活躍がまた見れる!」とか、そういったワクワク感もありますよね。自分の推しキャラが成長した姿で出てきたときの感動といったらもう! 「プレイしたけど、Ver.1しかやってない」という方も多いと思うんですが、とにかく4からの伏線回収がすごいので、ぜひ最新バージョンまでやってみてほしいですね!
もちろんストーリーの本筋も素晴らしくて、“ドラクエあるある”じゃないですけど、いろいろな町にいって、町での出来事を解決して、最終的には魔王を倒しに行く……といった王道の流れがありつつも、予想できない展開が待ってたり、「これは泣かせにきてるやろ!」というところで見事に泣かされたり(笑)。ネタバレになってしまうので具体的には言えないんですけど、そのあたりのさじ加減がなんとも「ドラクエ」なんですよね。
ちなみに、こよりの推しキャラは、女の子キャラならセラフィ、男の子ならラグアス王子で、ずっとこのふたりを応援してます。こよりは頑張ってるキャラが好きなんですが、どちらもすごく頑張ってて応援したくなるんです! ふたりともかなり初期からいるキャラなんですが、特にラグアス王子はゲーム内の人気投票で、なかなか1位をとることができなかったんですよ。こよりも「イケメンキャラに勝てないんだよな~」と思いながら投票してたんですが、今年(2022年)ようやく優勝することができたんです。これはうれしかったですね~。
「オンラインだから」という理由でやらないのはもったいない!
そんな『ドラクエX』ですが、配信のコメント欄などを見てると、「オンラインだから」という理由で「ドラクエ」シリーズは好きだけど、『X』だけはやってない、という人がけっこう多いんですよ。こよりもそうだったので気持ちはわかります。オンラインゲームは対人なので、初めてだとちょっと怖いイメージもありますよね。でも、『ドラクエX』のユーザーは基本的にみんな優しくて、そういう嫌な思いをしたことは一度もないですね。「人のためにしてあげられることはしよう」という精神の方が多い印象です。
たとえばゲーム中に「れんきんがま」という新しいアイテムを作りだせる釜があるんですが、この釜が使いすぎて疲れちゃうと、ほかのプレイヤーに撫でてもらわないと元気にならないんです。なので、撫でてもらうために人が多い町の入り口などで「れんきんがま」を出しておくんですが、みんな何も言わずパッと撫でてくれて、お礼も求めずにサーッと去っていってしまう。全体的にみんな「あっさりしてるし優しい」んですよ。
ほかにもギルドで仲良くしてるときはギルド仲間とおしゃべりもできるし、本当に現実のほかに「もうひとつの世界」があるみたいにドラクエワールドを楽しむことができます。それこそ『ゆうべはお楽しみでしたね』(※)という漫画のように、『ドラクエX』で仲良くなって、お付き合いをして「ドラクエ婚しました」というお話が公式サイトに載ってたりするくらいに現実との距離感が近いのも、『ドラクエX』の特徴なのかなと思います。
※『ゆうべはお楽しみでしたね』。「ヤングガンガン」で連載中の漫画で、作者は金田一蓮十郎氏。『ドラクエX』内で知り合った男女が、現実でも仲を深めていく様子を描いた作品。
それでもやっぱりひとりでゲームを楽しみたいという人には、「ひとりプレイ推奨サーバー」というサーバーがおすすめです。そもそも『ドラクエX』では誰かが酒場に預けたサポート仲間を借りて、ひとりでストーリーを進めることができるんです。このサポート仲間のAIがとても優秀なので、不自由なくオフラインゲームのように遊ぶことができますよ。ぶっちゃけ、このAIたちは、戦闘中に「ああでもない、こうでもない」と迷ってるこよりより全然強いです(笑)。
やりこみ要素で沼る!
さきほど少し話ましたが、『ドラクエX』の魅力を語る上で外せないのが“やりこみ要素”です。そのなかでもこよりが特にハマってたのは、自分だけの家を建てられる「ハウジング」と、キャラクターをコーディネートできる「ドレスアップ」ですね。
「ハウジング」では、ラグアス王子とセラフィの像を庭に置いて「推しと一緒にいられる空間」を作ったり、一緒にプレイしてた友人たちを招いて人狼ゲームができる会議室を作ったりしてました。そのときにマックスで置ける家具などの数が決まってるんですけど、限界まで置いて自分好みの部屋を作ってましたね。
「ドレスアップ」では、ピンクを基調にした可愛い感じのバニーガールとか、「夢ふわ王女様」みたいなお気に入りのコーディネートを作って、5種類くらいを着まわして「冒険中にも可愛い自分」を楽しんでいました。このドレスアップではかなり細かいところまで作りこむことができて、お花のアイテムを使って衣装の色を変えたりもできるんですよ。ちなみにこよりは、別のゲームですが「NieR」シリーズの2Bが大好きなので、ドレスアップで2Bのコスプレを作って、「NieR」っぽい廃都市のマップに移動して、ひとりでニヤニヤしながら写真を撮ったりしてました(笑)。
そのほかには、バトルコンテンツの「アストルティア防衛軍」とかもやってましたね。これは8人でモンスターから砦を守りきれたら報酬をゲットできるというゲームなんですけど、新しく作った武器や防具を試すことができる場でもあったので、かなりやりこみました。自分がパーティの役に立ってることを実感できるのも、このゲームの醍醐味ですね。
バトル系つながりでいうと、アクセサリーがもらえたりすることもあって、実装当初はエンドコンテンツもやってましたね。ダークキングという悪くなっちゃったでっかいキングスライムがいるんですけど、こよりは見た目的にもその子が好きでよく戦いに行ってました。
あとはやりこみでいうと、こよりはタロットカードを使って戦う「占い師」をメインの職業にしてたんですが、タロットカードって普通にお店で買うだけじゃ弱いカードしか手に入らないんですよ。なので買ったカード同士を合成してだんだん強くしていくんですが、これがけっこう大変でして(笑)。なぜかというと、強いカードが出てくるカードパックは1週間に1個しか買えないんですよ。そんなわけで、毎週1パック欠かさず買って、少しずつ少しずつ強いカードを作ってました。「こうすれば強く戦える」みたいなデッキも調べて、ちゃんと戦える占い師になるまで数カ月かけて育てていったのはいい思い出ですね。
『ドラクエX』ガチ勢時代のルーティーン
そうしてハマりすぎたこよりは、一時期は『ドラクエX』ガチ勢と化してました(笑)。そのころのルーティーンだったのが、フィールドで光ってる場所に落ちてる素材を拾うために走り続ける、通称「キラキラマラソン」です。このキラキラマラソンで採取した素材をバザーで売ってゴールドに変えるわけですが、そこで走るのと並行して最安値を調べて効率的に売るという、何かこう……とてもリアルな金策をしてました(笑)。一番どっぷりとハマってたころは、アップデートの瞬間にログインして、一番高くなる素材の相場の変動を調べるとかもやってましたね。
ちなみにこのキラキラは40個集めてしまうと制限がかかって集められなくなってしまうので、制限が切れたらまたキラキラを求めて走り続ける……ということを延々と繰り返してました。特にVer.3と4のマップでひたすら走ってた思い出が強いです。
また、これも特徴のひとつだと思うんですが、『ドラクエX』の課金要素って「かわいい衣装を着れる」とか、オシャレ目的がほとんどで、強くなるためには課金だけではなくゲームの中で頑張らないといけないんですよね。なので、そうやってキラキラマラソンで一生懸命に貯めたゴールドは、一張羅の強い装備を買うために使ってました。「3、40万ゴールドなら出してもいいかな~」とか、これまたリアルな悩み方をするんですよね(笑)。
それほどにハマってたこよりですが、ホロライブでデビューしてからはほとんどプレイできてないのが実状です……。もう少し自分の時間をうまく作れるようになったら、まずは途中までしかできてないストーリーを進めたいですね。それからレベルも若干追いついてないと思うし、装備も一新しないといけないかなぁ……。またプレイできるようになったら、ガチ勢時代にキラキラマラソンで貯めこんだゴールドで装備をそろえて(笑)、エンドコンテンツ系なんかにも挑んでいきたいですね。
2022年の夏にはホロライブ×『ドラクエX』な企画も実施!
そんなこよりですが、今年の夏には好きが高じて「ホロドラゴンクエスト10」という企画を配信でやらせていただきました! これは、さきほどお話にも出たハウジングやドレスアップを駆使して、助手くんたち(※博衣さんの配信視聴者)に「ホロライブをテーマにしたスクリーンショットを撮ってもらう」というもので、デビュー前から密かに考え続けてた企画でした。
ずっと「ハウジングやドレスアップを使えばホロメンっぽいキャラとか、『ホロぐら』(※ホロライブのメンバーが出演している3Dアニメ『ホロのぐらふぃてぃ』の略称)っぽい一場面を作れるよな~」と思ってたので、この企画が実現できたのはすごくうれしかったですね。『ドラクエX』ってハウジングやドレスアップはもちろん、カメラもいろいろな効果が用意されてて、アイデア次第でいろいろなものが作れるというか、表現の幅がすごく広いんですよ。
企画で苦労した点としては、本当にめちゃくちゃ素敵な作品ばかりで、すべてを紹介しきれなかったところですね。1時間の配信枠ということもあって厳選に厳選を重ねたんですが、実はその中からも時間の都合でもれてしまった作品もありました。企画が終わったあとに「これ紹介しそびれちゃったじゃん!」という作品がいくつもでてきて、紹介されなかった方にも、こよりは紹介したかったですよと伝えたいです……。
こより自身も企画で紹介したような凝った作品を作ってみたい気持ちはあるんですが、今のところできてないですね……。写真でいえば、ハウジングの自信作ができたときに撮影したり、一緒に『ドラクエX』をやってる女子会仲間(博衣さんの配信にたびたび登場するリアルフレンド)と一緒に撮ったり、マップを巡っててめちゃくちゃ綺麗な“映えスポット”を発見したときに撮影するくらいです。でも、そういうのもすごく楽しいんですよね!
オフラインも熱い!
また、『ドラクエX』といえば、今年2022年の9月にはオフライン版もリリースされましたよね。こよりも配信でプレイさせていただいたんですが、オンライン版ではNPCだったキャラクターが仲間になるのにはびっくりしましたね。「推しキャラと一緒に冒険できて戦えるとか熱すぎるやろ!」と。ストーリー自体はオンライン版とほぼ同じなので、オンライン版をプレイできてなかった人は『X』の奥深いストーリーを楽しむことができるし、プレイしてる人はオンライン版をやったからこその喜びを味わえるという二度おいしいゲームだと思いました。
今後、『ドラクエX』で配信ができるなら、現実的には難しいかもしれないんですけど、「みんなで参加型アストルティア防衛軍」とか、「一緒にエンドコンテンツに挑もうぜ!」とかできたら絶対におもしろいなって思います。みんなが作品を作るのも大変だと思うので頻繁にはできないけど、「ホロドラゴンクエスト10コンテスト」の第2回もやれたらいいなぁ。
あとは……そうですね、『ドラクエX』×ホロライブのコラボアクセサリーアイテムとか、できたら夢のようですね。「ふわふわこより」とか「腕に抱きつきこより」とか……。ちょっと欲を出しすぎましたね、恐れ多すぎるな(笑)。開発は大変だと思うんですけど、これからも“終わらない「ドラクエ」”にはずっと続いていってほしいです!
博衣こより PROFILE
はくい・こより。3月15日生まれ、ホロライブ・秘密結社holoXの研究者。初めてのオリジナル曲「WAO!!」が自身のYouTubeチャンネルで公開中&各種音楽サービス配信版でリリース中。
(C) 2016 COVER Corp.
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