『機動戦士ガンダムUC』のガンプラ「PG ユニコーンガンダム」のディテールを極限まで追求!書籍「ガンダムホビーライフ008」表紙作例(再掲載)

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製作・文●NAOKI/編集●電撃ホビー編集部

2018年3月30日(金)にいよいよ書籍「ガンダムホビーライフ012」が発売! 最新号は可変機特集となっています。最新号が発売間近ということで、これまで「GHL」の表紙を飾ってきた珠玉のガンプラ作例をご紹介! 今回紹介するのは、『機動戦士ガンダムUC』の「PG ユニコーンガンダム」です。

 

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※バックナンバー

 

 

RX-0 ユニコーンガンダム

※初出:ガンダムホビーライフ008号/記事内容は雑誌発売当時のものです。

さて、無事008号をお届けすることができた「GHL」。再開1発目は何かしらインパクトのある特集を……と悩んだあげく、サイズのインパクトに頼ることにしました(笑)。

 

そんなわけでビッグスケール特集、自分の担当は「PG ユニコーンガンダム」です。PGとしては最新である本キットですが(厳密に言えば最新はバンシィですが)パーツ構成やギミック、プロポーションについても最後発の立体物だけあって、すべてのユニコーンガンダムのなかでベストだと思います。そんな本キットをどう料理していけばいいのか? 今回の特集内容でもある「ビッグスケール」であるということを活かし、ひたすら解像度を上げていき、ビッグスケールに見合うよう情報量を増やしていくことにしました。

 

ここで1つルールを設けることに。ユニコーンモードからデストロイモードに変形(変身)するという設定があり、先述のようにその機構を再現している本キットですが、ユニコーンモード時は徹底的に内部サイコフレームを装甲が遮蔽しています。今回は変形と発光ギミックを尊重したく、昨今の表現方法の一部としてあるような装甲の一部を切り欠いたり、装甲を分割して内部の奥行きを再現したり情報量を増やしたりという方法を使わないことにしました。

 

もう1つ。密度、情報量は上げたいが、うるさくしたくない。プロポーションの流れを崩すようなディテール、スジ彫りは入れないということ。意図的にこのルールを破りそこに視線誘導するという方法もとりますが、これは今回に限らず常に念頭に置き実践していることです。

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で、実際の作業ですが、1/60の物量を侮るなかれ。いや覚悟はしていましたが、実際に手を動かしていくとそんな覚悟を越える作業量はホントにエンドレスです。1カ所ディテールを施したら、そのフォーマットに則り全身にそれを実践していかなければなりません。

 

当たり前ですが、1/60になるとこのルーチンをやり遂げるのもそれなりの覚悟が(苦笑)。おまけに途中で方向性の違うものを入れたくなったりもします。するとそれをまた1から全身に施していくというセルフ地雷(笑)。と、まぁなんとなく苦労話ばかり書きましたが、その苦労に見合った結果は出たと思います。努力は裏切りません!

 

もう1つ。今回絶対に試したかったのが、バンダイさんの話題の某最新作シリーズのパーツ流用。とにかくパーツがしびれるほどカッコよく、尋常じゃないディテール、細かい分割と、流用パーツにうってつけ! パーツ自体がそれほど意味を持って主張してこないのも、使い勝手のよさのポイントです。

 

また、1/60ともなると装甲の厚みなどもかなり意味を持って主張してきます。断面を薄くしてエッジを整えて……でもいいと思うのですが、ユニコーンガンダムには変形(変身)機構があります。つまり装甲断面は通常のMSよりも多め、おまけにただ断面を薄くするだけでは済まない箇所が多々あり、それぞれが「厚みの意味」を持つような表現がなされていなければやる意味がないのです。

 

薄くした部分、厚みを持たせた部分、ディテールが入っている部分など、いろいろ表現を変えてみたので確認してみてください。あ、そうそう、プロポーション的には股関節幅を左右各5ミリ延長しました。調整したのはそれだけ。それほど優秀なキットです。ではまた次号!

 

※初出:ガンダムホビーライフ008号/記事内容は雑誌発売当時のものです。

 

DATA

PG ユニコーンガンダム

  • プラモデル
  • 1/60スケール
  • 発売元:バンダイ
  • 価格:21,600円(税込)
  • 発売中

 

「GHL008」は、「PG ユニコーン」、「PG ゼータガンダム」、「PG ストライクフリーダム」をはじめとしたビッグスケール特集! 電子書籍版もあるので、ぜひチェックしてくださいね。

 

>>ブックウォーカー電子書籍「ガンダムホビーライフ008」ページ

 

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