GHLの作例から商品化へ――プレミアムバンダイの新製品「MG 1/100 キュベレイ・アンベリール」

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2020年5月20日、プレミアムバンダイにて、外伝『ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL’s World Challenge』(以下、GBWC)シリーズより、「MG 1/100 キュベレイ・アンベリール(以下、アンベリール)」の受注が開始された。

 

▲MG 1/100 キュベレイ・アンベリール。

この機体、グロスインジェクションやメタリック成形が使われた輝く機体色、そして新規デザインされた鏡面デカールが特徴だが、実は現在発売中のムック『ガンダムホビーライフ(以下、GHL) 016』に掲載されたNAOKI氏の作例が基になっており、そもそもGHLとは縁の深い機体なのだ。

 

アンベリールの前身機である「キュベレイダムド」は、GHLのGBWC連載に登場した機体。さらにキュベレイダムド自体、2014年に発売された『GHL005』の表紙を飾った作例が基になっており、それが発展してカラーリングがモノトーン基調となってストーリーに登場したという経緯があるからだ。

 

▲『GHL005』に掲載された、NAOKI氏によるMG 1/100 キュベレイの作例。この形状をもとに、カラーリングをGBWCのストーリーにマッチさせた形で作られたのが、キュベレイダムドだ。

 

 

▲MG 1/100 キュベレイダムド。『GHL005』の作例における巨大なマニピュレーターなどの形状的特徴を引き継ぎ、GBWC登場機体として生まれ変わった。

 

 

▲MG 1/100 キュベレイ・アンベリール。形状はダムドと同様だが、カラースキームがキュベレイ準拠のものになっているのがわかる。ただし成形色にメタリックや蛍光色が使われるなど、より美麗な機体となった。

つまりアンベリールは、『GHL005』作例→キュベレイダムドという流れを汲んで、「キュベレイダムドを元作例のカラーリングにしてみたら?」という発想から作られたもの。ストーリーには登場しない機体ながら、キュベレイダムドの生みの親であるNAOKI氏自身がバリエーションを、言ってみれば“妄想”し、そのカラーリングが決められた。

 

しかし、単にキュベレイダムドをキュベレイのカラーリングにするだけでは、モノトーン基調のダムドを元の『GHL005』の作例に戻すだけになってしまう……。そこで『GHL016』のキュベレイ・アンベリール作例製作時、BANDAI SPIRITS ホビー事業部にご協力をいただき「成形色でいかに美しい表現を行えるか?」というコンセプトのもと、NAOKI氏の色彩検討を取り入れたうえで作例のために、特別に実験用テストショットが作られた。作例は、それをそのまま成形色仕上げでフィニッシュしたものとなる。ゆえに、アンベリールのグロスインジェクションによる艶表現や、蛍光色・メタリックな成形色の表現は、単なる色再現にとどまらず、モデラーNAOKI氏の、作例的な「表現の追求」という要素が加味されたものとなっているのだ。

 

▲グロスインジェクションで艶を与えられた白いパーツに対し、アンベリール独特の雰囲気を醸し出すメタリックや蛍光色が使われたカラーパーツ。

 

作例で意図するようなカラーリングイメージがそのまま製品となったという点において、アンベリールは塗装表現(色表現)込みで作例と同等のコンセプトが味わえるガンプラと言うことも可能だろう。

 

さらに製品には、作例からさらに一歩進み、鏡面仕上げのオリジナルデカールが付属する。このデカールにより、『GHL016』の作例よりもさらにメタリックな色調が強調されることとなった。

▲肩バインダーを見ればわかるが、鏡面仕上げのデカールが映える。

なお、デカールについてはこのほか、オリジナルのキュベレイ用デカールも水転写のものが付属するので、こちらも嬉しい点だろう。

 

MG 1/100 キュベレイ・アンベリールは、単にキュベレイダムドをキュベレイカラーリングにしたものではなく、キュベレイをより“アンベリール”(美しくする)した、最新のキュベレイキットと呼べる逸品なのだ。

 

DATA

MG 1/100 キュベレイ・アンベリール

  • 1/100スケール組み立て式プラモデル
  • 付属武装:ビーム・サーベル、ファンネル
  • 発売元:BANDAI SPIRITS
  • 価格:5,940円(税10%込)
  • 2020年8月発送予定

 

(C)創通・サンライズ・テレビ東京

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