【ガンダムビルドファイターズ連載】本郷奏多さんにインタビュー!(後編)

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作品●本郷奏多/編集●電撃ホビー編集部

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<ガンダムビルドファイターズD-Rまとめページ>

 

月刊ガンダムエース(毎月26日発売)連載のガンダムビルドファイターズ外伝『ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)』は、既刊の『ガンダムビルドファイターズA』の続編としてユウキ・タツヤの新たなる戦いが描かれています。

 

▲月刊ガンダムエース 2017年1月号 絶賛発売中!

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本連載『ガンダムビルドファイターズD-R』は、『ガンダムビルドファイターズA-R』と連動し、その登場機体を外伝のシナリオを手がけるスタジオオルフェ 千葉智宏先生に解説していただきます。

 

 

今月は、ガンプラ好きとして知られ、『ガンダムビルドファイターズ』にジュリアン・マッケンジーの声優としても出演した本郷奏多さんにスペシャルインタビュー! 後編では、主に電飾についてレポート! さらに、本郷さんお気に入りの工具も紹介していただきます!

 

 

プロフィール

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本郷奏多

1990年生まれ。多数の映画・ドラマに出演。
1月期フジテレビ系連続ドラマ「ラブホの上野さん」主演を務めるほか、来年冬公開の超大作映画「鋼の錬金術師」に出演も決まっている。

 

 

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「ブラックライト当てるとカッコいい!……と、いうことは」が、電飾のきっかけ

 

――本郷さんスペシャルインタビュー前編では、本郷さんとガンダム・ガンプラとの出会いから、その製作スタイル、そして実際の作品までを紹介していただきました。後半では、電飾がほどこされた作品についての解説から、お気に入り工具まで、一気に聞いていきます!

 

 

編集部 今回見せていただいた作品は、電飾も特徴だと思います。電飾のきっかけは?

 

本郷 HGUCのユニコーンガンダムの限定版で、サイコ・フレームが緑の製品があったんです。暗闇の中でブラックライトを当てたら発光しているように見えてメチャクチャかっこいい。「……ということは、外から当てるのではなくて、内側にライトを仕込んでも絶対カッコよくなるはずだ」と思い、電飾のことをいろいろ調べて始めたんです。

 

編集部 ほかの作品を見て、ではなく自分で楽しんでいる最中に発想しているところがすてきですね! テレビ番組で半田付けしているシーンを見ました。電気工作からやっているのですか?

 

本郷 半田付けは、ガンプラのためだけにやっている感じです。ハイゴッグのモノアイを発光させたのが最初だったと思います。ハイゴックは中の空洞が大きくて、中にボタン電池を入れました。でも電池だとずっと付けっぱなしにしておけなくて、電源を通したいなといろいろ思ううちに、配線もできるようになってきて、それには半田付けも必要で……という感じです。

 

編集部 電飾をやる人って、そんなに割合多くないので、すごいなと思っていました。

 

本郷 全然そんなにたいした知識はないんですけれども。

 

編集部 では、実際に光らせていただきましょう! 

 

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その場にいたスタッフ一同 おおー!

 

編集部 あ! F91の胸も光らせていますね!

 

本郷 そうですね。これは内部にLEDを入れて、外装にビルダーズパーツのモノアイか何かのクリアーパーツをはめています。

 

編集部 光るなあ。

 

本郷 (光の翼を)付けると光が広がりますね。こうして光らせると、かなり活きてくるんですよね。

 

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▲光の翼がよく見える上方から。ミノフスキードライブが2対あるので、よりゴージャスに光が広がっています。

 

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▲照明を消して撮影。暗闇の中、ボウッと浮かび上がります。

▲照明を消して撮影。暗闇の中、ボウッと浮かび上がります。

 

 

工具について

編集部 やっぱり電飾はいいですね! 発光状態も見せていただいたということで、次はそれを作る工具などについてもおうかがいしたいと思います。気に入っている工具はありますか?

 

 

本郷 実は、作品が壊れたら補修するつもりで工具箱を持ってきました。(しばらく探して)あ、電飾するなら「コードストリッパー」(ワイヤーストリッパー)という道具が便利ですよ。コードを半田付けするときに、中の電線をむき出しにしなければならないんですけれども、これを使うとコードの太さに合わせた溝で挟んでシュッとやってあげると一発で抜けます。それまではニッパーを使って剥いていたのですが。

 

▲本郷さんが普段使っているコードストリッパー。

▲本郷さんが普段使っているコードストリッパー。

 

 

編集部 これは確かに楽そう。電飾をやる人ならではのオススメ工具ですね。模型系の工具もお気に入りはありますか?

 

本郷 一番よく使うのは、タミヤのモデラーズナイフですね。これはよく使っています。ほかにも、プロクソンの電動リュータがすごくいいなと思います。回転速度を結構遅いところから速いところまで使えて、刃先のピットもいろいろな種類があるので、すごく気に入っています。穴を開けたり磨いたり削ったりと非常に汎用性が高くて、改造の時にはよく使っています。

 

編集部 工具箱の中にはマスキングテープも各種入っていますね。

 

本郷 そうですね。塗装の時は、マスキングゾルのほか、付属シールを使うことも多いです。ちょっとだけ粘着を弱くして貼って、マスキングテープ代わりにします。あとは、そのシールを剥がした部分が空くので、それをマスキングテープの上に置いて、カッティングマットの上でなぞって切ったりもしますね。

 

編集部 2作品ともウェザリングはしていませんが、ウェザリングはしますか?

 

本郷 あ、僕はウェザリングはまったくやらないです。

 

編集部 なぜでしょう?

 

本郷 兵器として作っているのではなくて、たぶん僕は、ガンプラが好きでガンプラを作っている……ということだと思います。

 

編集部 自分なりのスタイルということですね?

 

本郷 そうですね。ひとつの僕のスタイルかなと思います。

 

編集部 汚さないと満足できない人もいて、そのあたりは個性が出て面白い部分ですね。

 

本郷 はい。それぞれ違っていますよね。

 

編集部 最後に、本郷さんがジュリアンを演じられたことについておうかがいしたいと思います。ガンプラ好きとしては、実際にガンダムのアニメに登場するというか、言ってみればMSのパイロットに“なる”というのは、どういう気分なのかなと。もちろんお仕事で演じられているので、そこにはプロとしての厳しさはあると思うのですが。

 

本郷 どうでしょうね。一応アフレコ現場では、(MSに)乗っているという感覚はほとんどないですね(笑)

 

編集部 もっとも、ビルドファイターズは乗っているわけではないですけれども(笑)

 

本郷 動かしているけど乗っていないという微妙なところですが(笑)、やっぱり自分の声が入っていて、ガンダムがアニメーションで動いていたら、すごく感動はします。

 

編集部 やっぱり感動するんだ……。自分の乗った機体を自分で作ることができる人って、限られていると思います。普通のガンプラファンは絶対にできないですから。

 

本郷 特に僕はガンダムだけではなくてガンプラもすごく好きな人間だと思うので、その点『ガンダムビルドファイターズ』という作品はすごくワクワクする作品です。僕はビルドファイターズを一番楽しめる層に入っていると思うので、すごくやりがいはありました。いい作品だなと本当に思っています。

 

 

 (2016年10月・KADOKAWA本社にて)


 

 

インタビューを通して感じられたのは、本郷さんの“こだわり”でした。

 

「数や大きさをそろえていきたいから1/144をメインで製作する」「作品としてのカタチを求めてガンプラを作る」「実機(MS)の再現ではなく、ガンプラを“ガンプラとして作る”」といった言葉は、自分のスタイルをしっかりと持って楽しんでるからこそ、出てきたのではないでしょうか?

 

世の中にはさまざまな優れたガンプラ作品があって、それらを真似したり色々と遊んでみるのも楽しいことですが、本郷さんのように自分の求めるものを意識してガンプラを手がければ、さらなる楽しみが得られるのではないか? と思えるインタビューでした。

 

 

 

関連情報

 

(c)創通・サンライズ・テレビ東京

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