鍋奉行の「玩具道」――第5回・ミニプラ パワーアニマルシリーズ(4)~連動合体ギミックを最後まで貫いた「ガオイカロス」~

更新日:2022年5月2日 07:00

現在発売中の「SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT] ガオレンジャーシリーズ」の、今後の展開が楽しみでたまりません。どうも、エンタメライターの鍋奉行です!

2022年の1月にはガオハンターとガオナイトが発売されましたし、この後のラインナップにも期待しかないです。20年前の当時品と比べると本当に食玩の進化に驚かされますが……よくよく考えると、20年前から変わらない我が家の惨状にも改めてビックリ。大量の玩具で通路も狭く、ピラミッドの中みたいです!

ということで、今回は『百獣戦隊ガオレンジャー』放映当時の食玩組み立てキット「ミニプラ パワーアニマルシリーズ」より、最終アイテムとなる第4弾「ミニプラ ガオイカロス」のご紹介です! また、ミニプラシリーズではありませんが、関連アイテムとして発売された塗装済み完成品食玩「ガオゴッド」も、併せてご紹介したいと思います。

※文中の金額表記は、発売当時の税抜価格です。

 

DATA

ミニプラ ガオイカロス

  • 種類:全3種(ガオライノス&ガオマジロ、ガオディアス&ガオスピアー、ガオファルコン)
  • 価格:各300円(税別・当時)
  • 2001年10月発売

 

▲「ミニプラ ガオイカロス」の商品パッケージ。裏面では、巨大な翼で身体をガードする「ディフェンスモード」も紹介されている。ちなみにガオファルコンの翼は、片翼だけでも200ミリ以上、両翼を広げると300ミリを優に超える特大仕様となっている。

 

▲左からガオライノスとガオマジロ(手前は合体用腹部パーツと、ガオマッスルストライカー用の合体用腹部追加パーツ)、ガオディアスとガオスピアー、後ろがガオファルコン。

 

天空の精霊王をお値段以上の大ボリュームで再現!

さて、前弾「ミニプラ ガオハンター」より商品価格が1個200円から300円に変更されましたが、これを受けて本アイテムはかなりのボリュームとなりました。ロボ単位の価格で比較すると、この連載の第3回で紹介したガオキングが1,000円、第4回のガオハンターが600円だったのに対して、本アイテムは900円。今弾でもやはり、DX玩具とほぼ同等のギミックを実現しつつ計900円というコストパフォーマンスの高さには、圧倒されること請け合いです。

ガオマジロの変形など一部廃されているギミックもありますが、各パワーアニマルのギミックや変形は、ほぼDX玩具に準拠。ガオファルコンは、劇中でも印象的だった翼の巨大な瞳もモールドにて再現。全パワーアニマルの中でも特に複雑なガオライノスの変形ギミックも、(ガオイカロスの右足首部分は一旦外す必要があるものの)ほぼ忠実に再現されています。

ガオディアスは一部がガオジュラフのリデコとなっており、巨大な角は左右それぞれに軸回転が可能。またガオスピアーは、「ミニプラ パワーアニマルズ」のガオジュラフの再録ではなく新造されたもので、伸縮ギミックこそ内蔵されているものの変形機構はオミット。ガオジュラフを持っていない人用の救済措置アイテムなので、代わりにガオジュラフを合体させることももちろん可能です。

 

▲ガオイカロスの全高は、頭頂部までで約170ミリ(角の先端までは約190ミリ)。派手でメリハリのあるデザインが、バランス良く立体化されている。

 

▲新たな下半身・ガオライノスが加わり、ガオキングストライカーも再現可能に! 変形ギミックの恩恵で、自然なハの字立ちも再現できるようになった。

 

ガオイカロスの可動箇所は、腕部は肩の軸回転のみ。脚部は膝は曲がるものの、股関節は(変形の都合上横へはかなり開きますが)前後方向へは可動しないため、ほぼ無可動となっています。ただし、巨大な翼は根元が2軸可動でかなり自由に動くため、ポージングに表情付けすることも可能です。

また、ここに来て新たな下半身担当パワーアニマル・ガオライノスが追加。これによって百獣合体のバリエーションが一気に広がり、シリーズを通じて多彩な換装合体遊びが楽しめるようにもなりました。

 

メッキ処理まで施された高級感あふれる追加アイテム

最後に、ある意味スペシャルアイテムとも言える、食玩版「ガオゴッド」をご紹介しましょう!

 

▲食玩版ガオゴッドは、ミニプラとは異なり中身が見えるウインドウパッケージを採用。オマケとして、劇中のガオゴッドのカードも付属した。

DATA

ガオゴッド

  • 全1種
  • 価格:500円(税別・当時)
  • 2001年11月発売

 

食玩版ガオゴッドは塗装済み完成品フィギュアのため、ミニプラと連動する合体ギミックはナシ。可動箇所は肩の軸回転のみですが、胸のガオコンドルの翼はボールジョイントで多少可動するため、腕は正面近くまで上げることが可能。頭部の巨大な角・パワーアローは、劇中と同様に左腕・ガオジャガーの口に装備することができます。フィギュア本体は、成形色とシールだけでなく一部にはメタリック塗装やメッキ処理も施されており、かなり劇中に近いゴージャスなカラーリングとなっています。

ちなみにDX玩具のガオゴッドは12月発売だったので、リリースは本アイテムの方が先。タイミング的には発売されない可能性もある微妙な時期だったので、当時のミニプラユーザーにとっては発売されただけでありがたいアイテムでもありました。また以前書いた通り、当時500円以上の食玩は取り扱いする店舗自体が非常に少なかったので、その意味でも貴重なアイテムでした。

 

▲ガオゴッドの全高は頭頂部までで約155ミリ、パワーアロー装着時は約180ミリ。「ミニプラ パワーアニマルシリーズ」と一緒に並べても、違和感の少ない商品サイズとなっている。

 

ついにお膳立てが整い、以後のミニプラ進化への転機に

さて、約20年前の食玩「ミニプラ パワーアニマルシリーズ」を5回に渡って紹介して来ましたが、いかがだったでしょうか?

『百獣戦隊ガオレンジャー』DX玩具の自在な換装合体は、以後のスーパー戦隊シリーズ玩具のフォーマットを一変させるほどの画期的なシステムでした。当時一般販売されたDX玩具のラインナップと比較すると、「ミニプラ パワーアニマルシリーズ」では巨大化ガオライオンやガオコング、ソウルバードなどは残念ながら発売されませんでしたが、DX玩具と同様の楽しさを安価で味わえるのが本シリーズ最大の魅力と言えるでしょう。

前年までのミニプラと比較すると、シリーズ途中で1個当たりの単価は上がったものの、その分1つ1つのボリュームを増やして満足感を上げることで、逆境をはねのけることに成功しました。

また自在な合体システムのおかげで全アイテムに連動要素がプラスされ、シリーズとしての魅力も格段にアップ。特に今回紹介した「ミニプラ ガオイカロス」は、例年であれば合体ギミックのないロボフィギュアで済まされかねないタイミングでしたが、きっちり合体ギミックを用意することでシリーズの連動をアピールすることに成功。以後のミニプラシリーズで、連動合体ギミックが忠実に再現されるきっかけにもなりました。

また単品フィギュアとして発売された「ガオゴッド」も、(DX玩具より先に発売されたためか)残念ながら連動ギミックはオミットされたものの、ミニプラシリーズのロボと並べられるサイズで立体化されたことは当時としては画期的でした。これはミニプラシリーズだけでなく、『百獣戦隊ガオレンジャー』の関連商品全体が好調だったからこそ可能となったことだと思います。

この後、ミニプラシリーズは更なる進化を遂げていくことになりますが、その道は決して平坦なものではありませんでした。その変化の先駆けとなったのが、年間を通じて各アイテムの連動を強化した「ミニプラ パワーアニマルシリーズ」だったのだと思います。

ということで、連載はひとまず今回で終わりとなります。ミニプラシリーズ以外にもまだまだ語りたいアイテムがありますが、また機会がありましたら別の企画でお会いしましょう!

 

(C)2001 テレビ朝日・東映
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