「ガイアはまだまだ進化していきます!」TSUBURAYA CONVENTION(円谷コンベンション)2023「『ウルトラマンガイア』25thミッションネームガイア XIGファイターズGet glory!」レポート

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2023年11月26日(日)、「TSUBURAYA CONVENTION(円谷コンベンション)2023」のプログラム「『ウルトラマンガイア』25thミッションネームガイア XIGファイターズGet glory!」が行われました。本イベントはTV番組『ウルトラマンガイア』の放送開始25周年を記念して、主要キャストが一挙に集結。会場に集ったファンに向けてヒーローショーやトークを展開しました。

 

イベントはヒーローショーからスタート。突如現れた怪獣に対応するウルトラマンガイアとアグルですが、その戦いのなか発生した時空の歪みに巻き込まれる形で、観客が集う会場に迷い込んでしまったというストーリーが展開されました。高山我夢役の吉岡毅志さん、藤宮博也役の高野八誠さんが役衣装で登場すると、客席からは大きな拍手。イベントMCを担当するジョジー・リーランド役のマリア・テレサ・ガウさんが「それぞれが戦ったなかで強かった怪獣は?」「記憶に残っている戦いは?」と、我夢と藤宮に対して問いかけをしていきます。

 

和やかな雰囲気でのトークもつかの間、我夢と藤宮の前に2人を時空の歪みに誘い込んだ張本人、「人類の破滅を願う者」根源破滅紳士を名乗る存在が登場。根源破滅紳士は虚構と現実・フィクションとノンフィクションは紙一重だと話しながら、映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』に登場したキーアイテム“赤い球”を取り出します。ガイアとアグルへの生変身シーンもありつつ、戦いへと臨む2人。途中ピンチに陥るガイアとアグルに向けて観客が声援をおくり、ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナも参戦! 根源破滅紳士が負けじとキングオブモンスを呼び出すと、客席からはどよめきに近い声も漏れました。ショーのクライマックスが迫るなか、なんとサプライズでKCBのレポーター・吉井玲子役の石田裕加里さんが登場! 観客の声援をさらに引き出し、ウルトラマンガイアSSV登場の呼び水となりました。

 

大盛り上がりを見せたヒーローショーの勢いを受けて、ここからはキャストが一堂に介する「XIGブリーフィング」へと突入。「これだけのメンバーが集まるのは、本当に25年ぶり」という感慨深げな吉岡さんのコメントを皮切りに、思い出話に花が咲きました。チームライトニング・梶尾克美リーダー役を演じた中上雅巳さんは、特撮やCG撮影の経験がなかった当時、狭いコックピットのセット内やグリーンバックでの演技を手探りしていたことに言及。「出来上がった映像を見て、“俺めっちゃ飛んでるし動いてる!”って!」と当時の感想を呼び起こしました。

 

チームファルコン・米田達彦リーダー役を演じた賀川黒之助さんは、「不器用な人間で、“笑わない”ことにこだわりました」と当時の役作りについてトーク。「準レギュラーという立ち位置だったので、(作中で)怪我をするたびに“この回で(出番が)終わるぞ”と思ってました(笑)」と、危なげな雰囲気をまとっていた米田リーダーの人物像を引き合いに出しながらジョークを披露。

 

チームシーガル・神山篤志リーダー役を演じた権藤俊輔さんは「ファイターチームとは違い、(シーガルは)人命救助に特化したチーム。(神山リーダーは)本当によくできた人で、どう演じたらいいか考えました。現実でも紛争や災害があり、救助に従事する人たちへ敬意を払いつつ、そればかりでもいけない。エンタメに落とし込むということを考えて、自分のなかにカッコいいとインプットされている要素をかいつまんで入れました」と振り返りました。

 

チームハーキュリーズ・吉田悟リーダー役の松田優さんと、同じく桑原孝信役の中村浩二さんは当時の吉岡さんとの絡みについて回想。「当時(吉岡さんは)19か20歳くらいなのに、僕らは30中盤くらいで、なんかかわいそうだった(笑)」とコメントする松田さんに対して、中村さんが「なんか(肌が)真っ白で、かわいかったですよね」と受ける場面もありました。撮影当時の思い出については「僕らはただでさえ体が大きいのに、コックピットに(監督含め)3人で入って。狭いし暑いし……」と苦い顔でトーク。中上さんが「コックピットのセットは屋内にあるんですけど、本物の空をバックに撮りたい時は外に出したりして」と日光に晒されながら撮影に臨んだこともあることに触れました。中村さんは「(作中で)プロレスをするエピソードがあって、滝行のシーンを撮る日、気温が高かったのに撮影が始まると(滝が冷たくて)気を失いそうになって。あれは修行になりますね」と過酷な経験を語りました。

 

XIGメンバーによるトークもひと段落したところで、ここからは高野さんと石田さんも合流。おふたりは『ウルトラマンガイア』への出演が縁となったご夫婦で、高野さんは登場するやいなや、「円谷さんから(石田さんへ)サプライズで出てくださいって言われたんですけど、(セリフの)文量多くなかったですか?」とツッコミ。久しぶりのステージに緊張したという石田さんは、印象に残っているシーンについて問われると「第15話の、初めてウルトラマンに“助けて”って話しかけるシーン。後から見返すと、なんか面白くって(笑)」とはにかみながら答えました。

 

ステージ上に飾られていた役衣装についても触れられると、藤宮の衣装やヘアスタイルの変化が話題に。「(一旦退場して)久しぶりに出てくるということで、ボロボロの姿を演出したいというのもあって。当時、ある作品でニコラス・ケイジが着ていたコートに憧れて、衣装さんに頼んでみました。ちょっと年をとったというか、疲れた感が出るよう提案して……」と回想。また本イベント冒頭で吉岡さんが着ていた衣装は当時モノだそうで、ガウさんが「当時の衣装がまだ入るってすごくない?」と振ると、吉岡さんは「パンパンにはなってきてますけどね(笑)」と受けました。

 

また、トークショーでは「高野さんと石田さんは撮影当時からお付き合いしていたのか?」ということも話題に。会場が色めき立つなか、石田さんが「好きでしたよ?」とストレートに返すシーンもあり、キャスト陣からも歓声があがりました。「(当時の高野さんは石田さんに)興味がなかったから、(高野さんに)近づくために俺に連絡してきて……」と石田さんからアクションがあったことをバラす吉岡さん。「言い方!(笑)」と石田さんがツッコむかたわら、吉岡さんが「人の幸せを作るのは得意です」と切り返すと会場は拍手に包まれました。

 

最後のトークテーマは「最終回の撮影はどんな気持ちだった?」。「みんなが勢ぞろいして、各地に出撃していくところはちょっとゾクッとしました。そんな気持ちになったのは初めてで、感動しましたね(中村さん)」「破滅招来体を殲滅して、終わっちゃうんだな……と。素晴らしい群像劇にピックアップしてもらって、もうちょっとこの世界観に浸っていたかったなと思いました(権藤さん)」「それぞれのセクションは違いますけど、最後に全員一丸となって集まった時は熱いものが込み上げてきました(松田さん)」「ファルコンとして最後の出撃。本当にこのシーンで最終回だという想いを感じながら演じていました(賀川さん)」「ファイターを整備してくれるスタッフがいるから飛べるんだというセリフがあって、それが作品そのものにもかかっている気がしました。最終回のエンドロールにはすごい数のスタッフの名前が並んでいて、いいセリフを言わせてもらったなと(中上さん)」と、それぞれが抱いた想いを吐露。

 

また吉岡さんは「当時は本当に右も左も分からなくて、芝居経験もほとんどなかった。(共演者の)みなさんを見ながら取り組んで、みなさんが少しずつ我夢を育ててくれた。我夢に関わってくれたみなさんのおかげで最終回をやり切ることができました。当時はまさか、25年後にこんなたくさんの人たちの前でイベントができるなんて、思ってもいなかった。本当に嬉しく思います。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べました。

 

イベントの締めくくりとなるフォトセッションでは、ガイアとアグル、その全ヴァージョンのスーツが一挙に登場! この日一番の拍手と歓声があがりました。「改めて『ウルトラマンガイア』は挑戦に満ちていて、すごい作品だったなと思います。25年経った今も、アグルSVやガイアのSSVが登場するなど発展しています。これからも応援よろしくお願いします(高野さん)」「みなさんに会えて嬉しく思います。25年前は生まれていなかった人も、ともに成長してきた人もいます。ガイアはまだまだ進化していきます!30周年、40周年にまたみなさんとお祝いできるように、もう一度みなさんに会いたいというのが僕の願いです!(吉岡さん)」とメッセージを送り、イベントの幕を引きました。

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